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小牧野遺跡

2012-10-19 | 名所 旧跡
先日初めて小牧野遺跡を見学してきました。
ストーンサークルで県内では有名です。
実際に列石を見学できる遺跡は少なく、ストーンサークルのある遺跡のほとんどは埋め戻して保護されているのではないでしょうか。
冬の寒さで石が割れると聞いたこともあり、保存には賛同できますが、実際に見てみたいという希望もあり痛し痒しの気持ちです。
小牧野遺跡では、遺跡のある場所がどのような所であるかを見せるため周辺の樹木を伐採していて、青森市街と陸奥湾が遠望できます。
縄文中期頃までは青森市街も浅瀬であって、三内丸山遺跡から魚の骨が多数出土するように、海の幸は縄文時代の生活を支える食料の一つです。
縄文時代は今より海水面が4mほど高かったと言われていますから、広い海を見渡せたのでしょう。
祭祀の場所と云われるストーンサークルの、遠い昔に見えたであろう光景に思いを馳せられる素晴らしい遺跡であると思います。

現在も発掘は続いているのか、作業場所と小さな案内所がありました。
プレハブの案内所でありながら、遺跡の概要の分かる展示やガイドもあって、遺跡を見学する者にとっては充分だと思えます。
遺跡にはいくつかのチェーンソーアートが置かれていました。
発掘から出た盛土の丘の上に、まるでタヌキのようなオブジェがあって、近くまで行ってみてから初めて木彫りと分かるほど。
今でもタヌキの姿はよく見ますが、縄文時代は身近な野生動物だったのでしょうね。

蛇足ながら、八戸藩では1700年代後半にイワシの漁獲量が少なくなり、藩命で祈祷を行ったとの事。
時代は変われども、何か同じような感覚があるようにも思います。

参考 三内丸山遺跡の縄文海進と地名をアイヌ語で解く 




 





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