老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

大阪のイメージ②   大阪弁・河内弁について ~その1~

2016年04月21日 19時52分01秒 | その他
 先のブログで大阪のイメージのことに触れましたが、やはり大阪のことに触れる場合、大阪弁のことを抜きにしては語れないでしょう。

 この3月末まで高視聴率を誇ったNHKの朝ドラ「あさが来た」は大阪が舞台なので、大阪弁が多用されていましたが、正直言ってこのドラマの大阪弁はピンと来ませんでした。
このドラマでの大阪弁は、船場を中心に商家で使われていた言葉でしょうが、京都弁の影響を受けた少し“エエ衆”(大阪では「エエシ」と発音します)が使う上品な言葉で、庶民が日常的に使う大阪弁と言えば直ぐに思い浮かべる河内弁とは違うからでしょうか。

  一口に「大阪弁」といっても、商人言葉/河内弁/泉州弁など色々とあると思われ、これを一からげで「大阪弁」と呼ぶのは、少し無理があると思いますので、今回はこの内の河内弁について少し考察してみましょう。(WIKIPEDIAを参考にさせていただきました)

  私は神戸生まれで小さい時には播州で過ごしたこともあり、親戚にも播州の人が多く、どちらかというと播州弁が強かった様に思います。
この播州弁については、先日このブログで紹介しましたが、大阪の人に言わせると播州弁は“ガラが悪い”とのことですが、やはり、「怖さ」「汚なさ」などのマイナスイメージでは河内弁には負けます。

  河内弁は文学(特に今東光の「河内もの」)やお笑い、やくざ映画、漫画や動画、更に「やんけ」「われ」を連呼するミス花子の「河内のオッサンの唄」などで乱暴な言葉遣いとして時には誇張して使用されることもあり、誤解を助長しているようです。(まさ)

原発の40年ルールとは何だったのか?

2016年04月21日 19時44分23秒 | 原発関係
  昨日(4月20日)付けで、原子力規制委員会は稼働後40年を経過した関電高浜原発1・2号機が新規制基準に合致しているとして、検査合格の許可を出したようです。これにより最長20年の運転延長が認められたことになりました。

  しかしながらです。
◆そもそもこの原発に関わる新規制基準は福島原発の事故を受けて、平成25年7月に施行されたものですが、この基準承認審議に際しては、“40年ルール”は原発に対する基本的な理念で、延長が認められるのは極めて稀なケースという説明があったと思います。

◆また、この新基準は福島原発のような事故を防ぐために、巨大な津波や地震に襲われても電源や冷却機能を確保するための万全の対策などが折り込まれているはずです。
しかし今回の新基準合格については、新聞報道などによると、1次系冷却設備の耐震性確認時期については先送りされたようですし、難燃性ケーブルへの切り替えも一部は違う対策を容認したとのことです。

  要するに、高浜原発1・2号機の延長認可期限は今年7月7日なので、これに間に合わせるように許可を出し、運転延長を認めようということで、まるで“再稼動ありき”が前提で、自ら決定した新基準を自ら骨抜きしている状態で、40年ルールなど全くないのと同然と言えるでしょう。

  熊本/大分県を中心に、地震の専門家が戸惑うような中央構造線を震源地とする地震の多発を経験している中で、更に厳しい基準に見直されるなら兎も角、全く逆行するように自らが設定した基準を骨抜きにしての認可ということになると、この新基準そのものが何なのかと疑わざるを得ません。
福島原発の事故で新たに見直されたはずの原発新基準を自ら覆すような状態では、規制基準の設定や認可に当たる規制委員会の存在は全く当てにならず、全ての原発に対して存否の意思表示を迫られている様な感じです。(まさ)

大阪のイメージ  ①

2016年04月19日 21時28分28秒 | その他
  関西以外(特に関東の人)に大阪のイメージを聞くと、大体次の様なイメージではないでしょうか。(WIKIPEDIAなどを参考にしました)

①冗談好き、笑わせ好き
確かに、漫才ブームや関西落語の普及により“関西人=お笑い”というイメージが強くなりましたが、事実、私たち関西人は友達同士で話す時も、何かオチをつけないと会話じゃないと思っていることが多いです。これは大阪人のサービス精神が旺盛(別の見方をすれば“おせっかい”)な所以でしょうか。

②けち、守銭奴、ど根性
菊田一夫の戯曲「がめつい奴」や花登筺の「根性もの」がブームとなり“関西人=どケチ”という概念が浸透しましたが、見栄をはらずに金銭を大事にする庶民感覚は大切にしたいです。

③食通、食いしん坊
昔から天下の台所として、各地の産物(特に、昆布や鰹節などの出汁材料)が集まっていましたし、最近では“コナモン(粉物)”のブレークにより、この印象がより強くなりました。

④やくざ、暴力団、恐い
これは、関西を本拠地とする暴力団が勢力を伸ばしたことや、今東光や色々な小説に拠る所が多いでしょう。それに輪を掛けたのが少し柄が悪く聞こえる河内弁ということでしょうか。

⑤派手好き、怖いもの知らず
この印象に貢献したのは、やはり大阪のオバチャン達でしょう。とに角、迫力があり日本中いや世界の何処に行っても「大阪弁」が万国共通語という気持で、集団行動しますから。
最近この風潮を広げているのは大阪のオバチャンのヒョウ柄好きと、「アメチャン あげよか?」です。彼女たちは何故か飴玉を持ち歩き、初対面の子どもでも大人でも、気にいると直ぐこの飴玉を渡したくなるらしいです。

 このように、大阪のイメージができると、これがTVドラマなどで益々誇張され、広がって行ったと思います。

  その代表が、関西以外の人は、大阪人の殆どが、“「もうかりまっか?」⇔「ぼちぼちでんな」”という挨拶をすると思っていることです。
特に関東から見た大阪人の挨拶のイメージでしょうが、これが正式な挨拶言葉だと勘違いしている人が多い様で、これを言えば大阪人が喜ぶとでも思っているのか、いきなり関東なまりで「もうかりまっか?」などと言われると、白々しい気持になり、“お前何ぬかしとんねん!!”ということになります。

  自虐的に、或いは自慢気に「ぼちぼちでんな」と答えることはあっても、「もうかりまっか?」というような直接的な聞き方はまずしません。最近ではこのイメージが逆輸入され大阪でも「もうかりまっか?」を使う若い人がいるようになったのは、嘆かわしいことです。(まさ)

「はないずみの庭」の様子

2016年04月18日 21時15分15秒 | 園芸福祉・植物とのつながり
  一昨日は、癒しの園芸の会が運営する「癒しの園芸講座」の28年度第1回目の講座日だったので、堺市にある大阪府営大泉緑地に出かけました。

 今回はいきなり私が講演の担当で、「園芸福祉とは」というテーマでお話しをさせていただきましたが、この講座の大きな特徴は公園内にある実習花壇「はないずみの庭」を利用しての園芸実習が組み込まれていることで、今日は早速受講生さんに色々な種蒔きをして貰うと共に、実習花壇を案内しましたが、花壇は春の花が真っ盛りでしたので、その中で目立ったブルー系統の花を少し紹介します。(まさ)
尚、講座の詳細はリンク先の「癒しの園芸の会」のホームページを参照下さい


ボリジ

シラー

ネモフィラ

熊本を中心とする地震について

2016年04月17日 20時38分07秒 | 原発関係
  先週に起きた熊本/大分県を震源地とする地震については、専門家の知識をも超える部分が多いのですが、まず被災された方々には心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 
  今回の一連の地震については、その発生地域の広がりと回数が多いのが特徴でしょうが、一番驚いたのは、気象庁の専門家が当初は14日の地震以後は“余震”と発表していたのが、16日未明に更に大規模な地震が発生して、14日から16日までの一連の地震は“前震”だったと変わったこと。
更に震源地があちこちに拡大し、今までの活断層だけでなく構造線という問題もクローズアップされるようになったことでしょう。

◆コトバンクでは、地溝帯とは「ほぼ平行に走る2つの断層崖に限られた凹地。両側が直線状をなす山麓線を示し,凹地は一般に狭長である。地溝の中の谷を,リフトバレーという」とあり、そのスケールや範囲の狭いものが構造線と呼ばれるようですが、いずれも侵食によってできた谷とは異なり、基本的に断層の活動によって形成されるので、必然的に断層が多く、地震などの地殻活動が活発なようです。
学生時代にこの代表として、東アフリカを南北に通る大地溝帯や、日本の中部を南北に通るフォッサマグナ(中央地溝帯)などがあり、西日本を南北に分ける中央構造線などがあるということを学んだ記憶があります。

中央構造線については、WIKIPEDIAより引用した地図を下に貼り付けました。(写真の中にある、東西に延びる赤い線です)
大きな地図で見ると紀ノ川から吉野川については、明らかに同じ線上の窪みに見えて、なるほどと思えますが、この構造線は地下では四国北部を通り、九州にも伸びており、今回の地震の発生は正にこの構造線に沿って発生しているようです。

◆いずれにしても、今回の地震で判ったことは、専門家と言えども地震が予知できる状態にはなっていないし、その規模も範囲も判らない。更にこの日本では何処に居ても地震に会う可能性はあるということでしょう。

◆そうなると、とりあえずの心配は西四国や東九州にお住まいの方が危惧されている西四国での大地震の危険性ではないでしょうか。
WIKIPEDIAによれば、“高知大学などの研究グループによる、伊予灘海底にある中央構造線断層帯の調査によって、愛媛県の伊方原子力発電所の間近の海底に活動度の高い活断層2本が発見された。ここでは約2000年おきにM7前後の地震が起きると考えられており、M7.6の規模の地震も起きる可能性がある”とのことですが、地震の予知が確立できていない状態では、この地震が当分の間は起きないなどと断言できる人はいないでしょう。(まさ)