老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

サンマの開きとギンナン 

2024年12月07日 19時33分19秒 | 食べ物
 今日はマッサージの後、久しぶりに天満市場に回ってみました。
お目当てのキンカンはまだ店頭にはありませんでしたが、最近目にすることが少なくなったサンマの開きと、この時期ならではのギンナンが目に付いたので購入。

 晩秋というか初冬というか、この時期には欠かせなかった食べ物を久しぶりに味わいましたが、この2つの食品には何かと想い出があります。

 先ず、「サンマの開き」
 サンマといえば、北海道か東北が産地ですが、開き加工については違うようです。
 随分前のことですが、兵庫県の明石市が全国一の生産地と聞いて驚いたことがあるのですが、現在ではどこでしょうかねぇ?
 それにしても、かっての庶民食だったサンマの開きが、今日は350円もしました。高価な食べ物になっていてビックリです。

 続いて、「ギンナン」
 イチョウの木はどこにでもあるのですが、この実を拾い集めて食べられるようにするには大変。
 先ず黄色いギンナンの実を拾い集めて、暫く水に浸けて外皮や果肉を腐敗させてから、これらを洗い流し白い殻にくるまれた果実だけを集めて乾燥させて、やっと出来上がり。
この間、腐敗した外皮や果肉は物凄く臭い匂いで、作業が大変ですが、処分も大変。

 私は公園ボランティアをしている時に、公園内や街路で拾い集めた黄色い実を、放棄されている自転車の籠を取り外して、これに入れてバケツなどに入れて腐敗させ、腐敗したものは天気予報を見ながら降雨時に下水などに流していました。
また、落ちている物なら何でも良いというのではなく、大きな果実が採れるイチョウの木に目星をつけておいて、この樹の果実を狙うということも必要でした。(まさ)

今日の夕食

湯豆腐/サンマ開き/肉野菜炒め/クラゲ/メカブ
サンマ開き たっぷりの大根おろしと柚子果汁で頂きました。

肉野菜炒め(牛/ホウレンソウ/シメジ)

クラゲ キュウリと一緒に

ギンナン
ギンナンは皮割の器具で割れ目を入れます
フライパンで炙る 封筒に入れてレンジ処理すれば簡単らしいですが、何か香ばしい匂いが少ないので旧式のままです
出来上がり

香辛料と塩を軽くふれば、絶好のウィスキーのアテ



干し柿作りと、ユズの保存

2024年11月16日 19時14分51秒 | 食べ物
 先日近くのスーパーでセコガニを買ったときに、果物売り場で吊るし柿用の大きなアタゴ柿を見ました。
もう吊るし柿の時期かと思いましたが、余りの暖かで「まだ吊るし柿作りには早かろう!」と購入を見送ったのですが、気になり翌日そのスーパーに出直すと、まだ残っていたので1袋(8個入り)を購入。

 持ち帰り、早速に吊るし柿の準備に掛かりました。
皮むき⇒紐通し⇒熱湯で消毒 と前準備してから、洗濯干しに吊るしてベランダに置いていますが、ヒヨドリなどが近寄らないように覆いをかけたりしています。

 この暑さで、上手く出来るのか不安ですが、様子を見て追加を買って来るようにしましょう。


 その翌日、テニス仲間から大きなユズを3つ頂きました。
 このままでは傷みやすいので、直ちに絞ってジュースにするとともに、皮の部分は内側の白いワタを取り除いてから刻んで容器に入れて冷凍庫に…


 色々と秋果物の加工に忙しい時期です。
年老いたオジンが何をしているのかと不思議にも思いますが、長年ツレアイと一緒にしてきた冬準備の一環として続けています。
また、吊るし柿については上手く出来れば、待ってくれている人に届けられるでしょう。(まさ)

<吊るし柿作り>
大きなアタゴ柿

10㎝以上あります

皮剥き

まず紐を通しておく

熱湯に潜らせ、消毒する
ベランダに干してネット掛け

同上

<ユズ>

絞ったジュースと、皮の内側の白いワタをグレープフルーツ用のスプーンで除去

綺麗になった皮を洗って、水分を拭き取る

小さく刻んで、冷凍保管  毎日の湯豆腐などに使います

<この日の夕食>

湯豆腐/ワカサギ/牛肉と野菜/メカブ

ワカサギ スーパーで美味しそうなものを見つけたので、唐揚げにしました。美味しかった!!0

牛肉/糸コン/色々な野菜をすき焼き風の味つけで(前日の残り物です)




少し夏痩せしたい!! 

2024年08月11日 19時01分28秒 | 食べ物
 元々、「夏痩せ」という言葉には縁がないのですが、最近は少し体重が増え気味で困っています。

 原因はよく判っています。 
ズバリ食べ過ぎと、暑くても食欲は衰えず、逆に暑いということでつい飲む量も増えてオツマミも増えるという次第です。

 独り身になってからは、食べるものに気を遣い、バランスの良い食事をと心がけていますが、問題は食べる量です。

 調理に便利な補助材(例えば麻婆豆腐の素など)を買う時に、「Ⅰ人用」というのは少なく、どうしても「2~3人用」というものになってしまします。
これらの補助材には、液体状のモノが多く、半分だけ使って残しておくということが難しいし、1人用の材料を調理すればどうしても味が濃くなるということになりますので、材料を少し多くして味を調整することになりますので量が多くなってしまいます。

  物の不足するヒモジイ世代に育った者としては、食べ物や補助材を残すとか捨てるとかいうのには何か罪悪感があり、ツイ少し多めに作り完食してしまうということになります。

  通常からこの食べ過ぎは十分に自覚しているので、運動などのエネルギー消費も心がけているのですが、今年は余りの酷暑で運動もママならず、在宅時間が長くなりついビールの量も増え。これに合わせてオツマミ類の摂取も多くなるという悪循環です。

 <わかちゃいるけど、やめられない>という弱い心の性ですが、せめて多くの人が経験するという「夏痩せ」を味わってみたいなどと、不謹慎なことも考えます。

 世の中には、満足な食事が出来ずに餓死する人も多いというのに、食べ過ぎを嘆くなど、本当に飽食の国<日本>を象徴するような行為に恥ずかしさも覚えます。(まさ)


 (追記)
 今日近くのスーパーに行きましたが、何とボトル入りの水が売り切れで在庫なし。
 先日の日向灘地震に伴う「巨大地震注意」発令に伴い、各家庭で非常時に備えての準備見直しでぺットボトルの入れ替えが起きているとか・・・
我が家でもチェックしてみたら、賞味期限を過ぎており、入れ替えようかと思った次第です。
 
<今日の夕食> こんな記事を書き込んだからには、カロリーと量を少し控え目に・・・

冷奴/ブリカマ照り焼き/野菜炒め/タコ酢

ブリカマ照り焼き
野菜炒め チンゲン菜とマイタケを炒めてポン酢で

タコ/キュウリ/ワカメの酢の物



食べ物2題

2024年08月10日 19時20分42秒 | 食べ物
 まだお盆前だというのに、早くもお節料理の宣伝が始まっていますが、この暑さの中ではお節料理など想像もできないです。
今日は、「食べ物」に関する話題2つです。

(1)「小夏」ちゃん
 四国・四万十のみっちゃん・えっちゃんからのツレアイの位牌に供えてとして頂きました。
「小夏」という高知で良く採れるミカン類で、少し小粒ですが綺麗な色です。
有名な日向夏と同じように、外側の皮を薄く剥いて、綿状の内側の皮と実を一緒に食べるのですが、少し冷やして食べると、爽やかな甘さで絶妙な味です。

 沢山頂いたので、と一人で食べるのは勿体なく、息子や友人たちにもお裾分けさせていただきました。


(2)枝豆
 この時期のビールのおつまみに最高の枝豆ですが、私は特に少し粒が大きくて甘みがある丹波の黒豆の枝豆が好きです。
いつもお盆の頃から出回るので、もうそろそろと思って数日前にスーパーに出かけたのですが、いつものスーパーで見当たらず、もう一軒寄ってみましたが、ここでも売り切れ!!

 おかしいなぁと思って店員さんに聞くと、「先日某TVで枝豆がスーパー食品として紹介されたらしく、お客さんの注文が多い」とのことでした。

 今までも何度か、TVで紹介されたために欲しい食材が暫くは買えないということを経験しましたが、またもかという諦めの気持ちです。
一時のムードで、物が無くなったり不足するのは本当に嫌な状況です。(まさ)


小夏 真中に置いた卵で大きさが判ると思います

先ず、皮をむいて

ワタを少し残したまま切っていただく


今日やっと黒豆の枝豆がゲット出来ましたが、この暑さの為か少し実入りが悪いようです

今日の夕食 おぼろ豆腐/ゴーヤチャンプル/野菜の酢の物/笹ガレイ/アカモク

ゴーヤチャンプル 夏の定番メニューです

大豆モヤシとオクラの酢の物

笹ガレイ



 

たかがツクシ、されどツクシ

2024年03月10日 19時20分35秒 | 食べ物

 昨日は河川敷散歩の途中で見かけたというか、散歩の主目的であったかも知れないツクシを摘んできて、夕食に頂きました。

 スーパーなどでも時折見かけこともありますが、やはり「自分で摘んできた季節のものを自分の手で調理して頂く」というのは最高の贅沢のように思います。

 ごくありふれたツクシですが、私のモットーとしているのは、開ききった(胞子が或る程度なくなった)ものではなくて、まだ開いていないツクシを使うという事でしょう。

 ツレアイがいる時は、二人で摘んできたツクシを天ぷらや卵とじにもしましたが、今回は私の一番好きな佃煮風で頂きました。

 ツクシは準備するのに少し手間が掛かりますが、袴を取り除いて、水洗いしたものを、ゴマ油で炒めて、醤油と味醂で味つけするだけですが、何とも言えない苦みは私にとっては正に春の味という感じで、これがあるとウィスキーがもう一杯増えることは間違いないです。

 

 余談ですが、先日来鼻水が続いていて、「この年になって、ついに花粉症になったか?」と心配し、掛かりつけの耳鼻科で検査をお願いしていたのですが、昨日「大丈夫! 花粉症は全く関係なし」との検査結果を聞きホッとしました。

 予てから自分なりの勝手な素人判断で、“スギナは色々な漢方薬に使われているのだし、そのスギナの親ともいえる花粉がたっぷり詰まったツクシ毎年食べているのが、花粉症予防方法だ!”との持論が覆らずにホッとしました。

 

 また、私にとって、ツクシは単なる自然食というよりも、昔の想い出と繋がる非常に大事な食べ物なのです。

 以前にも書き込みましたが、私は昭和16年生まれで、3歳の時に母親の里である兵庫県の山崎町(現在は宍粟市です)の祖父母の所に一人で先に疎開し、間もなく神戸市の家も空襲で焼失し母親や家族も疎開してきて、山崎の狭い借家に住んでいました。(教師だった父親は、神戸に残り勤務先の学校の実習室で自炊していたようですが、その後生徒たちと共に疎開)

 当時は、食べるものも余りなく、借りた畑で細々と野菜作りなどをしていましたが、春になると祖母に教わりながら、少しでも食べられる野草などは貴重な食材として摘んだりしていました。

 
 そのような馴染みのあるツクシですが、宍粟の方言では「ホウシコ」と呼んでいました。アチコチにこの名前が残っているようですが、「胞子」の「子」とは言い得て妙ですね。

 また、昨年も書き込みましたが、ツクシを食べるためには茎にあるハカマと呼ばれる部分を除去するという結構手間のかかる作業が要ります。祖母はこのハカマを除去する作業を「しょうやく」と呼んでいました。

 どんな字を書くのか判らず、ネットで調べて見ました。<コトバンク>で下記のようなそれらしい記述を見つけました。

 しょうやく:「そうよく(澡浴)」の変化した「そうやく」がさらに変化した語
洗い清め、整えること、②農作物などの手入れをすること
とありました。

 恐らく祖母はこのような昔からの言葉を使っていたのでしょう。

 何れにせよ、ツクシは単なる野草というよりは、私にとっては非常に大切な植物なのです。(まさ)



昨日摘んできたツクシ

「しょうやく」して、水洗

昨日の食事 湯豆腐/タイのバター焼きと野菜炒め/ツクシの佃煮風

タイのバター焼き  野菜はホウレンソウ/エリンギ/牛肉のオイスター炒め

ツクシの佃煮風 ゴマ油で炒め、醤油/味醂で味つけ。七味をかけて・・・