老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

「アバター」と「あばた」

2025年02月16日 19時41分31秒 | その他
 最近よく聞く言葉に「アバター」というのがあり、色々な施設でコンピューターを使用した案内などで、説明者に成り代わり、人形のようなものが行い、説明の効率化などにも利用されているようです。

 調べてみると、英語の【avatar】のことで、“《化身 (けしん) の意》、コンピューターネットワーク上の仮想的な空間において、自分の分身として表示されるキャラクターのこと。バーチャルアバター”とありますが、最新技術には全く弱い私のこと故、何となくぼんやりと理解できる程度です。


 そういえば、以前に『アバター』(原題: Avatar)という映画が、大人気だったことを思い出して、少し調べてみました。

 私はこの映画は見ていませんが、2009年に制作されたアメリカの叙事詩的SF映画で、大まかに言うと地球人とナヴィという異星人それぞれのDNAを掛け合わせた人造生命体を作り、相互に理解し合い共同作業をすすめるという筋の様で、ジェームズ・キャメロンが監督・脚本・製作・共同編集を務めた作品です。

 この映画は大成功し、キャメロンは20世紀フォックスと4本の続編製作を契約し、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は2022年に公開され、その後も3作品が制作中とのことです。

 結局、この映画の題名の「アバター」と、上記の「アバター」は同じものであることが判りました。

  所で、この「アバター」の語源由来は、意外にもサンスクリット語だというのです。
 先端の科学技術と、古い古いサンスクリット語が結びつくなど思いもしませんでした。

 「アバター」(avatar)はサンスクリット語のavatāraを語源とし、仏教漢語の「権化」「化身」に対応する語だということです。
 ヒンドゥー教では、真の世界の存在が仮の人間界に現れる姿をアヴァターラと呼び、この世に現れたゴータマ・ブッダもヴィシュヌ神の十のアヴァターラのうちの一つとしています。生身のブッダはこの仮の世に送りこまれたアバターだったというのである。


 更に「アバター」と言えば、我々世代で直ぐに思い浮かぶのは、“好きになると、その人の欠点ですら良く見える”という意味の「あばたもえくぼ」という言葉です。

 漢字で書くと、「痘痕も靨」とい難しい漢字になりますが、「あばた(痘痕)」とは、正確な意味は天然痘(痘瘡=とうそう)が治った後にできる顔面のくぼみのことです。(しかし、天然痘は人類がすでに撲滅に成功した感染症で1980年に世界保健機関(WHO)が根絶宣言をし、その後患者の発生はありません)

 一方、「えくぼ」は、「靨」の他にも「笑窪」とか「ゑくぼ」という表現もありますが、“人が笑うとき、頬にできる小さなくぼみ”のことを言います。

 この「あばた」については、その語源由来は、サンスクリット語で「かさぶた」を意味する「アルブタ(arbuta)」が訛ったとする説が有力なようですが、「アバター」と「あばた」が同じくサンスクリット語に由来するというのは面白いですね。

 日本では、色々な国の言葉に由来する言葉が入り混じって何気なく使われているので、日常の言葉の語源や由来を調べてみるだけでも全く退屈しませんね。(まさ)

※ この項は、<goo辞書><WIKIPEDIA><大谷大学 門脇 健><医療プレミア>などを参考にさせて頂きました。


映画「アバター」のポスター

(今日の夕食)
先ずはいつもの様に湯豆腐/イワシ/メカブ

湯豆腐  ミズナがメイン

イワシ 開きイワシを大根おろしで

今日はいつもと違い、久しぶりに白いご飯とハンバーグ

ハンバーグは固いものが噛めないので買っておいたものですが、少し甘い味つけでした




こぶら返り

2025年02月15日 19時23分00秒 | その他
 加齢と共に(?)「こむら返り」が頻繁に起きるようになり、冬は夏に比べると回数は少ないものの時々朝方に足を伸ばした時などに激しい痛みに襲われます。

 何とも言えない痛みで、枕元にはいつも漢方薬(ツムラの68です)を置いていて、場合に拠ったら顆粒の薬を水なしで薬を飲むこともあります。

 所で「こむら返り」ですが、少し前までは「こぶらかえり」というのだと思っていました。

 そして、「こむら返り」が起きる都度、「コブラに嚙まれたらこんなに痛いのだろうか、いや、痛いと思う前に死んでしまうで・・・」、とか「昔、コブラに噛まれてこの痛さを体験した人が居るのだろうか??」などとつまらないことを考えたりしていました。


 漸く、この歳になって、「コブラはすこしおかしいなかぁ」と思い、調べて見てこの疑問は解消しました。

 <野口医院)などに拠ると
 何と、<すねの後ろ側の柔らかい部分。ふくらはぎ。>のことを、「こむら(腓)」というが、「こぶら」ともいうらしいのです。従って、「こぶらかえり」でも間違いではなかったのです。

 「こぶら」とは、昔はへびの「コブラ」ではなく、「ふくらはぎ」のことを表す言葉だったそうで、大阪ではそのまま古い言い方がのこり、いまでも”コブラ返り”と呼んでいます。


 余談ですが、「こむら返り」は、妊娠中や加齢によって起きやすくなる傾向があるそうです。また、マグネシウム不足や脱水が原因のこともあるようです。まれに肝炎や糖尿病などが原因となることがあるそうなので、もし頻繁にこむら返りが起こる方はぜひ一度医者に相談してみてください。(まさ)

 <今日の夕食>

湯豆腐/煮込み/揚げ物/ワカメ

煮込み ウインナー/キャベツ/シイタケをコンソメスープの素で

揚げ物 レンコンの挟み上げとエリンギの炒め物

ワカメ 美味しそうな生ワカメがあったので、佃煮風に煮込んでみました



歯の治療 一段落? 

2025年02月13日 18時59分09秒 | その他
 昨日/今日と連続して歯医者通い。

 昨日は、下部が割れていた歯2本を抜歯して、先日型取りをしてもらっていた入れ歯を装着。(私が、ブリッジ治療だと思っていたのは、勘違いだったようです)
 但し、不整脈があるために服用している血液をサラサラにする薬の影響もあり、抜歯後の止血が長引き、今日改めて経過観察と入れ歯の微調整の為に診断でした。

 やっと一段落という所ですが、今までのブリッジと部分入れ歯を纏めて一つにしたので、入れ歯が大きくなった分食事時に入れ歯の下に食事カスが入りやすくなったり、入れ歯の歯茎に当たる部分が広くなったのが気になったり、更に1ヶ月以上も前歯を使わずに奥歯で噛んでいたことなどもあり、以前通りの噛み方が出来るのかはまだ少し不安ありますが、徐々に慣れていくしかないでしょう。

 先生に言わせると、新しい入れ歯の横の歯もぐらつきが発生しているので、これで暫く様子を見て、6ヶ月後に正式治療に入りましょうとのこと。

 歯医者さんとの付き合いは、まだまだ続きそうです。(まさ)

<今日の夕食> 前歯も使える通常の食事に・・・
刺身/野菜炒め

ブリの刺身 細かく切らないで、いつもの様にそのまま食べました

野菜炒め ホウレンソウ/ベーコン/マイタケ

主食はトーフのグラタン 市販のものにミンチ/チーズ/カニカマをトッピング

ベースとなった市販のトーフグラタン



 

冬場の必需品:カイロ

2025年01月24日 19時02分32秒 | その他
 地球の温暖化や衣食住の改善などの影響か、我々が子供時代によく経験した降雪なども大阪では殆どなくなり、随分過ごしやすい冬にはなっていますが、まだまだ暖房器具なしでは過ごしにくいです。

 特に高齢化に伴い、睡眠時の保温具などは必要で、私は現在足元には電気式の小型アンカを入れ(以前はユタポンでしたが、袋が弱ってきたので変更)、また布団の中の腰の近くに使い捨てカイロを置くようにしています。

 この使い捨てカイロについては、24時間対応のものですが、私は就寝時だけの使用で昼間は使用しないのでモッタイナイと思っていた所、2年ほど前にテニス仲間から、<使い捨てカイロは密封した袋などに入れて空気を遮断しておくとその間は働きがストップするので、2~3回に分けて使うことが出来る>という事を聞き、それを実行しています。

 現在では3日程使えていますが、何かと物価高が続く中で大助かりです。


 また、使い捨てカイロは、日本に於けるユニークな発明品として知られていますが、これを機に少し歴史を調べて見ました。
(<Novelty Store>< ウェザーニュース>を参考にさせていただきました)

(1)温石:平安~江戸
 カイロは日本独自の保温具で、江戸時代の「温石(おんじゃく)」がルーツとされています。
これは、石や砂、塩を温めたためて布にくるみ、それを懐に入れて身体を温めるもので、「懐炉」と呼ばれていました。
字の通り、「懐」(衣服を着た時の胸部分の内側)に入れて、「炉」(火を燃やして段を取る場所)の代わりにするという事でしょう。

(2)カイロ灰(灰式カイロ):明治
 明治時代になると、懐炉灰(木炭の粉末などから作る灰)を袋に詰め、金属容器の中で燃やす方式のカイロが使われました。

 (3)ベンジンカイロ(白金触媒式カイロ):大正
 気化したベンジンを白金(プラチナ)の触媒作用によって燃焼させ、酸化熱を発生させるものです。
 ベンジンカイロは大きいzippoライターのような見た目で、「使い捨てカイロより温かい」として愛好家は多いとのこと。
南極のような寒い場所やアウトドアでは、定番アイテムだそうです。
私も子供の頃に祖母が使用していたのを見た記憶がありますが、発火性が強いベンジンの保管については大変気を使っていたようです。

(4)使い捨てカイロ:昭和
 おなじみの使い捨てカイロは、1978年(昭和53年)に日本純水素(現日本パイオニクス)が開発し、ロッテ電子工業(現在はロッテ本体に吸収合併されている)が「ホカロン」の商品名で発売しました。

 鉄が酸素と反応する時に起こる化学反応を応用したもので、材料としては、鉄粉・水・バーミキュライト・活性炭・塩(塩化カリウム)が使われています。
「ホカロン」の発売後も桐灰化学、フマキラー、大日本除虫菊など多くのメーカーが参入し、様々な商品が発売されています。
具体的には1988年に貼るタイプの使い捨てカイロが発売され、現在は肩用、靴下用なども一般的です

 問題は、使用後の処分方法で、靴箱の消臭剤や洋服箪笥などの吸湿財としてはそのまま使えますが、塩分が入っているのでそのままでは園芸や農作業にも使えません。
ゴミとして処分する場合は、市区町村によって『不燃ごみ』『燃えるごみ』『金属・陶器・ガラスごみ』など、区分がばらばらなのでチェックが必要です。

(5)電子レンジカイロ:平成
2000年(平成12年)になると、電子レンジで加熱して使うカイロが登場します。
仕組みとしては、ゲル状にした保温材やセラミックビーズなどが中に入っており、これを温めることで蓄熱するものです
「ゆたぽん」などの商品が発売され、保温時間が長いことから、現在も多くの愛用者がいらっしゃいます。
温まり方が緩やかなので、湯たんぽの代替品として就寝時に使う方が多いようです。(「ゆたぽん」の保温時間は約7時間)

(6)電池式カイロ(充電式カイロ):平成
2006年(平成18年)には、電池式のカイロが発売されます。
ON/OFFが簡単で、ゴミが発生しない点はメリットですが、一般的に使い捨てカイロより温度は低い点がデメリットです。
 とはいえ非常に使いやすいため、日本国内はもちろん海外でも人気があり、広く使用されています。

※  随分前にこのブログで、使い捨てカイロに関して書き込んだことがあります。ご興味のある方は、下記をご覧ください。
「貼らない」と「貼れない」  - 老いの途中で・・・
(まさ)


現在使用中の使い捨てカイロ 「貼らない」タイプですが、他社製品では「貼れないタイプ」という表示のものもあります

起床時に、このように密閉袋に入れておきます。3回ほど使えます


昨夜の夕食 味噌味の寄せ鍋と白洲釜揚げ

味噌味の寄せ鍋



歯の治療開始

2025年01月23日 20時14分50秒 | その他
 年初に何とメザシでブリッジの上部の前歯を痛めたことは記載しましたが、2週間以上経過した今日からその歯の治療開始。

 その間、応急処置で対応してもらっていた前歯に負担が掛からないように、私の大好きな肉類など少しでも固くて歯に負担がありそうなものは避けて、煮物などの軟らかいものをメインにして奥歯で噛むようにしていましたが、2日ほど前からついに応急措置の効き目が無くなり前歯がグラグラ状態になっていたので、予約日の今日を待ちかねての通院でした。

 シッカリした前の上歯が少ないらしく、先生も助手と相談しながら四苦八苦の様子。
歯根が傷んでしまっている歯は抜歯するしか方法がないようですが、総入れ歯ではなくて何とかブリッジ方式での治療となる様です。

 方針が決まってからも、歯型を採ったり、現在私が治療を受けている高血圧・不整脈・肺炎・中耳炎に関する状況や服用している薬などを調べて貰ったり、中々大変でした。

 いよいよ2月12日から抜歯作業から開始になるようですが、結構時間が掛かりそうな治療の様です。

 食べられなければ健康維持も出来ませんので、ここは真剣に歯の治療を最優先します。

 歯は健康維持の入口という事はある程度は承知しているのですが、私的には歯が最優先ではなく、心的な安定も含めて全ての体の部分の健康も同じように考えねばと思っています。

 私のスポーツクラブの仲間で、私より3歳ほど年上ですが、80歳を過ぎてもゴルフやスキーを楽しんでおられた方と親しくしていました。その人のご自慢は「歯はまだ全て自分のもので、入れ歯もなし。今年初めて虫歯の治療をした」とよく言われていましたが、3年ほど前に急に姿を見なくなり、暫くして<どうも、内臓の調子が悪いようで、自力で動けなくなって介護施設に入られた様だ・・・>との噂を耳にしました。

 このような例もありますし、『一病息災』という言葉もありますので、健康だと思う時ほど出来るだけ医者と仲良くして色々なチェックを受け、軽い段階で治療を受けることが大事かと思っていますが、なかなか思い通りに行かないのが常なので・・・   (まさ)

<昨夜の夕食> スーパーで見かけた新物ワカメが主役でした。

買ってきた生ワカメ 歯に負担が掛からないように洗ってから、カット
 今日の湯豆腐は、野菜の変わりにワカメ。入れると直ぐに鮮やかな色に変わるのも食欲を刺激します
湯豆腐/煮込み/ブリ切身の南蛮

煮込み 白菜/うすあげ/人参/シメジ/豚肉

ブリ切身の南蛮(生協 購入品)