腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

インターネットではよくわからない。

2010年02月11日 14時22分08秒 | 日記
 昨年末から、民主党の小沢幹事長の資金の問題がマスコミで大きく取り上げられていたが、2月4日の時点で、「不起訴」となったと報道された。
 話題は、小沢氏の善悪についてではない。

 正直、マスコミの報道では何が「真実」なのかよくわからなかった。
 自分が外国で生活しているからなのかもしれないが、日本にいるみなさんもよくわかっていないのではないだろうか。

 今の時代、インターネットのおかげで海外にいながらも、日本のニュースやテレビ番組は簡単に見ることができる。
 しかし、洪水のようにあふれかえる情報の中から、「事実」と「真実」を見分けることは容易ではないと感じる。日本にいたときから、頭の中ではこのことがわかっているつもりだったものの、こちらに来て実感としてそのように感じるようになった。
 大学生時代、立花隆氏の著作を読み漁った時期がある。世間的には、田中角栄に関する著作があまりにも有名とのことであるが、世代がことなるため、個人的にノーベル賞を受賞した利根川進氏の業績をわかりやすく記述した「精神と物質」が最も印象的である。
 氏の著作はどの本も圧倒的な取材量、分析力、そして読ませ方で、どのテーマの本にも圧倒されたことが懐かしく思い出される。
 ところがである。今回は、インターネットに掲載されている今回の小沢氏の問題に対する立花氏の評論が二転三転しているのである。
 
 インターネットで流れてくる情報には、受けとり側の取捨選択能力が問われるのであろうが、それにしても自分には「真実」が見えてこない。

 写真は、五番街とセントラルパークにある、歴史的に有名な「プラザホテル」である。ホテル付近には機関銃?ライフル?をもった警官がいて少し怖かった。息子がいきなり警官に指をさして、「あれ何?すごい。」と無邪気に叫ぶのだけは勘弁してほしかった。
 ちなみに我々家族は前を通っただけ。
すぐ横には、「大先生」御用達のリッツカールトンもあり。
 もちろん、これまた我々は前を通っただけ。