腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

2月10日の大雪について

2010年02月15日 14時39分43秒 | 日記
 日本からいただいた多くのメールによると、先日2月10日はこちらでは100年ぶりの大雪で、ニューヨークで公共交通機関にも影響が出ているとのことであった。
 中には安否を気遣っていただいているものもあり、不思議に思っていた。
 友人からも大雪に関するグログのリクエストもいただいたので、話題にしたい。

 1月末から2月にかけて、個人的にあまりテレビや新聞を見ていなかったためか、2月10日のこちらでの大雪のことが、日本でそれほど大きく取り上げられていたと聞き驚いた。
 
 よくよく考えてみると、前日から大雪の警告が職場やアパートの掲示板に張り出されていた。とくに、アパートの前の道路は、予想される除雪車の出動に備え、自動車の路上駐車を絶対にしないように警告されていた。子供も、前日の夜の時点から、明日は雪が降って学校が休みになるから早く寝なくていいとなかなか寝ようとせず遊んでいた。
 前日は、夜の1時半か2時までは起きていたが、眠りに就く時点ではまだ雪は降っていなかった。

 ところが、2月10日朝起きると、年末の雪の時と同じく一面銀世界であった。

 ルーズベルト島とマンハッタンを結ぶトラム(ロープウェー)は、さすがに強風と雪のため運休となり、子供の学校も予想通り休校にはなった。 
 当日朝、吹雪でマフラーを飛ばされそうになりながらも、地下鉄も通常通り走っていたため、いつも通り仕事に向かったが、実際、職場の半数弱は仕事を休んでいたし、午後2時ごろに早々に帰宅するものも結構いた。
 正直に言うと、こちらの人間はいい加減でやる気がないなあ、とぐらいにしか思っていなかった。個人的には呑気にやはりニューヨークの冬は厳しいとぐらいにしか思っていなかったのが実情である。

 しかし、後で聞いたところによると、除雪対策等が早くから行われたマンハッタンとその近郊は以外では、数日間公共交通機関に影響が出たところもあったようである。具体例では、大雪の2日後の時点で、研究室の仲間の夫が、単身赴任先のフィラデルフィアからニューヨークに向かう道中、大雪の影響でバスが大幅に遅れてこちらになかなか来られないと言っていた。
 
 やはり、まれにみる大雪であったことは間違いなさそうである。

 ただし、マンハッタン内では除雪作業等が予め大雪の予想のもとに計画的に実行され、トラブルは比較的少なかった印象である。
 
 自分は当日写真を撮っていなかったが、下の息子がいたずらで勝手にカメラでアパートの室内から隣のアパートを映していた。ピンボケであるが、激しい吹雪の印象は伝わるかもしれない。ビデオカメラにも、当日の吹雪の様子が多数撮影されていた。先日、出かけたとき、充電しておいたはずのカメラの電池がすぐに切れてしまった理由が分かった。
 やはり、私は鈍感のようである。