台北市士林地区にある、台北最大規模の観光夜市場。
この日は午後からあいにくの雨模様になり、時間の制約も
あってアーケード内だけの散策となった。
ここは日本統治時代の1909年に士林市場として作られた。
その後、台北市政府は大規模改修をするため、2002年に
同市場を閉鎖し、2011年12月25日に新士林市場として開業した。
アーケードの地上階はショッピングエリア、地下は屋台が
集中する美食街となっている。
夕方になると常設店舗の前などの路上に小吃と呼ばれる
飲食物や衣料店、生活雑貨、遊戯など様々な
屋台が所狭しと出店する。日本人観光客も多く訪れることから
多くの店では日本語が通じ、日本語のメニューも用意してある。
入口の所で店を開いていたTシャツ屋さん。お土産の定番
Tシャツを買うにはうってつけのお店だ。
若い女の子の店員の愛想の良さが印象的だ。
台湾は南国の地。果物もパイナップル、マンゴー、パパイア、
ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、ライチ
ナツメ、グァバなど豊富だ。今回の旅ではあまり果物は
食べなかったのでその味の程は分からない。
このアーケードの中にはゲーム屋台も多い。ここは麻雀の
パイを使って、1人麻雀みたいなことをしている。
ルールはサッパリ分からないが、若い人が夢中になっていた。
BB銃で回る風船を射つゲーム。日本の射的だ。
1人チンピラっぽい若い男が、簡単に射って百発百中。
各店を廻って荒らしていたのがやけに目立った。
これは日本で言う輪投げ屋さん。地元では
あまり人気がないのか、あまり客が来ず、閑散としていた。
壁に飾っている物が賞品なのだろう。
ぬいぐるみなどおもちゃが多かった。
ここは天井から吊り下げられたぬいぐるみ屋さん。右端にある
情けない顔した人形が何かを訴えているみたいで思わず撮ってしまった。
何これ?とビックリしたのが、日本でいう金魚すくい。
釣っているのはエビだ。どうやら近年、このエビ釣りが
人気らしい。釣ったエビはその場で食べられるとか。
いよいよ地下の美食区へ突入。ここはにおいが凄いのと
同時に大変な人出の賑わいで圧倒された。台北の人は
夜なかなか眠れない。これを夜猫族(イェマオズゥ)と呼ぶらしい。
要は宵っ張りのこと。そして夜市へ繰り出す。
夜7時頃から賑わい始め、ピークは10時から深夜1時頃とか。
ここは正にB級グルメ天国。メニューをよく見ると
日本語が表記されている。海老チャーハンの小が約350円。
小龍湯包(ショーロンポー)が約350円だ。
この値段、安いのかそうではないのか微妙な感じだ。
これが台北の名物料理「臭豆腐」1個約175円。
日本でいう納豆みたいな料理で名前の如く臭い。
下水の水が腐ったみたいなにおいで台北の人にはうけている様だ。
「糯米腸台湾風めソーセージセシト」と書いてある。1份約200円。
台湾住民の多くは開拓民としてのルーツを持っており、
食材を無駄なく使うといった発想から内臓や凝固させた
血液を多用する料理が多いらしい。
この料理もその1つか。因みに台湾で書かれている日本語は
ミス看板文字が多いらしい。日本語を全く分からない人が
目で見て書く為とか。この看板も「台湾風め→の」
「ソーセージセスト→セット」の間違いではないか。
鉄板カウンターの前でお好み焼風なものを
神妙な顔をして食べていた外国人。
台湾は古くから外食文化が盛んで夜市に代表される
屋台で庶民は食事をするらしい。正にパワー満足。
熱気あふれる台北の夜。「夜市で遊ぼう」を体験した夜であった。