スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

御金神社

2022-09-14 05:35:03 | 旅 ~京都

御金(みかね)神社の創建は1883年(明治16年)と、まだそんなに古くない神社だ。

はじめは個人の屋敷内に金山昆古命を祭神とする邸内社として建てられ、祀られていた。

その後、天照大御神、月読命が合祀神となった。

実はこの御金神社は気になっていた神社だったが、

タクシーの運転手さんから御金神社が宿泊しているホテルから近いと聞き、

早朝散歩で行ってみた。

この神社は金属、なかでもお金にかかわる神社として資産運用や証券取引等の成功を願ったり、

競馬、競輪などでの勝利や宝くじ等の当選を願う人々が多く参拝するという。

この神社の一番の特色はこの金色の鳥居。

黄金に輝く鳥居は正徳元年(1711年)創業の京都老舗金箔会社・堀金箔(株)の

お力添えにより屋外でも色褪せることのない塗料が施されている。

本来は建築金型と建築設計、造船など建築に関わる金型を奉納する神社で

御金の金は金属を意味していた。

しかし金属のゆかりのある祭神ということで参拝を願う人々が絶えなかったため、

1883年(明治16年)10月6日に現在地に移転、社殿が建立された。

やがて金属が転じてお金にまつわる神社となっていった。

当神社の絵馬は御神木である銀杏の葉を模した絵馬で、

銀杏は繁栄発展や不老長寿の特徴で、

八方向に広がる葉の形から末広がりにと縁起が良い。

ここに奉納された絵馬に書かれた願いを見ると他の神社にはない

率直、ストレートな思い、欲望が書かれている。

「会社がもうかりますように」、「金運が上がりますように」、

「億り人になれますように」、「金持ちと結婚できますように」、

「宝くじが当たりますように」、「パチンコに勝ちますように」・・・etc

手水の作法、参拝の作法が漫画付きでやさしく説明されているので参考にアップしました。

特に正式な手水方法を知らない人がいると思いますので。


祇園祭 山鉾巡行編

2022-09-13 06:28:17 | イベント

1ヶ月にわたり、さまざまな行事が行われる祇園祭のハイライトといえばやはり山鉾巡行だ。

17日の前祭(さきまつり)では、生稚児が乗る長刀鉾を先頭に23基の山鉾が都大路を巡行。

多くの人々の願いと期待を背負った3年振りとなる山鉾巡行が始まる。

巡行の朝を迎えた新町通りと出発準備に追われる放下鉾。

何か祭りが始まる前の心の高まりを感じ、

秘かなワクワク・ドキドキ感を勝手に楽しんでしまう。

大規模改修が終わった京都市役所前の広場に設置された警備本部のテント。

このお祭りを陰日向で支える人々がかなり大勢いるのだろうとこのテントを見て推察してしまった。

午前9:30河原町御池の交差点も車両交通止の規制が入った。

警察も機動隊が投入されている。

この交差点では2回目の辻回しが行われる見せ場のところで、すでに大勢の人が陣取りをしていた。

御池通の寺町通から新町通の間に設置された有料観覧席は先祭で10,000席。

その半分は一般販売で発売日の受付開始からわずか1~2分で売り切れてしまった。

購入できた観覧席の斜め前は京都和風旅館で有名な柊屋(ひいらぎや)さん。

この前の道は規制線ができると案外穴場になるナと思った。

今回心配した天気は当日ご覧のように夏の空、

入道雲がモクモクして祇園祭ならではの天候になった。

但し京都の夏の暑さは格別だ。

観覧席の前のビルはレジテンス系のビルのようで

硝子窓越しに各家から多くの人が山鉾巡行を見下ろしていた。

ここは冷房完備の特等席だ。

祇園祭山鉾巡行①

毎年「くじ取らず」として必ず巡行の先頭を行く「長刀鉾(なぎなたほこ)」。

現在、生稚児(いきちご)が乗る唯一の鉾であり「しめ縄切り」で山鉾が神域に入る。

鉾頭にかざした伝・三条宗近作の長刀(現在は複製)は疫病邪悪を払いながら進む。

長刀は刃が八坂神社と御所の方には向かないように取り付けている。

2番目の巡行は「孟宗山(もうそうやま)」。

中国の史話「二十四孝」に登場する孟宗が病気の母の好物である筍を、

雪の中探し回り、ついに掘り当てて母を喜ばせたことを題材とした山。

見送の白綴地に墨一色で描かれた竹内栖鳳筆の「孟宗竹林図」は

極彩色豊かな山鉾の中では異色。

明治初年まで「花盗人山(はなぬすびとやま)」と呼ばれ、

平井保昌が和泉式部のために紫宸殿の前の紅梅を手折ってくる姿を

あらわしている「保昌山(ほうしょうやま)」。

山の故事に因み宵山には縁結びのお守りが授与される。

前懸と同懸は円山応拳下絵の逸品として有名だ。

貧困のあまり母と子を養うことができず、思い余って我が子を山へ埋め捨てようとしたところ、

黄金の釜を掘り当て母親孝行をしたという中国の史話「二十四孝」の一人である

郭巨の故事を題材にした「郭巨山(かっきょやま)」。

乳隠しという胴懸を吊るす飾り板と日覆い障子の屋根が特徴。

「函谷鉾」の名前は中国戦国時代、斉の孟嘗君(もうしょうくん)が秦の国を逃れ、

函谷関(かんこくかん)に着いたが、この関は早朝の鶏の鳴き声で開く規定なので

家来に鳴き声をまねさせたところ、本物の鶏が和して鳴いたため、

門が開き見事通り抜けたという故事による。

前懸は重要文化財。

山上は唐の詩人白楽天(白の狩衣姿)が道林禅師(紫衣に鴨子姿の僧)に

仏法の大意を問う場面の「白楽天山」。

前懸はトロイ戦争の場面を表した16世紀ベルギー製毛綴。

見送は18世紀フランス製のゴブラン織と山鹿清華作「北京万寿山図」の毛織綿。

昭和60年、117年ぶりに再興され巡行に復帰した「四条傘鉾」。

傘の上に御幣と若松を飾るのが特徴で、応仁の乱以来の傘鉾の原形を伝える。

昭和63年、滋賀県甲賀市の瀧樹神社で室町時代から伝わる「ケンケト踊り」を参考に

踊りと囃子が再現され完全復興した。

古くから町内の風早家に祀られていた天神を勧請してつくられた山。

油小路通にあることから「油天神山」と呼ばれている。

天神さんと深い関係のある紅梅の枝を立て、鈴をつける立派な朱塗りの鳥居が特徴。

見送は梅原龍三郎原画の「朝陽図」綴織。

スミダマンの観覧席の近くのところでは鉾山が通ると

なにやら各山鉾の人達が差し入れ物を取りに来る。

何を差し入れているのか?

暑いので飲み水かしら(?)

祇園祭山鉾巡行②

この「月鉾」は鉾頭に新月型(みかづき)をつけ、

真木の「天王座」には月読尊(つくよみのみこと)を祀る。

屋根裏の草花図は円山応拳筆、天井の「源氏五十四帖扇面散図」は岩城九右衛門筆、

前懸のメダリオン絨毯は17世紀インド製、

蟇股(かえるまた)の彫刻は左甚五郎作といわれている。

破風・軒桁・四本柱の錺金具なども華麗。

祇園祭山鉾巡行③

「蟷螂山(とうろうやま)」は「かまきり山」とも呼ばれている。

かまきりの羽や鎌が動くなど祇園祭では唯一のからくり山。

中国の故事を題材にした山。

前懸、胴懸、見送の色彩豊かな友禅染は友禅作家・羽田登喜男の作品。

「山伏山(やまぶしやま)」の御神体の山伏人形は八坂の塔が傾いた時、

法力によってなおしたという浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)の大峯入りの姿を表している。

前懸、胴懸の中央に飾り房がついているのが特徴。

永正年間、京都に大火があった時、季節外れの霰が降り、猛火がおさまった。

その時、霰とともに小さな天神像が降りてきて祀ったのが霰天神山の起こり。

欄縁上に朱塗りの極色彩の透塀をめぐらし、春日造の社殿を安置。

前懸は16世紀ベルギー製の毛綴で「イーリアス物語」が描かれている。

祇園祭山鉾巡行④

「史記」に記された古代中国の聖人堯の治世で天下がよく治まって太平が続き、

訴訟用の太鼓に用がなくなり、鶏が巣を作ったという故事を題材にした「鶏鉾(にわとりほこ)」。

松村景文ら四条派による水引とトロイの王子と妻子の別れを描いた

16世紀ベルギー製の見送(重要文化財)は必見。

世阿弥作の謡曲「木賊」を題材にした「木賊山(とくさやま)」。

わが子を人にさらわれた翁が信濃国の園原で木賊を刈る様をあらわす。

祇園祭山鉾巡行⑤

鉾の古い形態である傘鉾の1つである「綾傘鉾(あやがさほこ)」。

大きな傘と棒振り囃子の行列で構成される。

棒振り囃子とは赤熊をかぶった棒振りが鉦、太鼓、笛に合わせて踊るもの。

6人の公家風装東をまとった稚児も巡行。

垂がりは人間国宝・森口華弘氏寄贈の友禅染。

神功皇后(じんぐうこうごう)が外征に際し、肥前国松浦郡玉島川で鮎を釣って戦勝の兆としたという。

日本書紀の話を題材にした「占出山(うらでやま)」。

神功皇后は安産の神として祀られ、占出山の巡行のくじ順が早いとその年はお産が軽いといわれている。

日本三景を描いた前懸・胴懸などが特徴。

巡行が始まってほぼ1時間半が経過し炎天下の中、

日陰もなくなり前の方の観客の方々が帰る人が増えてきたので

一番前に移動して巡行写真を撮った。

そこには5~6列目とは全然違う風景が拡がり、

よりリアルな写真を撮ることができた。

町内にあった菊水井にちなんで名付けられた「菊水鉾」。

鉾頭には金色で透かし彫の菊花をつけている。

稚児人形は謡曲を題材にし、魏の文帝の勅使が薬水を求めて

山に入った時に出会った菊の露を飲んで700年生き続けた少年枕慈童をあらわしている。

唐破風造りの屋根が特徴。

一番前の席に座ると色々おもしろいアングルの写真が撮れたのでアップしました。

この菊水鉾のところにはどこの局メディアだかわからないが

カメラマンクルーが付いてカメラをまわしていた。

貧しさのために夫婦は離別した後、妻は都で宮仕えをし、別れた夫を探したところ、

落ちぶれて芦を売る夫と再会できたという謡曲「芦刈」を

題材にした「芦刈山(あしかりやま)」。

天文6年、康運作の墨書銘がある御神体人形や御神体衣装(重要文化財)は山鉾最古級である。

よくよく見ると山鉾巡行の中に外国人が参加しているのを見る。

以前TVで見たが祇園祭にやたら詳しいカナダ人がいたが、

この人達も祭にどっぷりハマっているのだろう。

この芦刈山の参加者から後ろを見なさいとの指示があったので振り返ったら、

長刀鉾の生稚児が台に乗って行進していた。

今年の生稚児は老舗呉服店のおぼっちゃんでした。

またまた御池通を巡行する山鉾全景写真。

一番前列は良いアングルの写真が撮れる。

中国・周の時代、琴の名人伯牙が自分の琴を理解してくれた鐘子期の死を聞いて、

その琴の絃を切ったという故事を題材にした「伯牙山(はくがやま)」。

今度は人の表情、姿などに焦点を合わせた写真をアップ。

聖徳太子を祀る山で、四天王寺を建立する際、自ら良材を求めて山に入り、

老人に大杉の霊木を教えられた六角堂を建てたという伝説を題材にした「太子山(たいしやま)」。

他の山はいずれも松を立てているが、この山のみが杉を立てている。

祇園祭山鉾巡行⑥

今朝準備段階の「放火鉾(ほうかほこ)」がラスト3番前で目の前に来た。

また、望遠レンズで河原町御池交差点での辻回し風景も撮ってみた。

放火鉾は真木の「天王座」に放下僧の像を祀り、

鉾頭は日・月・星の3つの光が下界を照らす形をしている。

操り稚児人形は「三光丸」と命名。

この鉾とホテルが近かったこともあり、一番見る機会が多く、

一番親しみを感じてしまった鉾だ。

「古事記」「日本書紀」に記される「国生み」と「天の岩戸」の神話を題材にした「岩戸山(いわとやま)」。

前祭23基のしんがりを務める「船鉾(ふねほこ)」。

日本書紀の神功皇后の出陣を題材としている。

舳先に想像上の瑞鳥「鷁」を飾っている。

山鉾巡行の翌早朝の放火鉾の解体光景。

なぜこんなにも早く解体するのは訳があるらしい。

そもそも山鉾巡行は神輿が通る道を清めるために、言わず霧払いで行う。

そのため山鉾には多くの邪鬼が付いているため一日でも早く払わなければならず、

すぐ解体が必要になると聞いた。

街の中をよく見て歩くと先祭の次の後祭(あとまつり)7月21日~7月23日の

ガイドポスターが貼ってあった。

また、後祭の八幡山(はちまんやま)の準備組み立てが始まっていた。

こうして1150年間、山鉾巡行の歴史は受難と復興の歴史を繰り返してきた。

まさにここ数年のコロナ禍という疫病の中で3年ぶりに復活した今年は

その苦難の歴史にまた深く刻み込まれることでしょう。

 

 

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編406~

2022-09-08 06:28:41 | 食~番外編(京都)

スマート珈琲店

京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前537

TEL 075-231-6547

定休日 火曜日

営業時間 8:00~19:00

ランチタイム 11:00~14:30(L,O)

https://www.smartcoffee.jp/

寺町通のアーケードにあるスマート珈琲さんは1932年(昭和7年)創業。

約90年の歴史を誇る京都市内で現存する喫茶店の中でもトップ3に入る老舗だ。

ここ三条本店以外には太秦店がある。

ここに着いたのはもう午後2時頃というのにウエイティング客の列ができている。

しかも2列だ。

左の列は1階の喫茶店で、右の列が昼のみランチ営業をしている2階席のものだ。

当店の店名「スマート」とは気の利いたサービスができる店を目指したいという意味を込めたとの事。

ちなみに2021年の百名店にも選ばれている。

入口のガラス戸には祇園祭の神輿、中御座(三若)と西御座(錦)の御神酒のお札が貼ってある。

そういえば当店のオーナーは熱烈な御輿野郎とか。

三若御輿会に入っていて御輿渡御は当店前を渡御するようだ。

お店のドアを開けると、はちみつの幸せな香りがふわっとしてくる。

1階の喫茶店はスイスの山小屋をイメージした造りで

創業当時から変わらぬ自家焙煎オリジナル珈琲豆を使っているとか。

当店の珈琲をお客様に飲んで頂いた時にはゆっくりと時間が流れ

ほっと落ち着く特別な場所であって頂けるよう心掛けているとか。

ということで開店の8時から閉店の19時まで

いつまでいても追い出されることはないらしい。

1階喫茶のメニューで看板メニューがホットケーキ(700円)。

創業当時から変わらない味わいの逸品。

他に後で紹介する自家製プリン、フレンチトースト、タマゴサンドがおすすめとか。

当店は京都に数ある老舗の喫茶店のなかでも有名中の有名店。

京都人に長く愛され、俳優や文化人にもファンが多いという。

京都の名喫茶は一種の文化遺産といえる。

2階席は昼11時から14時半(ラストオーダー)までランチ営業を行っている。

2階席も落ち着いたダークな木の質感やヴィンテージ感漂う革張りのチェアが

一瞬にして半世紀以上前にタイムスリップさせてくれる。

当店は喫茶店なのに洋食屋レベルの洋食が楽しめるということで評判だ。

厨房の奥で黙々と調理しているブルーの方がオーナーの弟さんで、

心のこもった料理を作っている。

まさにスマート珈琲店は喫茶メシと侮るなかれ本格的な洋食屋さんなのだ。

スマートランチメニューはクリームコロッケ、エビフライ、

ハンバーグステーキ(デミグラスソース)、ベジタブルオムレツ、

ポークソテー(トマトソース)、ポークカツ(デミグラスソース)、

チキンカツ(デミグラスソース)、チキングリル(香草風味orトマト風味)、

そして本日の一品の中から2品選ぶシステム。

ライスorパンが付いて1,300円。

これはとても良いやり方だ。

そして単品メニューとしてはオムライス、オムハヤシライス、

ハヤシライス、チキンライス、エビフライがある。

スミダマンは老若男女を問わず隠れた人気と言われているオムライス(ミニサラダ付)と

本日のスープ(500円)のニンジンスープを選択。

確かに言われていた通り、愛情のこもった手作り感のある優しい味に

思わずウットリ、ニンマリだ。

本当こういう料理好きだナー。

京都はこういうお店を育むすごい街だと改めて思った。

相方はハンバーグとエビフライをチョイス。

これがなぜか見た目に美しい。

食してみてやはりスミダマンと同じ感想を言っていた。

そして最後に1階定番メニューの自家製プリンを追加オーダー。

型から出てきたままの手作り感が見るからにおいしそう。

口に含むと幼い頃に母が作ってくれたプリンを思わせる懐かしさ。

ノスタルジックな思い出とともにじんわりと心と体に沁みわたってくる。

テーブル上にはこのような名刺プレートが置かれている。

これも他店に無いささやかな気付きに思える。

スマート珈琲は京都の喫茶店文化を形成した祖となる喫茶店と

言われているのがわかるような気がする。

これが50周年を迎えた寺町通の専門店街アーケードの風景。

この逆側数軒進んだところに昨日アップした鳩居堂がある。

 


鳩居堂本店

2022-09-07 06:15:57 | 地元企業

鳩居堂京都本店は御池通に近いところの寺町通に面している。

この寺町通は豊臣秀吉による京都改造によって

通りの東側に寺院が集められたことから名付けられた。

当店は本能寺の隣りで、この通り付近には古美術店、画廊、古書店などが多くある。

https://kyukyodo.co.jp/shop/index.html

こちらが2020年11月28日に106年ぶりに建て替えられた鳩居堂の本店。

この鳩居堂の歴史がすごい。

1180年(治承4年)源頼朝が熊谷直実の軍事的活躍を称え「向かい鳩」の家紋を送った。

直実は1186年(文治2年)に平敦盛を討つなど活躍するが、

1193年(建久4年)に出家して法然の弟子となり「蓮生(れんせい)」と名乗った。

1663年(寛文3年)直実から数えて20代目の子孫を称する直心(じきしん)が

薬種商として現在の場所に店舗を用いて創業したのが始まり。

当店は創業357年の老舗。

関東の人は鳩居堂というとすぐ日本一地価の高い銀座鳩居堂を思い浮かべるが、

実は京都発祥の地ということだった。

今回のは建築的に素晴らしい建物だが、店舗のレイアウトや商品の配置を

できるだけ以前と同じようにして什器も6割以上

昔から使用しているものを修繕して使用している。

12代目の熊谷直久さん曰く「建物は新しくなったが、それに気づかないほど街に馴染み、

お客様や寺町通を通行される方から以前と変わらないねと言っていただけるのも嬉しいです」と。

当店はお香、書画用品、はがき、便箋、金封、和紙製品を中心に

2,000点以上の商品を取り扱っている。

さらに通年1万点以上の商品が登録されており、今回のリニューアルに伴い、

ディズニーとのコラボレーション商品など新商品も登場している。

4枚目の写真に写っている鬼瓦の紋様にあるのが「向かい鳩」の商標だ。

漢方薬や薬の原材料である薬種の輸入先である中国より、

書画用文具の輸入販売を始め寛政元年(1789年)頃から頼山陽や池大雅など

文人墨客の研究・製造が始まった。

筆が並ぶ商品棚の上に「筆研紙塁皆極精良」の文字は頼山陽揮毫のもので

「筆も硯も紙も墨も皆すばらしい」という意味だとか。

以前の店舗は1階のお店と2階が倉庫だったので今回の新しい店舗は

天井を高くして1階のみとし、天井から自然光を取り入れるトップライト、

壁面はガラス張りで明るく開放的な建物になっている。

実に京都らしく素敵で素晴らしいそのディテールにうっとりと浸ってしまうようだ。

また、ご覧のように壁、天井に細かく細工された木片が組み込まれ、

木特有の人の温もり優しさが伝わってくる。

照明器具もこれだけだと平凡だが、店内全体に配置されと、なんとも言えずお洒落になる。

今回の建て替えで新たに造られた中庭。

左奥に植えられたシンボルツリーは秋になると美しく紅葉するらしい。

帰りがけに目に付いたのがブリキに亜鉛メッキ(?)されたような樋と木建具のレール。

昔懐かしい素材だが、すごく新しさを感じ新鮮な意匠になっている。

本店の斜め向かい側にある営業店で、こちらも新しく建て替えられた。

ところでこの鳩居堂という屋号は、儒学者・室鳩巣が「詩経」の召南の篇にある

「維鵲有巣・居鳩居之」より採って命名したもので、

カササギの巣に托卵する鳩の様子から「店はお客様のもの」という

謙譲の心で経営すべきの意が込められた屋号であるという。

こちらの営業所の意匠も基本、本店と同じで寺町通を挟んで相乗効果を出している。

設計は千代田区九段南にある内藤廣建築設計事務所。

作品としては鳥羽市立海の博物館、旭川駅、

富山県美術館、とらや赤坂店などがある。

こちらのお店の約1/4くらいのスペースには喫茶コーナーがある。

白のテーブル、赤と黒の椅子、いわゆるレッズカラーのお洒落な空間が魅力的だ。

ここでは一保堂茶舗の冷たいほうじ茶と

フレンチレストランMotoiのマカロンカカオと木苺のマカロンが385円でいただける。

こちらの店舗は本店とは違い、気軽に聞香、香道体験ができ、

イベントコーナー的なエリアになっている。

鳩居堂が目標にしているのは、日本の伝統文化を守り伝え、育てていくこと。

お店にあるさまざまな商品を手に取り、体験することで、

その文化を少しでも知ってもらえたらと考えているとか。

素晴らしいコンセプトだ。

店舗のディスプレイ、展示の企画創造力も感心してしまうほど素晴らしいが、

スミダマンの仕事柄上、この建物の設計ポリシー、

そして具体的なディテールが本当にチャーミングで感心してしまう。

その参考に店内に展示されていた立面図、断面図、矩計図などアップしてみました。

その内装仕上げは本店と同じだが、こちらの店の空間の方が販売商品がないためか、

すっきりしていて建物の魅力が前面に押し出ているような印象だ。

ほれぼれする木造内装のディテールをお楽しみください。

これは久々に見た木造建築の傑作だ。

こちらのディテールは様々な木目の天井桟木と壁のなんともいえない味のある化粧石。

すごい設計だと見とれてしまった。

この営業店の裏側には鳩居堂と書かれた高い建物がある。

用途は何の建物かわからない。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編405~

2022-09-06 06:10:35 | 食~番外編(京都)

京料理、水炊き 鳥初 鴨川

京都市下京区和泉町169

TEL 075-351-1615

定休日 日曜日

京の風物詩、京都鴨川納涼床のある「鳥初鴨川」さんは大正10年創業。

「おこしやす 鳥初鴨川へ 京情緒は目と舌と心で召し上がれ」

鴨川と高瀬川に挟まれた当店のエリアは京町屋の風情ある料理屋が並び、

夜になると互い互いのお店と高瀬川に設けられた灯火に明かりがつき、

いかもに今京都にいるという実感に浸ることができる。

お店の中に入ると純和風の部屋が通しで続いている。

当店は納涼床のシーズンは雨が降らない限りはこの座敷は基本使っていないようだ。

そうは言っても床の間の設えなどはしっかりとされてお客を迎えているのが京都の料亭だ。

互い互いの床の間の掛軸は祇園祭にちなんだものや風流な女性の絵が掛けられ、

活け花もしっかりと活けられていた。

また、一番奥にある(逆に玄関の近の方)坪庭も良い雰囲気を伝えている。

これが当店の納涼床。

鴨川納涼床は5月1日から始まり皆さんの要望により今年は10月末日まで延期されたとか。

これも温暖化の影響のためでしょうか。

今年は85店舗が参加しているらしい。

念願の久し振り納涼床に来て、鴨川、東山を眺めながら

祇園祭宵山の夜を過ごせるなんて、なんて幸せなのでしょう。

まったくお隣りのたん熊本店の納涼床。

こちらの方がお客の集まりがよく、ほぼ満席。

途中から舞妓・芸妓さんまで呼んだ宴席となりとても華やかな床だった。

ここで納涼床の歴史について書いてみたいと思います。

豊臣秀吉による三条、五条橋の架け替えなどを経て、

鴨川の河原は見世物や物売りで賑わった。

それに伴い富裕な商人が見物席を設けたり、茶店ができたりするようになり、

これが納涼床の始まりとなった。

江戸中期には約400軒の茶屋が床机の数を定めるなど組織化も進んだようだ。

当時の床は「河原の涼み」と呼ばれていた。

いよいよ当店名物の水だきコースのスタート。

当店は完全予約制を取っており、この水だきコース5,400円(サービス別)のみとなっている。

料理の方はこのように担当の女性が全て作ってくれて、

まるでスミダマンは殿様気分でその味・雰囲気を堪能できた。

こちらが持ち運びに便利な木の道具に乗せられた野菜と薬味。

この道具がなんとも風情がある。

コースの最初のお通しは鶏の肝煮、枝豆、湯葉。

お酒のお供にピッタリだ。

続いて玉子豆腐。

シンプルなメニューが続く。

夏の納涼床では最初の一杯は生ビール。

続いて気になったのが、この菊正宗のすだち冷酒。

ロック、ソーダ割で770円。

氷に注いでクイクイ飲める爽快感!

水たきの鍋の具はもちろん骨付きのモモやムネなど色々な部位が楽しめる。

そこに湯がいたエノキ、キャベツ、菊菜、豆腐、湯葉などが入る。

そしてなんと言っても一子相伝の濃厚スープがすごい。

その絶品の鶏ガラスープが最初に振る舞われる。

創業以来守る秘伝の乳白色の水たきスープ。

生後70日の玉子を生む前の雌鳥のみを使用。

乳白色のスープは最低5時間煮込んだ鶏ガラに秘伝の味を加えて完成させる。

眺め千両、味は万両。

爽やかなそよ風が吹いてくるし、言うこと無しです。

川風にあたりながら食事をするのは最高。

満天の星の下、自然の中で食事をする喜びを感じ、至福の時をゆっくり過ごした。

なお、当店の床は75名収容。

上木屋町、千斗町、西石垣エリア、下木屋町エリアに納涼床が続いている。

こちらは鳥初さんの厨房をちょっと覗いてしまった。

当店の鶏は主人自らが捌く。

こちらが以前数回お世話になった当店隣りの「たん熊本店」さん。

(2017-12-14付~番外編173~参照)


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編387-Ⅱ~

2022-09-05 06:10:59 | 食~番外編(京都)

前田珈琲

https://www.maedacoffee.com/

2022-4-25付ブログを参照してください。

A、「文博店」 (旧日本銀行京都支店金庫室)

京都市中京区東片山623-1 京都文化博物館・別館内1F

TEL 075-255-1221

店休日 月曜日

なぜかこの日はまだ2日目の昼というのに

相方含めて疲れてきてあまりアクティブに動く気が起こらず、

ここ京都文化博物館でじっくり居座ることにした。

ということでランチはたまたま見つけた

京都人が愛してきた前田珈琲があったので立派な店に入ってみた。

前田珈琲のブランドマークは今時珍しくごちゃごちゃしている。

今はシンプルイズベストと言われている時代だが創業が1971年(昭和46年)。

その時代はこのマークが輝いていた時代かもしれない。

よーく、そしてしみじみ見ると英語アルファベットでmaEdAと読める。

納得しました。

この場所は旧日本銀行京都支店の金庫棟があった場所。

そのため、蔵のようなお店の造り、その空気感は他にはない重厚感がある。

因みに当店のオープン日は2014年2月4日だ。

とにかく天井高が高いのが素晴らしい。

新築の建物ではこのような空間はなかなか取れない。

床面積が181㎡(54.8坪)。

よりにもよって喫茶店として面積も丁度よい。

椅子も普通のテーブル席(おしゃれな)や落ち着いたソファー席もあり、ゆったりと過ごせる。

食事のメニューはシンプルに自家製チキンカレー980円、

ミートスパゲティ980円、あさりのスパゲティ1,050円の3種だけ。

サラダセット、ドリンクセットはプラス200円。

サンドイッチ系は8種と豊富。

確か前田珈琲のパンは進々堂のものを使っていたはず。

定評のある珈琲は売りのスペシャルブレンドコーヒーの龍之介(550円)以外に

モカイルガチェフェコーヒーの弁慶(920円)、完熟ブラジル珈琲の牛若丸(730円)、

プレミアムブレンド珈琲の冨久(730円)などがある。

ネーミングが京都らしくていいですネ。

スミダマンは室町本店に続いて自家製のチキンカレーをオーダー。

具だくさんボリューム満点、ちょっと大人向けの野菜などを使って煮込んだカレー。

お味の方はかなりハイレベルで、また食べる価値ありの逸品でした。

開店以来ずっとお客様にご愛飲いただいている前田珈琲の顔とも言える

スペシャルブレンド「龍之介」は香りと甘みを重視した逸品でした。

使用している豆はブラジル、グァテマラ、コロンビアの何百もの農園の中から

「龍之介」のために吟味した厳選した3種。

 

 

 

今回の旅は前田珈琲さんに大変お世話になった。

後日アップする京都国立博物館内の店に寄り、この2店を一緒にPARTⅡとしてアップしました。

因みにPARTⅠは室町本店です。

B、京都国立博物館内「京博店」

京都市東山区茶屋町527 京都国立博物館内

TEL 075-533-6262

定休日 月曜日

京都国立博物館の敷地入口に併設されているガラス張りで開放的なお店が「京博店」。

全面ガラス張りのため見晴らしがよく、

約13,000件を収蔵する京都国立博物館「平成知新館」や

重要文化財の「明治古都館」、ロダン作「考える人」がある

庭園などを眺めながらゆっくり過ごせる。

これが店内の光景。そして、テラス席。

全面ガラス張りのため店内は明るく、床はフローリングで落ち着いた雰囲気を醸し出している。

当店には博物館とは別に入ることができ、その気分を楽しむことができる。

スパゲティ&ライスメニューは「文博店」とは微妙に違う。

ここのスパは3種。

ナポリタン980円、昔ながらのミートスパゲティ980円、ボンゴレ・ビアンコ1,050円だ。

ライス系は赤味噌ハヤシライス980円、自家製チキンカレー980円。

当然といえば当然だがお値段も「文博店」と同じだ。

サンドイッチは7種類。

京都市民が大好きな、ふわふわ玉子サンドが一番初めにラインアップ950円。

デザートは華やかなパフェが3種。

そして看板コーヒーのスペシャルブレンド珈琲「龍之介」も

しっかりアピールしています。

スミダマンとしては2日前にチキンカレーをいただいたので

迷わず名物ナポリタンスパゲティ980円をオーダー。

言わずと知れた前田の定番ナポリタン。

幅広い層に愛される創業当時から変わらない人気のメニューだそうだ。

お味の方は?

美味しいに決まっているでしょ!

相方はミートスパ980円をオーダー。

じっくり時間をかけて煮込んだソースは

野菜の旨さが引き立っている昔ながらの美味しさだ。

平成26年開館した直続が美しい平成知新館。

そして赤レンガ造りが印象的な明治古都館。

この2棟の対比をゆったりした気分でここでは眺めることができる。

因みに前田珈琲は昭和40年の創業。

「京都人に愛されて半世紀」がキャッチコピーだ。

 


京都文化博物館

2022-09-03 06:04:13 | 建物

https://www.bunpaku.or.jp/

この建物は1903年(明治36年)9月に着工され、1906年(明治39年)に竣工した。

日本銀行京都出張所は1894年(明治27年)4月に東洞院通御池上ルに開設されたが、

1906年7月にこの地に新築移転され、1911年(昭和40年)6月に出張所から支店に名称が変更になった。

その後、銀行は1965年(昭和40年)10月に河原町通二条に移転し、

翌年5月から平安博物館として開館した。

1969年(昭和44年)3月に国の重要文化財に指定。

1988年(昭和63年)10月に博物館別館として公開された。

京都文化博物館の模型。

赤いレンガ造の建物が旧日本銀行京都支店で白い建物が博物館本館。

別館は煉瓦造2階建、一部地下1階スレート(粘板岩)・銅板葺。

外観は三条通に面して左右対称で赤煉瓦に白い花崗岩を装飾的に配している。

19世紀後半のイギリス建築によく使われた様式だ。

建築面積は884.4㎡。

当初の工費は約18万円余り。

時代の貨幣価値の変化を感じます。

建物の外ではこのようなショップが並び、イベントをやっていました。

ところでこの素敵な建物の設計者は辰野金吾(1854~1919)と弟子の長野宇平治(1867~1937)。

辰野は肥前国唐津(佐賀県)出身で、日本銀行本店や東京駅など日本を代表する建造物を設計した

近代の建築家である。

長野は各地の銀行建築をよく手掛け、初代の日本建築士会会長も務めた。

建物の中に入ると天井高の高さに驚く。

丸い木材のエンタシス調の長い柱と細工が施された天井。

壁はおそらく漆喰壁だと思われる。

その茶と白の色の対比が素晴らしい。

客溜りには大理石が使われ、風除室はそれだけで存在感がある。

客溜りと営業室の元のシャンデリアとブラケットは戦時中の金属提供で撤去されていたが、

古写真に基づいて復元された。

昔の銀行は本当に重厚な造りだったのが一目見れば伝わってくる。

銀行時代の応接室。

所長室は今は雑貨・ファッションの売場として使われている。

中庭的なテラスから見た赤レンガ造りの別館。

やはり味があって重厚な建造物ですネー。

ところで建物の前を東西に延びる三条通りは

江戸時代は東海道の西の起点として賑わったところでしたが、

明治の終わりに四条通、烏丸通が拡幅されるとその賑わいはそちらに移った。

それがかえって多くの歴史的建造物を残すことになった。

そのことは先日アップした京都の街あれこれPART10を参照してください。

こちらは本館1階内部の光景。

2階は「THE MUSEUM OF KYOTO」になっている。

本館の一番奥は「ろうじてんぽ」と称してゴールデンカムイ展のイベントで賑わっていた。

今回もここで偶然、思わぬ出会いが待っていた。

まさにこれが旅の醍醐味だ。

それは別館旧営業室の演じられていた京都祇園祭の後祭でなんと193年ぶりに復活、

巡行に参加する「鷹山」の復活の物語と祇園囃子のお披露目イベントに立ち会えたことだ。

この先はその時の動画を撮ってきましたので是非拝見してください。

繰り返しになりますがなんと193年ぶりの復活です。

京都というところは本当にすごいところです。

京都文化博物館①

コンコンチキチン♪♪コンチキチン♪♪

京都文化博物館②

「鷹山」は応仁の乱以前から後祭に巡行していたお囃子付きの曳山でした。

応仁の乱、宝永大火、天明の大火により焼失するも、

不死鳥のごとく蘇り、復興してきました。

文政9年(1826年)の巡行で大雨により大きく損傷、翌年から加列しなくなりました。

その後、禁門の変で山自体が焼失し残された御神体をお飾りする居祭を町家等で続けてきた。

そして令和元年に唐櫃にて193年ぶりに巡行参加、

令和4年の今年に山を復興して本格巡行参加を成し遂げた。

ということで今年の祇園祭で最も注目され、スポットライトがあたった山鉾になった。

京都文化博物館③

一般の人に鉦を刻む体験をしてもらうコーナー。

なんとサービス精神の富んだことか。

この部屋の反響が素晴らしく良く、まるでコンサートホールみたいだ。

「コンコンチキチン、コンチキチン・・・」

耳から心に響き渡る祇園の音。

 


京都 八百一本館

2022-09-02 06:04:31 | 地元企業

京都市中京区東洞院通三条下る三文字町220

定休日 きょうのおかず・火曜日、セイボリー・水曜日

営業時間 10:00~21:00

https://kyotoyaoichihonkan.com

スミダマンが好きな浦和アトレ、ガーデン内にある「八百一」さん。

(2021-11-29付その22-Ⅱ参照。)

たまたま今年の春、市街地をブラブラしていたら八百一本館を発見。

その時は前を通ってガラス越しに店内をのぞいただけで、

いつかまた来て中をゆっくり見てみたいと思ていたが、3ヶ月後にそのチャンスが来た。

本館スーパーの入口はいかにも京都らしい祇園祭のしつらえがされていた。

立派な提灯の上には番傘が。

それも洒落たデザインで見ていたら今京都にいるのだナと思わせるものだ。

大きな暖簾には家紋が入り、とても風格を感じる。

当本館は本当に広い。

3フロアーの中に野菜のスーパーはもちろんのこと、丹波牛、京都の店、

鮮魚屋さん、ベーカリーにピザ&スイーツ、そして系列の半調理野菜店。

2階はレストラン、ビオワイン・リキュール店、

雑貨屋さん、フラワーショップ、グロサリー、教室・多目的スペース。

3階にはコーヒースタンド、そして八百一の郷・六角農場など多彩な店舗構成になっている。

こちらは店舗、スーパーの入口。

大きな入口の扉が木製でお洒落。

全体的に京都っぽく、庇も付け、お金をかけている。

入口を入るといかにも京都っぽい渋い壺に素敵な活け花が迎えてくれた。

2階レストラン「きょうのおかず」のテイクアウト限定ポスター。

はも寿司(3,000円)、蒸しやさいとだし巻き(800円)がいかにも京都らしい。

本職、八百一さんの野菜売場エリア。

吹抜け2階からも撮ってみました。

その圧倒的な質(種類)と量。

さすがお手本の京都本店。

陳列、ディスプレーも素晴らしい。

見ながら歩いて回るだけでワクワクしてきて楽しい。

こちらは実演コーナー。

丁度かき揚げを作っていた。

浦和店ではこの作業は店内に入っていてチラッとしか見られない。

こちらはお惣菜コーナー。

この圧倒的な種類。

さすがおばんざいの本家の地だ。

ディスプレー特に照明が素晴らしい。

おすすめの野菜を八百一特製の甘酢で漬け込んだ「八百一ピクルス」100g180円。

九条ねぎたっぷりの自家製焼豚100g380円。

新商品・京野菜の万願寺のおかか和え100g299円。

京野菜をふんだんに使ったお惣菜は見ているだけで本当に楽しい。

店内はゆったりとスペースを取り、スーパーとは思えない高級感を演出している。

商品を並べた棚の上には素敵なディスプレーが施されている。

こちらは鮮魚コーナー。

夏の京都といったら鱧。

スーパーにも手切のはも1,280円と手切活ハモ落とし(生食用)680円が売られていた。

スーパーに吹き抜けのエスカレーター。

階高も高く迫力があってお洒落な空間を造り上げている。

そして2階フロアーから店舗内を撮った1枚。

天井と床に木を使用。

とても温かみのある空間でデパート以上の素敵な雰囲気を感じた。

八百一さんは単なる八百屋さんではない。

野菜はどのように成長するのか、育てるのにどんな手間がかかるのか、

ものへの憧れからこころの憧れ。

3階屋上には八百一の郷・六角農場を切り取った日本初の屋上農場がある。

残念ながらこの施設を見忘れてしまった。

これはもう一度行かなくてはならないナー。

 

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編404~

2022-09-01 05:59:25 | 食~番外編(京都)

進々堂 ラクエ四条烏丸店

京都市下京区函谷鉾町101 LAQUE四条烏丸B1F

TEL 075-257-7726

年中無休

モーニング 8:30~11:00

ショップ・カフェイートイン 8:30~19:00

https://www.shinshindo.jp/

当店は市営地下鉄烏丸四条駅、阪急京都線烏丸駅の出口に直結したラクエビルの地下1階にある。

祇園祭宵山の朝を迎え、新町通りから四条通りへ

明日の山鉾巡行を前にした各鉾各山を見ながらブラブラしていくとこの交差点に出てしまう。

ここ数回、京都の朝食は外のパン屋・喫茶店でモーニングを食べることにしている。

というのは京都は和食のイメージがあるが実はパンの消費量日本一の街だからだ。

当店はカフェスペースを備えるシンプルモダンのカジュアルな店内でモーニングセットもやっている。

席は結構広い53席のセルフスタイルのカフェだ。

「進々堂」は京都でも老舗の有名なパン屋さんで創業者の続木斉・ハナ夫妻が

大正2年4月に左京区旧三高東側に開店した。

その後、大正13年に続木斉は日本人最初のパン留学生として

2年余りパリを拠点にヨーロッパを巡り、パンの理論実技を学んだ。

そして帰国後、フランスパンの製造・販売を始めた。

進々堂はこの創業者の想いを受け継いで、おいしさの求道者、パン造りは人造り、

本場の味と文化を伝える、主食の担い手としての誇りと責任をモットーに

京都市内11店も展開している。

当店は国産小麦を自家製粉した全粒粉を使い各種パンを提供している。

「全紛生活」という食事系のパンや工場直送の新たに開発した焼きたてのパンが

広いお店にすらりと並べられている。

これがモーニングセットメニュー。

8種類のセットメニューにアラカルトとして、とうもろこしのスープ、

ミネストローネ、クラムチャウダー・クラッカー添え、オニオングラタンスープ、

レーズンとミューズリーのヨーグルト、スモールサラダなどもある。

こちらはシェフのカレーパンとサラダのセット880円(税込)ドリンク付。

無水調理の自家製カレーを包み、

新製法でサックリふんわりと油っぽくない軽い食感に仕上がっている。

うまみとろけるシェフ自慢のカレーパンだ。

祇園祭だからか、女性店員も浴衣でおもてなし。

因みに「進々堂」という社名の由来は新約聖書から取ったらしい。

スミダマンのオーダーはハムトーストサンドセット770円に

クラムチャウダー・クラッカー添え、プラス390円。

早朝散歩プラス、ホテルからここまで山鉾を見ながら歩いて来たのでお腹も空き、

食べるものすべてが美味しく、大満足の進々堂さんでした。

相方はスープモーニングセット(コーンスープ)950円をオーダー。

さらにもう1つ食べたいということでシェフが自慢している

カレーパン(264円)を2人でシェアしていただきました。

大変ごちそうさまでした。