私のお気に入り宝箱

楽しいこと、うれしいこと、思ったことをあれこれと・・・

エリザベート  その2

2009-01-11 | 朝海ひかるさん
母になったエリザベートは、子育てできず
美貌に磨きをかける・・・
ただ綺麗なだけじゃなく、内にこもったような表情。
ハンガリ-に行って、三色旗のドレスを着た姿も綺麗でした。

ミルクはトートが先導するのではなく、ルキーニ先導でした。
民衆の怒りがこちらへ向かってドーンと来て、鳥肌ものでした。
ルキーニがミルク一缶をシシィの所へ持っていって、
よりミルクがなぜ民衆の手にわたらないかがわかるように。

act1最後の私だけには、雑誌の写真で見ていたけれど、
実物はもっと綺麗
デコルテが美しく、どのドレスもお似合いでした。

フランツと寄り添う宝塚とはちがい、一人で立つ(立ち位置だけじゃなく)感がより出ているよう。
トートもフランツも対エリザベートにおいて対等みたいに感じました。

“私だけに”で「勝ったのね」から、ここで自分の道を見つけたと、
そして、あなたの前で一人舞うと歌うことへつながりがはっきりわかったような気がします。

戴冠式後でしたか、馬車に乗った皇帝夫妻(ここでは国王でした)の御者がトート、
周りにトートダンサー達で、明るい場面なのに怖さも感じたのでした。


病院でのコムちゃんの歌が心情が伝わってきました。
髪に白髪を見つけてうろたえて、年を重ねたことがはっきりわかります。


ルドルフの浦井君、苦悩の表情に
“闇が広がる”は下の音をトートが、上をルドルフが歌っているのですね。
手を引き合う振りじゃなくて残念でした・・。


夜のボートも皇帝がなぜここに来たのかがわからないと答えるのですね。
フランツの愛はわかっていても、「無理よ」と答える・・・
結婚式の前の表情の結末がこうなってしまうんですね・・・。

ここも含め、
宝塚版も好きだけれど、この東宝版を観てより深くわかったこともありました。


ほとんどコムちゃん中心ですが、
トートのちょっとロックシンガーぽい歌い方も結構好きで、
私が観る初共演は、なかなか合うのではと思い、
フランツも男性の持つ大きさみたいなものが、一番感じられたように思いました。

カーテンコールは3回くらいあったあと、もう一度幕が開き、
コムちゃんエリザベートと武田トートの二人になり、
手を取り合いながら反対の手を振って、
コムちゃんも少し、めちゃいけ振りでした。

お芝居が終わって、出演者さん達が登場の頃から涙が出てきました。
やっと観られたから?
自分でもよくわからないのだけれど、泣いていては顔がみえないと、
奥歯噛みしめてこらえつつ、最後には私も手をを振りました。
コメント (4)
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エリザベート  その1

2009-01-11 | 朝海ひかるさん
『エリザベート』観に行ってきました。

待ちに待って待って待って・・・・・首をなが~くして待ってました。
朝も早くから目が覚めるし、電車内でも一人わくわく。


まず、プログラムを買って、キャスト表を撮って


座席に・・
もうオケのチューニングが聞こえていて気持はアップ。


宝塚の『エリザベート』しか観たことがなく、コムちゃんが大好きな私の感想です・・
思い違い等あるかと思いますがそこを含めてご了承を・・。

コムちゃんのエリザベート。
退団後は『蜘蛛女のキス』を観たけれど、
男役のコムちゃんを観ている方が多くて、そのコムちゃんがシシィとして登場に
なんだか不思議な気持ちでした。

登場して舞台上で少女時代の衣装に替えるのですね。
少女時代はプリンセスらしくない、おてんばで、パパが好きで、
トークショーでちらっと見たシシィが目の前で息づいていることに感動。
お見合いのルキーニが押すカバンに乗って、帽子を取ってパタパタと扇ぐしぐさも可愛い。
結婚式のドレスに着替えての表情が、それからの未来を象徴しているようでした。

「私だけに」も歌についての専門的なことははわからないけれど
「私」として生きていくことが伝わってきました。
ベッドの上に立ち上がってからが特に。

スタイルも姿勢も美しく、お化粧は宝塚メイクとは違って薄いけれど、綺麗でした。
歌も懐かしの低音が聞こえた声も全部含めて
コムちゃんの演じるエリザベーだから。

武田トートは、まずは「テレビで見ていた武田真治さん!」
最初は黄泉の帝王と言うには若いかんじ?と思ったけれど、
そんなことは気にならなくなり、髪も衣装も似合っていました。
歌もトートの容姿とあっていました。

トートダンサーがすごい。
宝塚は黒天使でこちらはトートダンサーという違いがよくわかりました。
まるで映画「ゴースト」でみた黒い影みたいでした。
トートとダンサ-たちの一体感みたいなかんじがよかったです。

フランツはより皇帝らしい皇帝で、歌も心地よかった。
一部よりもゾフィーに「母上の思惑通り・・・」と言う場面、
夜のボートで、よりエリザベートへの気持がわかって。

ルキーニは高嶋さんずっと演じられているのですね。
ちょっと軽い感じがあったり、こわかったり・・。
キッチュは宝塚よりもわかりやすかったように思いました。

ゾフィーは自分の思いを言う場面があり、
ただの母としてより皇帝の母として厳しく接して生きてきた、に、
ただの怖いひとではなく、フランツ同様に
そうして生きていくことしかなかった哀しさみたいなものがあったのですね。

子ルドルフは「子どもだわ。」って当たり前ですね。
可愛かった。歌も上手い。
「ママに会いたい。」に会わせてあげたいとおもいました。
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