スカステで「遙かなる旅路の果てに」を観ました。
以前ペイさんの作品で1,2を争う好きな作品
が「琥珀色の雨にぬれて」のクロードと書きましたが、
そのもう一つがこのサビーニンです。
帝政末期のモスクワの「ヒトロフカ」と呼ばれる治外法権の街にすむ、
「ヒトロフカの伯爵」と呼ばれるサビーニンと、
モスクワ師団長の侯爵の娘エレーナとの恋
友人のミハイルとオリガ夫妻との友情。
モスクワ師団の副官ニコライ大尉との争い
マローニン刑事との奇妙な友情。
「興味ないね」というのが口癖のサビーニン。
ペイさん台詞、独特の間があります。
人生を斜めに見て生きてきたサビーニンがエレーナと出会って、
彼女のために売ろうとしていた別荘を取り返したり、
ニコライ大尉の前で彼女を軽蔑するようなことを言って、
ニコライと決闘することになったり・・。
この決闘が彼らの人生を大きく変えていくのです。
エレーナの妹アーニャと恋人のアンドレイも好きな二人です。
革命派の集会に出てつかまり、サビーニンとシベリア送りになり、
アーニャもその後を追います。このときのたらちゃんがかわいかったです。
アーニャはなくなり、サビーニンと脱走したアンドレイが
エレーナの所で、指輪とペンダントを手に
「これからもすっと一緒です。」は悲しいけれど好きな場面です
脱走後ヒトロフカに帰り、ここを出れば捕まる、
ここではエレーナは生きられない。
だからエレーナとは会わないと決めたであろうサビーニン。
それを知るミハイルも会わせないようにするけれど、再会してしまい、
パリに行こうと言うサビーニン。
でも彼女だけをパリに行かせ、駅で見送るサビーニン。
サビーニンに復讐することだけを思っていたニコライに刺されてしまいます。
ヒトロフカを出れば捕まることが判っていても駅に行くのは、
彼なりの愛情表現でしょうか。
この時のエレーナのまさえちゃんの衣装がどれも素敵で、
グラフの衣装紹介のコーナーにあったのがうれしかったです。
特に最初の方の夜会だったか「まるで私みたい、地に足がついていない。」の
白に黒いリボンがあしらってあるドレスが好きでした。
配役を
サビーニン 高汐巴さん
エレーナ 秋篠美帆さん
ミハイル 大浦みずきさん
オリガ ひびき美都さん
ニコライ大尉 朝香じゅんさん
マローニン刑事 瀬川佳英さん
アンドレイ 幸和希さん
アーニャ 水原環さん