坂口安吾の館への訪問は、2018/03/06 に風の館を訪問出来た。
図書館で、丁度『堕落論・続堕落論・白痴』の音源(CD)が有ったので早速聴いた。
私は何か惹かれる物を感じた。彼の作風が気に入ったというのでしょうか。その後、
三回も聴くに至った。何故か聴きたくなるのである。2018/03/06の訪問のブログを
昨日から何回も見ている。そこで、彼の将棋観戦記をゆっくり見て、今回のブログ
upを決めたのである。
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安吾の将棋観戦記の要約と接して・・・
棋士、木村義雄は10年間不敗を誇る強さを維持していた。その木村が塚田正夫に
第6期名人戦で敗れたのだ。又、升田幸三との三戦の観戦記を安吾が書いている。
『勝つためにあらゆる実策を用い』・『勝つための悪鬼』となる宮本武蔵の姿こ
そが勝負の本来の姿であると・・安吾「散る日本1947年」
木村義雄も自著『勝負の世界』1951年の中で、勝負は、1・技術 2・体力 3・精神
力と、精神力と言うのは、技術、体力が互角の場合のみ物を言うと書いています。
=中略=
日本人はとかく型を作りたがり風格を求めます。技を常に創作していくという厳し
い物でもあります。将棋の強弱は勝つための『術』によるもので『風格など問題で
はない』『実質のみが全部なのだ』・・安吾「散る日本1947年」・・安吾は日本の
敗戦の原因はそこにあり権威や精神では無く実質のみを正しく評価して初めて、
【あたらしい、まことの日本】が生まれるのだと言っています。そして、実質とは
人の型ではなく、升田棋士が求める将棋の如く、常に新戦法を創出し、時代の理論
を超えて変化していくものなのです。・・・と言ってます。
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坂口安吾の名言10選(名言30選から当方独断で10選としました。)
☆絶望は、愚か者の結論である。
☆個人の自由がなければ、人生はゼロに等しい。何事も、人に押し付けては
ならないのた。
☆苦しめ、そして、苦しむのだ。それが人間の当然の生活なのだから。
☆私は弱者よりも強者を選ぶ。積極的な生き方を選ぶ。
☆すぐれた魂ほど大きく悩む。
☆古いもの退屈なものは滅びるか生まれ変わるのが当然だ。
☆美しいものの真実の発芽は必死にまもり育てねばならぬ。
私は戦争を最も呪う。だが、特攻隊は永遠に賛美する。
☆要するに、生きることが全部だというより他ない。
☆政治が民衆を扱うとすれば文学は人間を扱う。
☆日本に必要なのは制度や政治の確立よりも先ず自我の確立だ。
本当に愛したり欲したり悲しんだり憎しんだり、自分自身の偽らぬ
本心を見つめ、魂の慟哭によく耳を傾けることが必要なだけだ。
自我の確立のないところに、真実の道義や義務や責任の自覚は生ま
れない。
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【歩きメモ】
8657歩・6.3km・25g・1826kcal
日記風川柳
「真実は 彼の新し 工夫なり」
「本当は 型より事実 追求」
「人間の 弱さえぐりて ズバリ言う」
「堕落論 共感今に 聴け議員」
―1年前今日のブログ記事ー
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