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この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

『トップ1%~』勉強は家庭で(1)価値判断が出来る子どもに育てよう

2018-10-12 | 読書メモ

先日、小学校のママ友が、
「母親の学歴で子どもの成績が決まるって
 テレビで言ってたんだよね…
 そんなこと言われたら!
 子どもの成績悪いのは私のせいー⁈」
と嘆いていました。

んー。
これね…

母親の学歴で決まる…とか、世帯収入で…とか、
そういう話は聞くけどさ、
その言い方、どうなん?って思う。

相関関係があるってデータが
どこかにあるんだろうけど、
要は、学歴が低かったり、収入が低い世帯では
勉強に価値を見出さない人の出現率が高くなる
ってことじゃなんじゃないの?
「◯◯で決まる」って断言は、
人の耳目を集めるために
わざと乱暴な極論にしてるだけだと思う。


うちの祖父母は小学校しか出ていないし
戦後は貧しい長屋暮らしだったけど、
子どもは3人とも優秀だったらしい。
祖母はただ、子どもが勝手に勉強するのを邪魔せず
褒めていただけなんだって。


・・・まって。
考えてみたら、なにそれ、羨ましい。


おばあちゃーん。
私もそんな子育てしてみたーい!
ひ孫、こんなことになってますよー( ̄∇ ̄)



---


ということで、
『世界のトップ1%~』覚え書き+感想、第4弾です。
(→



★勉強は家庭で


この本に書かれているのは、
そういう「生まれながらの優等生」の話ではなく、
一般論として
「外注しなくても、家庭で十分な学習ができるよ」
という話です。

親の学歴や能力は関係ない
はっきり書いています。
ついでに、教育に不要なお金をかけるな、とも。
(塾のことです)

塾に外注するのは、全くバカバカしい!
時間とお金の無駄!と一蹴しています。


家での親の役割は、
勉強したくなるような環境を作ること。
4年生くらいまでは、隣で一緒に勉強すること。
そして、子どもを褒めること。
それをするのに、親の学歴や能力は関係ない。

そういう主張です。



…子どもの性格もありますからね、
そうすんなり上手くいくばかりではないってこと
私は身をもって知っていますけどね
一緒に勉強となれば、
そりゃあ、一言では言えない親子のあれやこれや、
まーーー大変。


でも、基本はその通りだと思う。


子どもが勉強好きになれば…というより、
本来備わっている子どもの知的好奇心を
 大人がつぶさなければ、

あとは子どもが勝手にどんどん学び、先へ先へと進む。

図書館に連れて行きさえすればOK。


うちは、なんとなくそんな感じでした。

子どもには「勉強」という意識はないけど、
彼の趣味が、結果的に勉強になっています。

(対して、楽器の練習は義務です(笑))


体系的に学んでいる訳ではないので
抜けているところも多々ありますが、
そのうちだんだん穴が小さくなり、
点と点がつながり、別の分野ともつながり、
益々面白くなるでしょう。




★リスクが取れる子どもに育てる


不確実な時代を生きぬくためには、
今までの学力とは違う質の能力、
自らの頭で考えて状況判断し、
 自分でサバイブしてゆく知的な能力や創造性

欠かせない資質になる、という話です。

まあ、よく聞く話ですが、著者は更に
リスクがとれるかどうか」を問題にします。

日本人は安定志向が強い。
子どもの頃から敷かれたレールの上を走り、
安定志向から外れるのを恐れる。
リスクを取って失敗することを恐れるから挑戦しない。
だから進歩もない。

もちろん挑戦に失敗はつきもの。
リスクを取って失敗するからこそ
 次の成功がある
と考えられるかどうか。

子どもはそこまでの見通しは立てられないから、
一度の失敗で全て終わりだと思ってしまい、
次の挑戦ができなくなることがある。
それを乗り越える力をつけるには、
親が「失敗してもいい」と言い続けること。


うん。
受験やコンクールも、そうですよね。

否応なく結果が突きつけられる競争は
挑戦するのに勇気が要るし、
結果に傷つくこともあるけれど、
賞を得るよりも大事なことは
それを乗り越える力を持つということ。


挑戦しなきゃ始まらない。
失敗しても、気にするな!次だ、次!

(言うは易し)


これ実は、子どもだけでなく
親にも言えることだと思うんです。

子どもがリスクを恐れず、自分の頭で考え、
自分の価値判断を信じて突き進む子なら、
学校の集団主義から外れることがあるかもしれない。


親は、先生に相談したり、交渉したり、
どうしようもない時は
学校をやめる判断をすることもあるかもしれない。

そのリスクを引き受ける覚悟が
 親にあるか
、ということです。



つづく


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