中学受験ですって？

３年生の頃の話。

クラスの男の子連中で「Ｋ中に行こうぜ！」
という話で盛り上がっていた時期がありました。

Ｋ中は、その翌年（つまり今年の４月）に
新設される予定の公立中高一貫校。
その当時はまだ出来ていないので、
誰にも様子が分からない状態の学校。

けど、まぁ、地元中学とあまり変わらない近さだし、
公立だから学費の心配はないし、
この地域の人は「行ってもいいんじゃない？」と
思った人、多いはず。
そうでなかったら受験など考えなかった親でも
「おまえ、受験してあそこ行けば？
　勉強したら行けるぞ」と
気軽に子どもを突っついたりしたのかも。


親に突かれたにせよ、なんにせよ
本気モードの子が何人かいて、
更に、なんだかよく分からないけど
楽しそうだからその話に乗った子が何人か加わり、

「みんなでＫ中入って、野球部に入ろうぜ！
　で、俺たちでＫ高野球部を甲子園に連れて行こう！」

（※野球部、弱いらしい。まぁ進学校だから…）


と盛り上がり、既に皆で
ポジション分けも済んでいるとか(笑)


受験というものを知らないから、
みんな気楽です。


笑い話で聞き流していたのですが、
４年生になり、最初の授業参観の後、
同じ学年のお母さんから
「Ｋ中、受験するの？」
と話しかけられました。


え？

過去にそういう笑い話はあったけど、笑い話だよ？
だって、あの勉強態度。
無理無理！


と笑って別れた後で、
はて、なんで彼女はそう思ったんだろう？
と不思議に思いました。


その理由が後日判明。


ワークスペースに貼ってあった
学年全員の短冊。
そこに息子、「Ｋ中に行きたい」と
書いていたのです。

（私はクラスの一人学級崩壊×２が気になって気になって、
　そこまで見ていなかった）

（そう書いている子は、息子の他に何人もいた。
　本気の子＋例の野球部計画仲間か？）

うぉーい。息子よ。
聞いてないよー。

あ、違う。
聞いてるけど、本気だとは
これっぽっちも思ってないよー。


そういうことは少なくとも
勉強にやる気出してから言って。


息子に聞くと、野球部計画に加え、
Ｋ中は給食が無いのが最大の魅力なんだとか。

マヨネーズとチーズが嫌いな息子、
今、給食でつらい思いをしているから
こんな苦行が中学も続くなんて真っ平ごめん！
と心に決めているらしいです・・・

（え？中学お弁当？毎日作るの？
　やだーーーー！！）


Ｋ高出身で、母校が大好きなお父さんは
その話を聞いて「いいじゃないか！」。
気楽に言うねぇ。


ま、お父さんの考えてることは
息子の将来のため！とかではなく、
息子が大好きな母校に入学したら
自分の楽しみが増えるかも？
って程度。

どのコースでも、
中学からでも、高校だけでも
まったく頓着してない。

そして
息子の勉強見る気とか、サラサラ無い。


・・・・けっきょく、私にかかってくる話じゃないか。

溜息・・・・・・・・