『若い読者のための世界史 ー原始から現代までー』
エルンスト・H・ゴンブリッチ 著
中公文庫
この本、おススメです。
6年生の息子、楽しく読んでいます。
小学生が、世界史を
通史的に楽しく読める本って
なかなか無いんですよね。
日本史はいろいろあるんだけど。
(あ、中国史と韓国史もマンガとか小説とか
良いものがあるので、親しみが持てますよね)
ヨーロッパ人が書いた
子ども向けのこの通史は貴重な一冊かも。
子どもと一緒に私も読んでいます。
子どもに付き合って、というよりは
自分の楽しみのために。
『若い読者のための世界史』ってタイトルを見て
自分の歳を思ってひるんでは損です。
子ども向け入門書なんて、と甘く見てもいけないな、と。
へー!知らなかった!
と新鮮な驚きをもって読んでいます。
楽しいです。
特に中世。
いや、一応ね、
聞いたことのある事柄ではあるんですよ。
フン族の侵入、民族大移動、ゴート族、暗闇の中世、カノッサの屈辱、アビニヨン捕囚、神聖ローマ帝国、フランク王国、十字軍、百年戦争…
教科書に載っている程度の用語には
まぁ、接したことがある。
センター試験くらいならそれで十分。
でも、その知識は、なんというか
イメージの伴わない
ただの記号のようなもので、
親近感の湧く余地のないもの。
それじゃあ本当は
「知っている」うちに入らない。
私は何も知っちゃいなかった。
…ということを痛感する本でした。
今更ながら、目から鱗。
ほら、ギリシア・ローマは
塩野七生作品やら何やら
いろいろな作品があるおかげで
親しみが持てるです。
ルネサンスはもちろん魅力的な時代ですから
あちこちで、ね。
でも、ローマの没落辺りからルネサンスまでは…
その辺をこの本が補ってくれて、
いろいろ発見があって面白かったんです。
続く