olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

謝らない文化

2021-07-15 | 日々
ここしばらく落ち着かない日々を送っていました。
特別なにか体力的にキツいことを
した訳ではないのだけれど、
気持ちが落ち着かないからか、
なんとなく疲れがたまった感じで、
ポカッと空いた時間があっても
動けずにボーッと過ごしてしまう今日この頃です。


そんな、椅子との一体化に専心する時間に、
辻仁成さんのブログを
過去に遡って読んでいたら
こんな記事を見つけました。


なるほどーーー。

「ごめんなさい」= Je suis désolé.と習うけど、
日本的な感覚でうっかりJe suis désolé.を
連発してしまわないように、
むしろ、言葉を習う最初から
日本語の「ごめんなさい」は
Je n'ai pas fait exprès.(わざとじゃない)
Ce n'est pas ma faute.(私のせいじゃない)
に相当する
刷り込んでおいた方がいいってことかな?(笑)


あれ?

てことは。

これ、息子はもうマスターしてるってことだわ。


息子の常套句は「違うの」「待って」。
脊髄反射的に口走っている。

続いて「ぼくは悪くない」ことを
ペラペラと主張。
その反省の無い態度を
私に激怒されるのが常なのですが、
もしかしたら息子の態度は
フランス的には、ごく普通なんだろうか??


フランスだけでなく、
もしかして、そっちの方が世界標準だったり…?

うーーーーん……


世界でいろんな文化の人と渡り合うためには、
むやみに謝らず、
反射的に責任逃れをする癖
身につけておくのも一興と考えるべきか。

いやいや。
今、日本で生きているんだからさ!
日本で必要な処世術、
無意識に、息をするように
とりあえず「ごめんなさい」と言っちゃう方が
いいんじゃない?
と考えるべきか・・・

と一瞬だけ悩んだけれど、
私がどんなに道筋つけようとしたって、
どうせ何も聞きやしないんだから、
悩むことは何も無い、と気付きました。




いや、でも、ちょっとまって。


フランスの親だって、
子どもの責任逃れ、
言い訳満載の言いたい放題を
放置している訳じゃないと思うのよね。

「わざとじゃない」「ぼくのせいじゃない」
が普通の文化において、
それを叱る時はどうしているんだろう?

もしかしたら、
それに対して「謝りなさい」と言うのではなく、
「責任取りなさい」(わざとであろうがなかろうが、
やったことに対する責任をとれ)
と来るのかもしれないな、
とか思ったり。知らんけど。


はっ!

だとすると。

私もそういう方向で叱ったらいいのかも。



あちらの親御さんの叱り方…

壁に向かって立っておきなさい!とか?
これは小さい子か。

部屋に閉じ込めるとか?
・・・うち、閉じ込めるに丁度いい部屋、ないわ。

うーーーーん…

やはり悩ましい。


・・・保留しておいて、
疲れていないときに考えよう。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (candycandy)
2021-07-15 18:04:22
soratombo さま💕

むちゃくちゃおもしろい辻仁成さんのブログをご紹介いただいてありがとうございます💕
トンピ‼️愛用しよ~っと💕

辻仁成さんて、私は昔、ミポリンのだんなさん、ビジュアル系の不思議男子、のイメージしかなかったのですが、中受に辻仁成がよくでる、と言われて読みはじめ、はまりました。
くすっと笑えたり、せつなくて泣けたり。
このブログも面白かったです~💕

私も息子の将来にとって大切なのは、偽、仁、礼みたいな武士道や日本的な美徳と言われていた謙遜や忖度なのか、欧米でも渡っていける思考や言動なのか、悩みます。

息子が成人し、社会人となった頃は、日本的な思考は良くも悪くも通用しなくなっているかもしれない、と考えてしまいます。
その時にどんな息子だったら、雄々しく生きていけるんだろう?と。

ま、今は考えてみても。。。

「トンピ」(笑)
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candycandyさま♪ (soratombo)
2021-07-16 21:07:23
コメントありがとうございます(^▽^)

私、辻仁成さんのブログのファンなのですが、実は作品は読んだことがないのです。(残念過ぎるファン…)
江國香織さんとの共著、『冷静と情熱のあいだ』が話題になった時(10年前!)、面白そう、読んでみたい!と思ったのですが、そのまま…
中受によく出る作家さんで、candycandyさまもはまったとあれば、ぜひ読んでみなくては!

子どもに伝えたい価値感は何なのか、考えちゃいますよね!
自分の持っている価値感でいいのか。でも実は私だって今のままで良いとは思っていないのに。でもだからって…とか何とか。

・・・そんなことを悩んでいるうちに、子どもはサッサと巣立ってしまいそうな予感がしますーー

こうなったら、子ども自身が自分で考えて選択する力を備えてくれることを祈るばかりです。(←子どもに丸投げ案・笑)
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Unknown (michi)
2021-07-25 04:36:36
soratombo さま
おもしろいですね、辻さん😊
わたしもうかつにje suis désolée なんて言った日にはフランス人の友達に、謝るのやめなさい!って怒られます笑
責任転嫁というよりは、自分が悪いと納得するまでは謝らないのと、je suis désolée は本気の謝罪の言葉だから多用しない、ということだと思います。
わたしの周りのパパママは怒ると怖いので笑、割と子どもたちはすんなり言うことを聞いている気がします。でも男の子はお母さんが自分に優しいのを知っているから、一筋縄ではいかなそうですね😅
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michiさま♪ (soratombo)
2021-07-27 20:39:03
なるほどーー、言葉の重みが違うんですね!日本語の「すみません」はPardonくらいな感じでしょうか。

(ところで、michiさま、je suis désolée とお書きになっていますね!jeが主語の時も、話し手が女性だとdésolée になるんですね!Duolingoの学習では気付かない、盲点でした。ありがとうございます^^)

そして。
誰もが簡単には謝らない強いメンタルを持っているということは、子どもだけでなく、親も強いということなんですね!考えてみたら、当然ですよね(笑)
ぜひとも強さの極意を知りたいですー!
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