olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

親子といえど、違うんです。

2018-02-05 | 日々
「ベッドに靴置くのは汚いうちに入らない」
というアメリカの土足文化から、
「布巾を下着と一緒に洗濯機で洗うなんて、汚い!」という
衛生観念をお持ちの日本の主婦達に思いを馳せ、
そして自分はどうか、という話から続いて、
次はそんな私が育った実家は?という話です。




私の母は掃除片付け大好き!という人で、
部屋にゴチャゴチャ物を置くのが嫌いで
いつもスキッと片付けている人です。

が、その割に水回りの水気に無頓着で、
濡れっぱなしを気にしない。

食器は自然乾燥で長々と放置。

シンクを拭き上げることなんてない。

石けんや漂白剤を使っているとはいえ
手洗い手絞りだけでタップリ湿った状態の布巾
台所のタオルかけに干す。

当然、なかなか乾かない。
でも気にせず、乾くことのない布巾を使う。

その調子で何日も使う・・・

(母は、食器は自然乾燥オンリーなので、
 布巾はあくまで台布巾として使う)

スポンジなんて、ちょっと絞れば無罪放免。
そもそもスポンジを乾かすという発想が無い。
毎回洗剤つけて洗ってるんだから
当然きれいだ!という扱い。


思い起こせば、
私は母のやり方を、子どもの頃から
心底「気持ち悪い」と思っていました。
だから、台所のものを触るのが嫌で。

お手伝いもしなかったから
見て見ぬふりをしていれば済んだんですけどね。

(母は、子どもがお手伝いするのを好まなかった。
 子どもが手を出したら面倒が増えるだけ、
 一人でやった方が早いし確実、という理由かな。
 ま、その気持ち、分からんでもないです。
 教育的にはどうかと思いますが・笑)


今でも、実家に帰ると
台所の水回りを「気持ち悪い」と思ってしまいます。

言わないけど。

実家といえどヒトの家
(自分以外の人が采配を振るう家)
ですからね。
口出し無用です。

それに、そのせいで
お腹壊したなんてことはないし。
なんとなくの気持ちの問題だけです。



こんなこと書くと
さも私が母よりキチンとしているかのようですが、
決してそうではなく、
むしろ昔から、キチンと派の母に「ズボラ」の烙印
押され続けてきました。
(実際、反論できません^^;)

つまり、たまたま
水回りの気になり方が違った、
というだけのことなんですね。


母がうちに泊まりに来たとき、
私が毎回、シンクをこの状態にするのを
呆れ顔で見ていました。
(必要ないことをしている、みたいな)



そして、「洗濯、布巾だらけやな。毎回こんな・・・」
と不満を漏らしていました。

別に母が洗濯する訳じゃ無いんですが。

母にしたら、ずっと子ども(私)のズボラさに対して
小言を言う側だったのに、
なんかここだけ違う、と腑に落ちなかったのかな(笑)


加えて、とりあえず自分と違うことが気に入らない
という漠とした不満もあるかも。


洗濯機で布巾を洗う他人を攻撃する主婦の心情も
そんな感じなんだと思います。
自分は常識的にキチンと生活しているという自負があるからこそ、
自分とは違うルールで生活する人が気に入らない。
何とか文句を言いたいってことなんでしょうね。


そういえば、
祖母はシンク毎回完全リセット、カラッと拭き上げ派でした。

てことは、母もまた
祖母のやり方を引き継がなかった人。

もしかして、隔世遺伝・・・?
(ということは、息子は・・・)



要は、「気になるポイント」は人それぞれってことです。

同じ家に住む人同士でもこんななんだから、
ましてや違う家庭、違う地域、違う文化の人なんて
違って当たり前。

「何が正しい」ってことは、ないんです。

自分の「気になるポイント」が出来ていない人がいても、
その人が全てにおいてだらしないかと言うと
決してそうではない。



不衛生から病気になっているなら問題だけど、
そうでない限り、この程度の違いは
別になんちゅうこともない
それぞれのちょっとしたこだわり
なんだから、
大上段に構えてゴチャゴチャ文句つけるのはやめとき。
自分かて人から見たら
おかしいとこあるはずって気付いてる?
人は人。
ほっといて。

大きな声で「常識」を振り回している人を見ると
そう思います(-_-)



何につけ自分のモノサシで
安易に人をジャッジしてはならない

心しておいた方がいいですね。
狭量にはなりたくないな、と。


私は、布巾洗濯機オッケーの図太さはあっても、
なんだかんだいって
生理的許容範囲は狭い方だと思うので
(バックパッカーにはなれないタイプ)、
せめて考え方は柔軟に、
視野を広く保つように気をつけようと。


その点、夫は強くてね。
精神的にも身体的にも生命力が強い。
繊細さはないけど。

つまり、
共に生活をするにはがさつ過ぎて難があるんですが
(10年の結婚生活で、だいぶ改善されました)、
今、突然どこかに放り出されても
どうやってでも生きていける類いの雑草根性があるので、
生物としては彼の方が上かな、と…

といっても
不器用だし、めんどくさがりだし、
キャンパーのようなサバイバルの知恵がある訳ではありません。
技術の不足は気にしないことで解決!

異文化異習慣に対しても寛容だと思うんですが、
多角的にものが見られるとか
視野が広いという訳ではなく、
そもそも気にしてないから気にならない!という。


災害などで非日常的な環境に放り込まれたとして
生き残れるのはこのタイプでしょうね。
私もちょっとは真似すべき?
いや、無理だわ。

まぁでもとりあえず、日常が続いているうちは
ウチでは私ルールに則っていろいろ気をつけてもらわんとね。


「好い加減」って難しいですね。

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