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この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

発達障害と呼ばないで

2016-07-19 | ADHD
こちらは私の読書。


「発達障害と呼ばないで」
岡田尊司
幻冬舎新書

私は15年ほど前に療育施設で働いていたのですが
その頃と比べ、最近は
自閉症スペクトラム、ADHD、LD…特に
ADHDやLDと診断される子どもが
ものすごく多くなっているような
気がしていました。

数字で把握している訳ではないのだけれど、
周りの話を聞いていると
昔は診断名を出すのに
もっと慎重だった気がするんだけど、
今はそんなにポンポン診断出るんだ!
と訝しく思うこともしばしばあります。


はて。
新しい見解が認められることで定義が変わり
適応範囲が増大しているからなのか、
明らかに診断名をつけるべき子どもが
多くなっているのか…


そして、こうした軽度発達障害の原因については
いろんなところでいろんな説を目にします。

出産年齢や飲酒喫煙の話は
昔から言われていたけれど、
それに加えて
予防接種に含まれる水銀のせいにしたり、
食べ物に含まれる農薬や添加物のせいにしたり、
肉食のせいにしたり、
放射能のせいにしたり、
あるいはそういうことにヒステリックになっている
親の育て方のせいにしたり、
西洋文化のせいにしたり・・・

それぞれどれくらいの信ぴょう性があるのか
私には分からないのだけれど、
概して、元々持っているそれぞれの信念に従って
言いたい事言ってるなぁ、って印象。

自分の信念にとって都合の良い
もっともらしい理由が
やたら断定的に語られていたりして
胡散臭さを感じるものがけっこうあります。
その中にいくらか真実が含まれるものも
あるんだろうけれど。

そんな話を聞くたび、関連する何かを読むたびに
モヤモヤと考えることはあったけれど、
モヤモヤは晴れないままでした。

けど、今回、この本を読んで
だいぶスッキリしました。


長くなるので、つづく。

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