のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2021.11.06のお稽古

2021-11-08 22:09:26 | 茶道
風炉の道具を片付けて、炉の道具を用意する。
毎年のことながら、気が引き締まります。
炉開きを無事に迎えられたことに感謝です。

待合の短冊
「開門落葉多」(かいもんらくようおおし)
前の句に「聴雨寒更尽」(ちょううかんこうにつき)がある。
昨夜、雨の音を聞きながら寒い夜が更けていった。
朝、門を開けると落ち葉がたくさん落ちていました。
昨夜、雨だと思っていたのは多くの葉が落ちる音だったのかと気づいた。


床 「関 南北東西活路通」(かん なんぼくとうざいかつろにつうず)
大徳寺興臨院の福代洋道筆
出展「碧巌録」雲門の一字

花  山法師・野紺菊・白玉椿
花入 唐銅鶴首  薄板 矢筈板
白玉は大笑いしてますが一輪だけ咲いてくれたので、使いました。

初炭手前
ふくべの炭斗、島梟の羽、織部の香合
ご名炭でした。

菓子 「亥の子餅」喜多家製

濃茶入れに備前緋襷を使用し、「さんべ」の取り合せとしました。
「稽古とは、一より習い十を知り、十より帰る元のその一」と利休百首にあります。
毎年、炉開きの稽古は基礎に戻って、運びの平点前で濃茶・薄茶をします。
新しい仲間は、盆略点前をしました。
昼には、粟善哉に香の物、柿、栗を用意しました。