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上海 豫園

2010-11-02 23:59:46 | 上海 花の旅
 豫園は1557年、明代の役人が父親のために19年かけて造った私庭が始まりだそうです。その後、荒れ果てたり、修復されたりを経て、1961年に現在の形が完成したそうです。
 豫園に入って、一人で見学したり写真を撮っていると、久しぶりの日本語が耳に飛込んできました。どうやらガイドが日本人観光客を案内しているようです。黙って横に引っ付いて、ガイドさんの話を聞かせてもらうことにしました。
ガイドさんの話では上海には山がないので、金持ちが庭をつくる時には岩を高く積み重ねて、贅を尽くすのだと説明していました。


 

 豫園では、庭の到る所に大きな岩が積み重ねられています。
庭の一番高い所は14メートルもあり400年前は上海で一番高い場所だったそうです。
 豫園の中で一番印象深い場所は池に面した二層の楼閣と、錦鯉が泳ぐ池に架けられた橋の周辺です。



 しばらく、黙ってガイドさんの話を横で聞いていたのですが、ガイドさんが「皆さん、バッグの口などはしっかりと閉じて下さい」などと言い始めたので、怪しい人と勘違いされたのだと思い、近くの人に「皆さん日本から来られたのですか?」などと声を掛け、怪しくないことをアピールするとともに、ずうずうしくも「横でガイドを聞かせて頂いて宜しいですか?」と聞いてみました。だれも「いいですよ」とは言いませんが、「お断りします」とも言われなかったので、そのまま厚かましく同行させて頂くことに致しました。

 昔は男尊女卑で、男性が談笑する部屋と女性が談笑する部屋が別だったとか、当時の女性は纏足だったので、雨の日に女性が滑らないように通路には小石を埋め込んであり、その形も鳳や亀などと趣向をこらしてある。というような説明を聞かせて頂くことができました。


 


 豫園では到る所に縁起の良い動物の姿をみることができます。
壁の上に泳ぐ龍を見ることができます。昔、龍は皇帝の象徴で、皇帝以外のものが自宅などに龍を飾ると、その者は首を刎ねられたのだとか。そこで、豫園の所有者はこの龍を「龍ではない」と弁明するために、爪を5本から3本に減らしたそうです。
 また、別の屋根には、財産を象徴する鹿の姿などを認めることもできました。


 

 豫園でガイドさんにお礼を言って別れ、ちいさなお店で、油揚げの入った春雨丼を食べ終わったら、13時半を過ぎていました。

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上海 豫園商城と老城皇廊

2010-11-02 23:59:29 | 上海 花の旅
 上海を訪れた観光客が必ず足を運ぶという豫園の西に、ショッピングマーケットが広がっていました。


 この日は特に混んでいたのか、それとも、いつもそうなのかは分りませんが、豫園商城はまるで初詣の時のように人、人、人で溢れていました。




 そして、豫園と豫園商城に隣接して老城(皇にコザトヘン)廊という道教寺院が神を祀っていました。
 主種類の神像が祀られていましたが、どの神様も色彩豊かなお姿でした。





 豫園商城では南翔饅頭店という店の小籠包が一番人気だということでしたが、店に行ってみるとあまりにも行列が長いので、味見は諦めて、豫園に入ってみることにしました。
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上海 庶民の生活

2010-11-02 23:59:12 | 上海 花の旅
 骨董店街を抜けて、皆で渡っている赤信号の西蔵南路を横切ります。
 人も車も信号を無視しているので、警察は居ないのか?と思っていたら一応「公安、POLICE」と掲示された建物を見つけましたので、上海でも警察機能は存在しているようです。
 上海の人達は信号や警察などに頼らない、自己責任で生活する習慣を身に付けているのかもしれません。




 更に歩いて行くと、とても庶民的な街並みが続きました。
 写真のように、通りに沿って、二階建ての住居付き店舗を連ねるのが、上海の街中の建築物の基本形のようです。この二階建て店舗の後ろに、更に長屋のような住居が密集しています。
 しかし、状況は刻々と変化しつつあり、奥に見えるような超高層マンションが古い住居を壊して、次々と建築されています。あちらこちらでバブル崩壊前の東京のような光景が展開していました。


 通りを歩けば、庶民の生活が見えてきます。
床屋が客の髪を切っていますが、どうやら洗髪はないようです。


 盲目の人が、路上で胡弓を繰り返し演奏していました。


 とある建物から、警備員のような服装のひとが、ズボンのチャックをいじりながら出てきたので、ピンと来て思わずその建物の中を覗いてみました。
 以前「中国のトイレは隣との敷居が無く、皆がお尻を丸出しにして用を足している」と聞いたことがあったので、それが本当なのか、確認せずにはいられなかったからですが・・。


 残念、このトイレは男性専用のもので、噂の真偽は確認できませんでした。
ちなみに、私はこの時以外、ホテルとレストランのトイレ以外には入りませんでしたので、中国で経験したトイレは全て水洗だったことを申し添えておきます。
 そんなこんなの物見の果てに、やがて、随園の入口に続く、上海老街の西門へと到着したのでした。


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上海 温故知新

2010-11-02 23:58:55 | 上海 花の旅

 新天地から歩き始めて500メートル程度、次々と現れて私を刺激し、驚かせ、喜ばせる上海の次なる出し物は東台路古玩市場。

 


 ガイドブックには「豫園と新天地の間に位置する骨董店街、商品は貴重な骨董品からガラクタまで玉石混交なので、目利きが必要」と紹介されています。

 


 

 

 毛沢東の人形や唐三彩の写しが並んだ店先を冷やかしながら、豫園方向に向かいます。

 

 

 街の到る所に飲食店が店を構え、その内容も千差万別です。

 中国の胃袋の大きさを感じさせてくれます。

 

 そして、ここで私は以外なものを目にしました。

 


 それは、ビルの建築現場に構築された竹製の足場です。

 


 今の日本では、どんな建築現場でも足場は鉄パイプですから、こんな竹製の足場を見ると「大丈夫なの?」と思ってしまいますが、上海ではかなり高いビルの足場でも竹を使っていました。

 


 近頃のCO2発生削減を尊重する考え方からすれば、竹を建築現場の足場に活用することは、化石燃料を使って製錬する鉄よりも合理的な方法だと考えられます。
 
 

 しかし、日本の建築現場では、足場を組むときには鉄のパイプを上下に繋げ、間を金属性のジョイントのようなもので固定します。
 
 
 そのジョイントにナットを、職人さんが電動ドリルで回し込んでゆく、という作業で足場を組んでゆきます。
 
 (ご存知の方、間違っていたらご指摘下さい)
 
 この方法だとスピーディーに、見る見るうちに足場が組みあがっていきます。
 
 
 多分人件費が高い日本では、竹を探してくる方が大変ですから、このやり方が最も経済的なのでしょう。
 
 
 しかし、鉄の足場を裏で支えているのは結局、インド洋をはるばる渡ってくる石油なのだと考えると、一見スマートな方法ではあっても、地球を傷つける行為と日本の拠ってたつシステムの脆さを考えてしまいます。

 


 竹で足場を組むエコな方法のように、古いツールを新しい価値観で見直し、蘇えらせる発想がこれからの日本の企業に求められているのかもしれません。

 

 

 

 

 この街でも、路地に骨董品を積み上げた商店の向かいに、住居用の二階建ての建物が連なり、開け放った窓から、6畳ほどの狭い空間で生活する、飾らない庶民の生活を伺い知ることができました。

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上海 下町の情景

2010-11-02 23:58:38 | 上海 花の旅

 良く手入れされた公園で、豊かな時を過ごす人々に出会った後、更に歩を東へ進めると、数分もしないで、こんな様子の飲食店が現れました。
 


 炒面などという字が見えます。

 30歳ぐらいのお母さんがてきぱきと、大きな鉄鍋に麺を入れて料理を作っている最中でした。


 更に歩いて行くと、塀に○○中学と記載された建物の前に出ました。

 中学校自体は東京下町のものと殆ど変わらない雰囲気ですが、入り口には守衛室が設置されていました。

 街の到る所で「安全」に大きな労力を使っている様子を窺い知ることができます。


 その中学校の通りの斜め向かい、通りに面した二階建ての細長い建物の一角にぽっかりと口をあけた入口から、真っ直ぐ奥へ向かって、狭い通路の両側に、長屋のような住宅が続いています。



 入口から、狭い通路の中に少しだけ入って、外を振り返ると、こんなふうに見えます。


 こんな街で育ったら、きっと近所の仲間とそれ以外の人達を無意識に峻別するような、あるいは、もしかすると、逆に人なつっこい気質になるのかもしれない、などなど、何の脈絡もない推論を、独り言のように脳裏に浮べながら、異邦人としての好奇心に満ちた散策を続けたのでした。

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上海 都会の公園

2010-11-02 23:58:21 | 上海 花の旅


 水の綺麗な池の北側を廻り込みながら、東へと歩を進めました。

 車道の脇にゆったりとスペースを確保した歩道が交差しています。



 更に、歩いて行くと、鉄の扉の門が設けられた准(正確にはサンズイ)海公園の前に出ました。

 立派な守衛室付きです。

 多分開園時間だと思いますが5:00~21:00と掲示された紙が窓に張ってあります。有料ではなさそうです。

 公園の中で寛ぐ市民の姿も見えますので、中に入ってみることにしました。




 大きく枝を伸ばした木陰で新聞を読んだり、語らったりと、皆が穏やかに時を過ごしているようです。

 そして、その後、何やらエクササイズに励む人を見つけました。公園に設えた道具の上で、左右にバーを掴んで階段踏みのような運動を繰り返しています。


 カメラを構え、右手の人差し指でカメラを示し、首を少々縦に振って、目で写しても良いか?と聞くと、おじさんも口元を緩め、首を縦に振りましたので、すかさずパチリと一枚。


 更に、公園を奥へ進んで行くと、今度は5、6人のおじさん達がトランプゲームに熱中しています。

 周囲を数人の立ち見客が観戦。誰も私のことなど気づきもしないので、今度は了承なしでパチリ。


 そして、公園の一番奥では、昔は美しかったかもしれないご婦人達が上半身のエクササイズに励んでおられましたので、これもご了承なしにパチリ。


 さほど広い公園ではありませんが、考えて見れば平日の午前11時ごろ。老若男女がのんびりと体を動かしたり、ゲームに興じたりとこれまた何とも結構な時間を過ごしておられました。

 しかも、ここはもしかして、東京で言えば日比谷公園、大阪で言えば多分、中ノ島公園に該当するような場所ではないかと思うのですが、服装からしてご近所にお住まいの方々のようです。

 上海の懐の深さを見たような気が致しました。

 なししろ公園の周囲はこんな光景なのですから。

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上海の中心

2010-11-02 23:58:05 | 上海 花の旅

 上海駅から地下鉄で上海の中心に位置する新天地エリアへ向かいました

 

 この地区の東に、上海へ来た観光客が必ず立ち寄る豫園があります。

 

 その辺りでそろそろ、お土産の品定めをしておこうと考えました。

 

 黄陂南路駅で地下鉄1号線を降り、淮海中路を渡り、南へ向かいました。


 新天地はフランス租界の雰囲気を再現した石門や、レンガ造りの建築物で構成されます。

 

 ブティックやお洒落なレストランなどが軒を連ねていました。

 


 裏路地を覗いてみると、通路にテーブルと椅子を並べたワインバーらしき店が見えます。

 

 この辺りなら、夜でも多分、そんなに怖くはないかもしれません。

 

 (いえいえ、そうは言っても私は何の保証もできませんので、訪問される方は自己責任でお願いします)。


 そして嬉しいことに、ここであのスターバックスを見つけたのです。

 

 スターバックスはこの後も、市内数箇所で見かけましたが、私が宿泊するホテルが朝食時に提供するコーヒーは、初めから甘味料が入っていて、とても飲めたしろものではないのです。

 

 日本で毎日のように飲んでいた、まともなコーヒーが飲みたくて、うずうずしていました。

 

 日本と全く同じ容器で料金は24元と、少々高めですが、ほっとする一時を過ごすことができました。

 


 スタバでコーヒーを飲んで、新天地を東へ抜けた公園の中で、澄んだ水を湛えた池が広がっていました。

 

 一見何の変哲もない、綺麗でお洒落な景観でした。

 

 しかし、後から気付いたのですが、上海はどこへ行っても水が青く見えたことがないので、この池の水は上海としては非常に贅沢な色を見せてくれているのです。

 

 景観だけの為に、この池はいったいどれ程の経費をかけているのでしょうか!




 こんな、日本では当たり前のことも、彼の地では非常に贅沢な環境や事柄が沢山あるのだろう、と思わずにはいられません。

 

 平和や安全も多分そのうちの一つなのかもしれません。

 

 

 

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上海 目的は切符入手

2010-11-02 23:57:43 | 上海 花の旅

 上海3日目ともなるとさすがに疲労が溜まったのか、昨夜は早く寝たはずなのに、目が覚めたのは7時を過ぎていました

 

 それでも一人旅の気楽さ、ゆっくりとシャワーを浴びて、身づくろいをすると、ホテルの一階に下りてバイキングの朝食を採りました。

 

 朝食のバイキングのメニューは毎朝同じですが、私が選ぶのも、毎朝同じ温野菜とお粥、そしてハム、トマト、ピータンにデザートのスイカとミニトマトでした。



 9時過ぎにホテルを出て、地下鉄で真っ直ぐに向かったのは上海駅です。

 

 何故こんなに上海駅に足を運ぶかといえば、歴史ある南京植物園に行くことも旅の目標の一つにしていたからです。

 

 ツアーではないので南京に行くためには列車の切符を自分で確保しなければなりません。

 

 しかし、出発前にインターネットで調べても、今ひとつ入手方法がはっきりしませんでした。

 

 またガイドブックを繰り返し読んでみても「列車の切符は切符売り場で買う」程度の説明しかありませんでした。

 

 中国語が全く使えない私はこれではお手上げです。

 

 しかし、虎穴に入らずんば虎子を得ず(ちょっと大げさかな)ですから、兎にも角にも現場(上海駅)に足を運んでみることにした、というわけなのです。



 そして、これはどうやら切符の自動販売機センターでしょうか?

 

 

 中に入ってみることにしました。



 中は人でごったがえし、皆、少々殺気だっています。

 

 こんなところで訳の分らない日本人が機械の操作を調べたり、もたもたといじったりしたら、きっと皆から袋叩きにあうに決まっています。


 しかしそのとき、部屋の右の壁に自動販売機の操作を説明する画面が中国語で、繰り返し写し出されていることに気づきました。



 同じ画面を繰り返し説明していますので、言葉は分からなくても、ある程度理解するまで2~3度見直してから、この自動販売機センターの外へ出ました。

 


 次の手は、ガイドブックで調べておいたJTB事務所で切符入手の可能性を探ることです。

 

 旅行会社の事務所が暇になるのは午後2時過ぎぐらいだろうと踏んで、それまでは街を散策することにしました。

 

 旅行会社の収益に貢献しないであろう鉄道切符入手などの相談は、暇なときに行かなければ相手にしてもらえないだろうと考えたからです。

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上海 日本の関り

2010-11-02 23:57:22 | 上海 花の旅

 大満足でワンタンを食べ終わり、ホテルへ帰るために地下鉄の駅へ向かった頃は、すっかり陽も落ちて、夜8時を過ぎていました。

 

 街はすっかり夜の顔になっています。

 


 虹口足蹴場もイルミネーションで明るく輝いていました。

 


 しかし、地下鉄の虹口足蹴場駅の構内に入ったときに、あっ!という光景に出会いました。


 何と、あの吉野家が地下鉄の駅の構内に店を出していたのです。


 ワンタンでお腹が満ち足りていたので、さすがに味見をする気にはなれませんでしたが、そして余計なお世話ではありますが、内容と料金設定はどうなっているのか、とても気になりました。

 



 何れにしても、この上海という街は見るもの聞くものが驚きの連続です。

 さて、地下鉄3号線のホームに入ると人影はもうまばらでした。

 というわけで目一杯遊び、目一杯楽んだ上海二日目の夜を、これで終わることにしました。


 ホテルについたのは9時を過ぎていたでしょうか。

 ホテル横のローソンで青島ビールの缶を買って、部屋に戻ると、そのビールも飲まないままにベットにバタン、キューの状態でした。

 

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上海 安くて美味い

2010-11-02 23:57:04 | 上海 花の旅

 

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 魯迅故居のある山陰路に入ると、レンガ作りの建物があったり、

 


 色彩豊かな商品を並べたスーパーがあったり、

 



 店先に魚介類を並べて、客が指定したものをすぐに料理してくれるレストランがあったり、

 


 果物を山のように並べた店が現れたりと、目にも楽しい散策が続きます。

 

 
 

 しかも、大きなバナナの一房がなんと3元(50円弱)です。


 そんな通りを北へ進んだ所に、実は本音の目的地のワンタン屋、「万寿斎」が店を構えていました

 


 このころになると、一人でも全く臆せずに、上海人で溢れる店内にズンズンと入っていけるようになっていました。

 店の入り口で、壁に掲示してあるメニューの中の三鮮ワンタンを指差して、6元を払い、食券をもらうと、店の中をキビキビと動き回っている若い親切な店員さんに渡して、適当な席に座りました。



 しばらく待つうちに出てきたのがこれです。

 


 ガイドブックに記載してある通り、「豚肉、干しエビ、ザーサイの3種類の具が入った三鮮ワンタンは、口に入れるとそれぞれの旨みが混ざり合いながら弾ける」でした。

 

 多分、今回の旅行で一番の美味だったかもしれません。

 


 ほんと~に満足しました。

 

 これを食べただけでも、中国に来た甲斐があったと感激したほどです。

 


 ところで、付け足しのようで申し訳ありませんが、この店はかの有名な、魯迅先生の故居の斜め向かいに位置しておりました。

 

 
 
 こんなことを、「名所旧跡より団子」とでも言うのでしょうか。
 

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上海ノスタルジー

2010-11-02 23:56:47 | 上海 花の旅

 地下鉄3号線を上海虹口足球場駅で降り、歩いて四川北路を多倫路文化名人街へ向かいました。


 かって日本領事館が虹口にあったこともあり、この辺りは昔日本租界だったそうです。


 歴史を感じさせる洋館やレトロな雰囲気のままのレストランなどが店を開いていました。





 また多倫路文化名人街では通路両側の至るところに文化人の銅像が設置されていていました。

 今にも語りだしそうなブロンズの様子にも興味をそそられます。




 上海ではここだけに限らないのですが、大きな通りに面して商店などが連なる一角に、一定間隔で住宅街への入り口があります。

 時にはそこに門番のような人が座っていました。

 セキュリティー対策だと思いますが、逆にそれだけ治安は悪いということなのかもしれません。


 多倫路文化名人街を過ぎて、再び賑やかな四川北路に戻り、今度は魯迅が昔住んでいた魯迅故居へと向かいました。

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上海の今を感じる

2010-11-02 23:56:24 | 上海 花の旅

 植物園を一通り廻って写真をとり、2号門を出た時、時計の針は既に4時を過ぎていました。

 植物園からの帰りは、タクシーでも良かったのですが、バスを使うことにしました。

 昨日買った公共交通カードを、バスでも使ってみたかったのです。



 ホテルに帰ったのは午後四時半を過ぎていました。太陽の下で一日中歩き回ったのでシャツが汗ばんでいます。

 部屋に帰り、すぐにシャワーを浴びて、着替えてから早速次の目的地へ向かうことにしました。

 次の目的は二つです。

 ①まず鉄道の上海駅を確認し、南京行き列車の切符を買う方法を確認すること。

 ②次に魯迅ゆかりの地、虹口エリアを尋ねること、です。

 ホテル近くの漕渓路駅から地下鉄3号線に乗り、全て高架をはしる地下鉄?で上海の街並みの景色を楽しみながら、30分ほどで無事上海駅に到着しました。



 駅前は、何となく上野駅周辺の規模と雰囲気を思いださせます。


 駅の周辺を歩きましたが、ガイドブックの記載とだいぶ様子が違っていました。

 切符売り場は駅に向かって右手ビルの一階だということは分りましたが、ものすごい人でごった返しており、とても近づく気になれません。

 南京行きの切符は明日、別の入手方法を試してみることにして、今日は時間もないので次の目的地、虹口エリアへ向かうことにしました。

 高架をはしる地下鉄の窓から見下ろす上海駅の構内は、やはりどこかで上野駅を思わせるような光景でした。

 


 しかし、地下鉄の車窓からは林立する高層マンションの情景が広がり、急激に発展、拡大する上海のエネルギーを肌で感じるこになりました。


 今日の新聞に、中国が3月、4月の新車販売台数で世界首位だったとの記事がありました。

 たった二日間ですが、自分の目でこのような上海の光景を見せつけられると、それはしごく当然のことのように思えてきます。

 

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上海 植物園なのに

2010-11-02 23:56:04 | 上海 花の旅

 バラの写真を一通り撮り終わって、ふと空を見上げると、バイクが空を走っています!。

 何だこりゃ!!



 あわててその方向へ向かうと、池の両端に鉄塔が設えてあり、その間にロープが張られ、遊戯団とおぼしき人たちが綱渡りを披露していました。

 小学生ぐらいの小さな女の子も一輪車で綱渡り!

 なんとも、かんとも、いったいここは何なんでしょうか。

 驚き、桃の木、山椒の木です!

 それにしても、一度こんなことを見てしまったら、もう見知らぬ世界への旅は病みつきです。



 綱渡りを見終わってふと気が着くと、お昼を食べていなかったことを思い出しました。

 異国の旅がもたらす緊張感は、空腹感をも忘れさせていたのでしょうか。

 牡丹園に来る途中で見かけた、池の畔のレストランへと向うことにしました。



 レストランは池に面して、涼しげなテラスをせり出していました。

 どうせ食べるのなら、あのテラスで食べたい!

 池を廻り込み、入り口に居た受付のお兄ちゃんに、湯気を出している小籠包の蒸篭を指差して 「I want to eat that.」と言ってみました。

 お兄ちゃんは怪訝な顔で首を傾げます。

 もう一度蒸篭を指差し、人差し指と中指を箸のように揃え、口に運ぶふりをしてみました。

 兄ちゃんはお首を横にふりました。

 席は空いていますが、予約が必要なのかな~?。

 しかし、後から来た客は金を払って入っていきます。

 名前を確認している様子もありません。

 一体どんなシステムなのか見当もつきません。

 でも、『どうしてもあの池を見渡す席で、小籠包を食べたい!

 微笑みながら顎に右手を当てて、お兄ちゃんを見つつ思案していると、テラス席でこちらの様子を伺っていた、上品な中年のおばさんたちの一人がこちらに歩いてきて、受付のお兄ちゃんに二言三言話しかけた後、英語で「あれを食べたいのですか?」と聞いてくれました。

 「YES」と答えると、「料金は15元です」と言うので、早速お兄ちゃんにお金を渡して、無事、小籠包をゲット。

 望みどおりに池を見渡すテラス席に座ることが出来ました。

 小籠包は熱々、フウフウ。

 途中で気づくまで、証拠写真を撮るのを忘れてしまうほど美味かったのは、証拠写真が見事に物語ってくれています。



 その後も園内に遊園地らしきものや、「美味いもの市」のような場所も見つけて、ここが植物園というよりはむしろ、市民レクレーションの場所であることを理解しました。

 
 
 
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上海 植物園

2010-11-02 23:55:47 | 上海 花の旅

 「植物園は牡丹園、金木犀、竹、木蓮、蓮、薔薇、盆栽などのエリアに分かれ、ガラス張りの温室は4,900平方m、高さ29.4mもあり熱帯雨林植物が展示され」と紹介されています。


 期待に胸をはずませ、入園料15元(約220円)のチケットを買いました。


 

 

 改札口でもらったパンフレットの地図をたよりに、途中、花のアーチや緑の繁み、針葉樹の並木などを眺めながら、ひたすら牡丹園方向へと歩を進めました。



 そして、遂に牡丹園に到着です。


 牡丹園中央の白い、立派な王妃の像がひときわ目を惹きます。




 しかし、やはり、不安的中。残念ながら牡丹の花の季節には早過ぎました。

 花はほんのちらほら・・・、しかも800品種もあるはずの牡丹ですが日本の植物園のように品種名の掲示がありません!今回の目的は牡丹の花の品種を撮ることなので、品種の掲示がなければ価値が半減します。

 品種名が判別できなければフラワーランドの花壇のほうが、写真としては見栄えのする作品が撮れようというものです。


 という訳で、すぐに作戦を変更することにした。



 次に当りを付けたのが薔薇園。

 これは見事にタイミングが一致しました。

 しかし、千葉県の京成バラ園、神代植物園バラ園などから比べると明らかに見劣りがします。

 バラの木が若いためなのか、全体に平面的で写真対象としては少々物足りません。

 上海植物園は1978年の開園ですが、小石川植物園のように何度通っても飽きない植物園になる為には、更に長い年月を必要とするのでしょうか。

 あるいはデザインや設計上の問題なのでしょうか。


 それでも、薔薇園にはしっかりと品種名の掲示があり、日本であまり見かけないバラの品種も咲いていて、集中して30種あまりの写真を写真に撮ることができました。

筆者のホームページ 「PAPYRUS
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上海 植物園へ 

2010-11-02 23:55:30 | 上海 花の旅

 さて、今回の上海訪問の主な目的の一つは、上海植物園で牡丹の花の写真を写すことです。

 資料には「上海植物園では牡丹の品種が800種以上も植栽」と記載されています。

 牡丹の花の時期としては、季節的に少し早いかな?とは思いながら、この時しか長期休暇は取れません。

 中国有数の規模といわれる上海植物園であれば牡丹の時期は外しても、必ず何らかの収穫は期待できるだろうと考え、旅を決意しました。

 



 ガイドブックには上海体育館から車で10分程度と書いてあったので、見学を兼ねて、ホテルから歩くことにしました。

 ホテルの前の道を南下してゆくと、古いアパートが見えます。

 

 日本では洗濯竿を窓と平行に架けますが、上海では窓と垂直に架けています。

 

 「所変われば品変わる」とはよく言ったもので、初めての街の何もかもが興味深く感じられます。

 

 



 ホテルの前から続く龍華西路は6車線あり、バス専用レーンが指定され、さらには自転車、バイク通路も分離されていました。


 しばらく歩いてゆくと、地下鉄3号線「龍漕路駅」にぶつかりました。


 地下鉄3号線は上海南駅から江楊北路駅まで、市内を南北にはしっていますが、メトロと称しているのに一度も地下に潜ることはありません。



 更に進んで行くと、地下鉄の高架下に青物市場を見つけました。

 日本ではあまり見かけたことのない野菜が、数多く並べられていました。

 



 しかし、龍華西路を真っ直ぐ南へ向かえば植物園のはずなのに、なかなか辿り着きません。

 途中で何度か道行く人に「植物園」と書いた紙を見せて、道を尋ねならが、1時間弱もかかってやっと植物園の2号門前に到着しました。

 私にはまだ、上海での距離感が把握できていなかったのです。

 
 
筆者のホームページ 「PAPYRUS
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