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カルストのあかまんま

2013-11-09 12:39:57 | 山も海も 晩秋の花旅

 

 九合目となる経塚山で、数人の登山者と出会いました。

 

 皆さん60歳代と思える男性の方々です。

 

 決算下半期初月の31日、私も会社勤めをしている頃は、山になんぞ登れる日ではなかったはずです。

 

 数十年間、真面目にガムシャラに働いてきたとはいえ、平和で豊かな国に生まれたことに感謝、感謝です。

 

 せめてこれからは、寝たきりになって世話を掛けたり、ボケて迷惑を掛けたくはないと、心から願っています。

 

 体を使いながら楽しく暮らすとボケないってホントでしょうか?

 

 

 

 北東の方角に避難小屋が見えました。

 

 柔らかな陽射しの中で、静かな恋の物語でも始まりそうな佇まいです。

 

 

 

 霊仙山のピークへ向かって、なだらかな草原が続いていました。

 

 

 風のない稜線に、馬酔木が肩を寄せ、ささやかな茂りを見せていました。

 

 

 ピークへ続くカルストの中に、あかまんまが、さわさわと花を咲かせていました。

 

 都会の片隅で咲けば雑草なのに、 花の百名山で咲くと特別な存在に見えます。

 

 しかも、矮性化しているので、少し形態に変化が見られます。

 

 どんな場所に根を下ろしたかによって、花も人も運命が大きく変わるのでしょうか。

 

 

 三角点がある1084mの霊仙山のピークに到着したのは11時13分でした。

 

 腰のポシェットにアンパン一つ、という身軽な恰好でのんびり登ってきましたが、予想より早い登頂となりました。

 

 

 頂上で周囲を眺めているうちに、西の空に雲が広がってきました。

 

 花の季節ではありませんので、早々に山頂を下り、最高地点のある隣のピークへ向かいました。

 

 

 白い石灰岩の中の踏み分け道を10分程も歩くと、1098mの最高点に到着しました。

 

 北東に、先ほどの経塚山と避難小屋が見えています。

 

 

 このピークからの西南尾根には、早春になると、黄金色に輝くフクジュソウの群落が見られるそうです。

 

 

 

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