goo

2010 香港 オクトパス

2011-06-12 12:22:44 | 広州 花の旅

 広州東駅を出発して香港ホンハム駅までは2時間弱。

 

 入国審査を終え、まず最初に帰りの列車を確認しました。

 

 「もしも」のことを想定し、夫々の対策を考えてはありますが、できることなら面倒は避けたい。

 

 帰り列車の切符は手元にあるので、発車時間の1時間前には出国手続きを済ませたいと思いました。

 

 計算すると、香港で使える時間は約8時間です。

 

 本当は夜景も楽しみたかったのですが、今回はお預けです。

 

 何と言っても安全第一。

 

 駅を出て、周囲の風景を確認し、ガイドブックの地図と照合します。

 

 

 北に山が見えます。南はビル。

 

 地図と合致します。

 

 地下鉄駅へは西に向かって進めば良いはずです。

 

 

 この時にタクシーを使うことなど、全く念頭にありませんでした。

 

 どこへ行っても、可能な限り自分の目と足で街を歩き廻ることにしています。

 

 そしてそのやり方が、楽しい旅の思い出をもたらしてくれるのです。

 

 

 駅ビルから西へ伸びる遊歩道を歩き始めました。

 

 左手は、香港島へ続く海底トンネルの入り口のようです。

 

 これも地図に合致します

 

 

 初めての土地で慎重になっていたのでしょう、位置を確認するメモ代わりに、デジカメのシャッター回数が多くなります。

 

 万が一道に迷ったら、デジカメの画像を見直せば現在地を確認することができます。

 

 

 遊歩道を地上に降りると、繁華街に入りました。

 

 多分、尖沙咀(チムサアチョイ)でしょう。

 

 日本料理の看板を目にしました。

 

 

 街中の食堂で肉団子ソバの昼食後、地下鉄の駅で「オクトパス」を入手しました。

 

 

 「オクトパス」は一度手に入れたら何処へでも自由に行けるので、またの名を「香港のどこでもドア」、これさえあれば地下鉄、バス、トラムなどが、乗り放題です。

 

 

 さてと、地下鉄の尖沙咀駅から香港島へ向けて出発進行です。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 香港列車旅行

2011-06-12 12:12:25 | 広州 花の旅

 広州東駅の国際列車待合室からホームへ降りると、すでに列車が待機していました。

 

 

 座席は9号車11番。

 中国では、列車の指定席番号は一連番号なので、座席が窓側か通路側かは実際に席を見るまでは分かりません。

 幸いにも、今回は列車右側の窓側の席でした。

 

 

 

 女性の車掌が検札に来て、ペットボトルの水を置いていきました。

 中は普通の水です。

 

 

 隣に平行して設置された線路では、日本の新幹線そっくりのCRH(和諧号)と名付けられた電車が頻繁にすれ違い、追い抜いて行きます。

 線路脇の緑地にはキョウチクトウや南国の花であるアリアケカズラが普通に咲いていました。

 平地が続く風景の中を列車は走り続けます。

 

 

 列車はやがて深センに到着しました。

 近代的な都市の景観が駅の周囲に広がっていました。

 

 

 

  列車は深セン駅に数分間停車した後、ゆっくりと国境地帯を通過して、香港のMTR東鉄線へ入って行きます。

 国境を越える時は、特に検札があるわけでもなく、同じ席に座ったままで、列車は50mほどの運河の上の鉄橋を越えて行きます。

 

 

 香港領内に入ってからは、普通電車の運行時間帯を走るので、平均速度30km程のゆくりとしたスピードで終着駅九龍(ホンハム)へと向かいます。

 

 

 列車は標高数百メートル程の山が連なる地形を縫うように走り、広州を出発してから1時間53分、予定通り、無事に九龍(ホンハム)駅に到着しました。

 

 

 九龍(ホンハム)駅でパスポートを見せ、入国カードを提出し、入国審査を受けました。

 あっさりとした出入国の手続きを終えて、いよいよ香港へ入領です。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 香港へ出発

2011-06-12 11:46:18 | 広州 花の旅

5月23日 今日は広州から香港へ列車で往復する予定です。

 

 広州は同じホテルを4連泊で予約しましたが、予約時には広州植物園以外、四泊五日の内容は殆ど考えませんでした。

 

 中国への出発間際にネットで調べると、植物園以外、広州市内に興味を引くものがなかったので、最初は桂林なども検討したのですが、スケジュール的に難しそうです。

 

 ガイドブックを詳細に読むと、広州から香港へ直行列車が出ていて、日帰りも可能なことが分かりました。

 

 香港には植物園もあるので、とりあえず第一目標を香港と定めました。

 

 とは言っても見知らぬ土地で案内ガイドも無く、自分一人で全てを行なうので、香港行き列車の切符入手は「現地に行ってから出たとこ勝負」の覚悟でした。

 

 しかし、案ずるより生むが易し、昨日、「2010 広州 交通事情」でご紹介したように、以外と簡単に、香港行き列車の切符を入手することが出来たのです。

 

 

 昨年の上海での経験が役立ったと思いますが、それでも矢張り、今日こうして香港へ行けること自体が、とっても嬉しく思え、心が躍ります。

 

 

 広州東駅始発の列車の発車時刻は8時19分発です。

 

 時間に余裕があるので今朝はゆっくり起き、シャワーを浴びて、ホテル近くの飲茶レストランで朝食を摂りました。

 

 実は、疲れた時や希望の店に入れない時などは、この店で食事をしていたので、既に店員とも顔なじみになっていました。

 

 

 ポットにスプーン一杯の花茶を入れ、カウンターの中から好きな点心を二つ選び、全部で25元(330円程度)です。

 

 

 地下鉄で広州東駅に行き、昨日と同じ荷物検査場を通り、三階の国際列車待合室へ向かいます。

 

 

 通路の途中に出国審査場があるので、審査官にパスポートと出国カードを提出しました。

 

 

 出国審査が終了した待合室には免税店がありました。

 

 そして改札が始まりましたが、発車10分前に、改札が閉まるので注意が必要だそうです。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 ナイトボート

2011-06-12 11:33:15 | 広州 花の旅

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

 

 珠江の風にあたって、時間を潰していると、何やら空からポツリポツリと雨が降り出してきました。仕方がないのでボートの待合室とおぼしき場所に向かいます。

 

 船乗り場に近付くと、丁度一台の船が出港の準備を始めていました。

 チケット売り場の窓口で今出る船に乗れるかと聞くと(当然、運行表などを指差して、身振り、手振りで)OKとの返事。

 

 38元を払ってチケットをもらい、桟橋を走って船に乗り込みます。

 

 

 雨が降ってきたので屋根付きのテーブル席に座りました。

 

 急いだので、自分の船を写すことは出来ませんでしたが、クルージングの途中でほぼ同様の船とすれ違ったので写真に収めました。

 

 

 隅田川遊覧船とほぼ同様の規模とスタイルです。

 

 

 珠江左岸に街灯りが煌き、橋がライトアップされています。

 

 

 窓ガラスに船内照明が写し込まれ、写真は実際の印象ほど綺麗に見えませんが、雨降る夜の広州は情感たっぷりです。

 

 

 

 ところが、窓辺の四人掛けテーブルに一人で座って景色を楽しんでいると、通路を挟んだ隣の席で10代後半と思える3人の女の子達が私のテーブルに視線を向けながら、きっと多分、

 

 

 「ねえ、あそこに変な小父さんが座ってるけど、席が三つ空いてるんじゃない」

 「ここだと景色が見えないけど、あそこなら外が良く見えるわよ」

 「ねえねえ、あそこに座れっていいか、あの小父さんに聞いてみてよ」

 「いやよ、普通の人と、なんだか感じが違うもの」

 との話が聞こえてきました。

 いや、いや、中国語なので言葉は分かりませんが、内容はほぼ間違いありません。

 

 

  私は横の席のザックを床に下し、三脚も床に寝かせ、リーダ格らしい女の子に向かって手招きした後、掌を上に向け、空いている席へスライドさせました。

 

 三人は互いに顔を見合わせた後、すぐに笑顔を見せて私のテーブルに移動してきました。

 

 

 私は暫く、外の景色を眺めていましたが、彼女達の会話が途切れた頃、ガイドブックに中国語と日本語で「私は日本人です」と併記してある場所を指差して渡すと。

 

 「えー! そうなんだ」「ねえ、この小父さん、日本人なんだって」

 

 後は、彼女達が「おはようございます、ありがとうごさいます」と知ってる限りの日本語を並べ、クラスの男子にも声をかけて。あっという間に、私の周囲はこのような状況に。

 

 

 静かな夜を楽しむ予定でしたが「これもまた楽し」です。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 マカオへの道

2011-06-12 11:27:17 | 広州 花の旅

 天宇船乗り場でナイトボートの時間を確認することができましたが、あまり遠くへ行くわけにもいかないので、周辺でスターバックスを探すことにしました。

 

 

 なかなか見つからないので、華廈大酒店という四つ星ホテルの中にカフェを見つけて座ろうと思いましたが、よくよく我の身なりを見てみると、雨に濡れて裾の汚れたジーンズにリュックを背負っています。

 カフェの皮張りの椅子に座るのは少々気が引けて、そのまま玄関を出てしまいました。

 

 ところが、このホテルの正面玄関のすぐ横に澳門(マカオ)・珠海と行き先を掲示した大型バスが止まっているではありませんか。

 

 

 しかもその横にはCTSと表示したチケット売り場らしきものがあります。

 

 

 中に入ってみるとバスの時刻表が掲示してあり、この場所から澳門まで直通バスが出ていることが分かりました。

 始発は6:30です。これなら片道3時間かけてマカオに行っても日帰りで十分に楽しんで帰ってくることができます。

 

 更に先ほどマカオ行きのバスを確認した天河バスターミナルよりはここのほうが宿泊しているホテルにより近いのです。

 

 これで香港だけではなくマカオへも足を伸ばせる目処が付いたことになります。

 本当にラッキーでした。

 

 

 東京を出発した時は、広州の植物園以外のことは何も決めずに、出たとこ勝負で旅をこなしてきましたが、この様子ですと120点以上の旅が期待できそうです。

 

 

 スターバックスでコーヒーを味わうことは出来ませんでしたが、私は満ち足りた思いで、河岸の石のベンチに座り、少し甘みのあるペットボトルのジャスミンティーを味わいつつ、珠江を行き交う観光船を眺めながら、ぼんやりと異国の夕暮れ時の風を楽しむことにしました。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 ほんとに何でも食べるんだ!

2011-06-12 11:16:24 | 広州 花の旅

 予想していたほどの苦労もなく、香港行き列車の切符を手にした私は気分を良くして、今日最後の目的地、珠江ナイトボート、天宇船乗り場へと向かうことにしました。

 

 広州東駅から地下鉄1号線で「公園広場」へ、2号線に乗り換えて「海珠広場」へと向かいます。

 

 乗車時間は15分弱、交通渋滞にも全く影響されずに移動できます。「海珠広場」で地下鉄を降りて、珠江の方角へ歩を進めます。

 

 

 道は珠江を渡る海珠橋へと続き、橋からは川を行き交う船を眺めることができます。

 

 

 この時点で5時半を過ぎた頃でした。

 

 珠江ナイトボートに関してはガイドブックにこう記載されています。

 「広州の夜の観光の目玉は、市内を西から東に流れる珠江の両岸に出現する夜景で、この景観を船上から鑑賞するのが珠江ナイトボート」。

 

 多分、珠江の両岸に夜景が出現するのは8時過ぎだろうと予測しました。

 

 2時間以上の間があります、流石に足は疲労感を訴えていましたので、カメラを入れたリュックに60センチ以上もある三脚を抱え、ホテルに戻って再度出直す気にはなれません。

 

 とりあえず、船乗り場まで行って、乗れそうなナイトボートの出航時刻を調べようと、歩を進めたそのとき、歩道の左手に海鮮料理の店を見つけました。

 

 

 この店ではどうやら客が自分で材料を選んで調理してもらう方式のようです。

 

 歩道に迫出したテーブルでは数組の客が既にワイン片手に食事を楽しんでいます。

 

 とりあえず市場のように魚を展示している店の中を、くるりと歩いてみました。

 

 

 大きなあわびが388元、考えてみれば換算で5000円程度ですから日本に比べれば安いものですが、地下鉄料金の2元、3元という金銭感覚に慣れてしまっていたので、その時は「おお高い!」と感じてしまったことを覚えています。   

 

 

 蟹、ワニ、蛇の頭を漬け込んだ酒、そして何と、品札に水蛇と記載されたガラスのケースの中では本当に生きた蛇が身をよじっていたのです。

 

 

 

 

 さすがの私も、これには少々食欲を削がれた思いが致しました。

 

 何れにしても、ナイトボートがディナー付きだとすれば、今ここで食事を摂る訳にはいきません。

 

 変則的な時間に食事をしたので空腹でもなかったのです。

 

 

 船乗り場に着いて出航時刻を調べると、7時半頃から8時頃にかけて幾つかの便があることが確認できました。

 

 窓口はまだ閉まっていて人影はありません。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 交通事情

2011-06-12 11:04:45 | 広州 花の旅

 華南植物園からバスで天河バスターミナルまで戻ってきました。

 交通プリペイドカードがあるので、小銭の心配は全くいりません。

 タクシーのように運転手に行く先を告げる必要もないので、よっぽど気が楽です。

 

 

 

 駅前で吉野家のような店に入り、遅い昼食を摂ることにしました。

 

 

薄めのスープで煮込んだ牛肉を、野菜と一緒にご飯に盛り付け、スープが付いて20元(260円程度)です。お腹一杯になりました。

 

 

 実は、天河バスターミナルでは食事意外に別の目的もありました。

 今回の旅行に持参したガイドブックに天河バスターミナルから所要時間3時間、料金70元でマカオ行き直行高速バスが出ていると記載されていたのです。

 今日はそのことを確認しておこうと考えていました。

 バスセンターらしき建物に入り、壁を眺めますと、ありました。

 

 

 行政特区 澳門 料金69元 07:40 08:10などの記載がある掲示板を見つけました。

 しかし、切符売り場とおぼしき窓口は閉鎖されています。

 どうやって乗るのだろう?と一抹の不安を抱きながらも、ともかくここからマカオ行きのバスが出ていることだけは確認することができました

 

 次に、地下鉄で広州東駅へ移動します。

 

 

 広州東駅からは香港行き直通列車が毎日11往復運行されているとガイドブックに記載されていたので、それを確認することが目的です。

 しかし、北京や上海などへ向かう長距離列車の切符の販売窓口は見つかるのですが、いくら探しても、香港行きの窓口は見当たりません。

 そのうちに、私とほぼ同様の場所を、何かを探す素振りで歩き回っていたチャイナドレスの婦人が駅員に何かを尋ね、頷きながら荷物検査場の中に入っていくのが見えました。

 もう少し様子を伺うと、検査場で切符やパスポートを提示している様子はありません。

 

 よし、入って見よう。

 

 

 中に入ると、ありました!香港行きを意味する、広九車の文字が記載された掲示板。

 

 

 

 そして私はここで、明日23日の広州東駅08:19発 香港行き、香港19:24発 広州東駅行きの往復列車指定券を見事に確保したのです。

 

 料金は一等車往復で380元(5000円程度)でした。

 

 昨年上海で南京行きの列車の切符を手にした時も嬉しかったのですが、今回も負けず劣らずの喜びが湧き上がってきました。

 

 下の写真がその往復切符です。いよいよ明日は香港です。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 マンゴーの並木道

2011-06-12 00:08:14 | 広州 花の旅

 華南植物園の中の姜園の横には川が流れていて、そこには立派な橋が架かっていました。

 この橋を渡ると竹園です。

 

 

 竹園の中には大きな池があり小船が浮かんでいました。

 

 

 いつもならば、竹園も一巡りするのですが、今回は竹園を周囲から眺めるだけに留めました。

 このとき既に時計は午後2時。

 ここまで時間が勿体ないので、昼食を摂ることもなく、園内を歩き回っていたのです。

 

 流石に足に疲労を覚え始めましたので、出口の方向へ向かうことにしました。

 といっても、こんな光景が目の前に続いておりますので結構な距離がありそうです。

 

 

 途中で何度か、掲示してある地図を確かめながら歩いて行きますと、素敵な雰囲気の並木道に出会いました。

 その横に「扁桃路」との掲示があります。

 帰国してから調べると「扁桃」とはマンゴーのことだと分かったのです。

 

 

 マンゴーってこんなに背の高い木だったんですね! 

 

 

 果実から、勝手にバナナ程度の樹木のイメージを持っていたのですが、ちょっとびっくりです。

 そして、このマンゴーの並木道も結構な距離があります。

 

 

 その他にも出口までには、数種類の木々の並木を抜け、

 

 

  視界の開けた芝生広場や

 

 

 中華風デザインの橋を渡り、

 

 

 いかにも南国らしい植物園の風景を十分に満喫した後、6時間に及ぶ華南植物園の探訪を終えることにしました。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 ショウガの艶

2011-06-11 23:26:20 | 広州 花の旅

 華南植物園にはショウガ科の植物を集めた姜園があります。

 

 占有面積は7.3haで8科300種以上が収集栽培されています。

 

 姜園の中には「展翠楼」と呼ばれる経済植物研究所が設置され、中国のショウガ科植物に関する研究成果が展示されています。

 

 私が訪問した時期は丁度ゲットウ(月桃)の花が咲いていましたので、フィルム写真で写したゲットウの画像を下にご紹介します。

  

 

 ゲットウは中国では「花叶艶山姜」と表示され、学名はAlpinia zerumbetです。

 

 熱帯から亜熱帯アジアに分布し、日本では沖縄県から九州南部に生育しています。

 

 白か薄桃色の蕾が並び、その蕾が開くと黄色い唇弁の中に赤い縦縞模様のある蝋細工のような花を咲かせます。

 

 ゲットウの葉には爽やかな芳香があり、防虫や鎮静作用のある芳香剤、お茶などに利用され、葉に斑の入るものは黄斑月桃(キフゲットウ)と呼ばれ観葉植物として栽培されます。

 

 

 私がこの花を初めて見たのは、東京の夢の島熱帯植物館でしたが、掲示されていた「月桃」という名前と花の持つ独特の色気に魅了され、夢中でカメラのシャッターを押した記憶があります。

 

 

 

姜園にはその他に「翠鳥蠍尾蕉」や

 

 

 

 「富紅蠍尾蕉」と掲示されたヘリコニアの種類が花を咲かせていました。

 

 

 また、この姜園には幻の花と言われた「地湧金蓮」を分類、発表した植物学者呉征鎰を記念して作られた蓮影湖と言う人工湖が園の奥に静かな佇まいを見せていました。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 植物園の印象

2011-06-11 23:05:23 | 広州 花の旅

 

 

 広州に来て一番最初に目にした花はバウヒニアでした。

 リムジンバスの窓から見えた雨の中に咲く赤い花が、この植物園で花弁を散らしていました。

 

 

 漢字で「紅花羊蹄甲」と表示されていました。

 紅色の花を咲かせ、葉は心臓形で、先端が蹄のように分かれているので、このような名前なのだと推測します。

 11月初旬から翌年の3月末までが花のシーズンだと、掲示板に記載されていますので花の最盛期はとっくに過ぎているのですが、緑の芝に散ったピンクの花弁が印象的でした。

 

 

 

 あんなに大きな温室でも、少し離れると雨の中に佇む様は、独特の趣があります。

 

 

名も知らぬ木々の群れにも自然林のような雰囲気が漂います。

 

 

 暫く歩くと、漢字で「桃金娘」と表示された花が咲いていました。

 学名はRhodomyttus tomentosa で中国南部、台湾、フィリピンなどの川岸や霧の多い、湿った森林などに生育するのだそうです。

 

 

 上の写真はフイルムで写したものをスキャンした画像ですが、花の色が可憐で、蕾の表情に好ましいものがあります。

 

 

 

 大きな池が水生植物園と表示されていました。

 ハスのコレクションなどもありましたが、花の姿をみることはできませんでした。

 

 

 上の写真はその池を違う角度から見たものですが、この植物園の広さをご理解頂けますでしょうか。

 

  この日は一日、雨が降ったり止んだりするような天気でしたが、それだからこそかえって、緑豊かな植物園の、静寂を伴った、印象的な光景を満喫することができたのだと思います。

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州にツワブキが咲く

2011-06-11 22:56:43 | 広州 花の旅

 

 華南植物園には大きな温室があります。

 広州はほぼ熱帯と言っても良い場所なので「わざわざ温室など作らなくてもいいのに」と思いましたが、後でその訳を知ることになります。

 

 

 一番大きな温室の中では電信柱ほどの高さの滝が、水しぶきを上げていました。温室の大きさがご理解頂けると思います。

 

 

 熱帯雨林温室やサボテン温室など、各種の代表的な気候に区分して特徴的な植物が栽培展示されていました。

 

 

 

そして

 

 

 この建物を目にして初めて、広州でわざわざ外気を遮断したガラスの室で植物を展示することの意味を理解したのです。

 そこは高山・極地植物室と名づけられ、氷の世界を強調した冷温室だったのです。

 ツンドラに生育する植物の写真が掲示してありました。

 

 

そこには、なんと、あのツワブキが貴重な植物の如くに栽培されていました。

 

 

 親子連れが、本当に不思議な世界を経験するかのように、青いガラスで作った氷の模型に恐々と触り、左程寒くもないのに、首をすくめて記念写真を写したりしていました。

 この光景を目の当たりにして、中国人の観光客に北海道の人気が高い理由も実感として理解することができました。

 札幌のとあるホテルが中国人専用のホテルに模様替えしたというニュースにも納得です。

 旅に出て、見知らぬ土地や、見知らぬ場所を尋ね、名所旧跡に感嘆するのは当然ですが、何気ない場所で、目の前で写真を写しているような親子連れの表情に出会えることが、正に旅の面白さ、醍醐味なのだと一人で納得していました。

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州 華南植物園

2011-06-11 22:49:46 | 広州 花の旅

 5月22日、今回の旅の主目的である華南植物園にやってきました。

 この植物園は1956年に完成した中国最大の熱帯植物園で、園内には5000種を超える植物が数十のブロックに分けて栽培されています。

 

 

 今日は雨の予報があったので三脚と傘を持参しました。

 朝の8時半に入園して、午後3時頃までおりましたけど、とても全部を廻りきれる広さではなく、その全容をご紹介することも不可能なので、印象に残った部分とフイルムカメラで写した花を幾つかご紹介させて頂きす。

 

 

 正門を入ると左右へ大王椰子の並木が伸びています。

 写真に写っているのは園内を巡るガイド付きの電気自動車ですが、私は花の写真を写すことが目的なので当然徒歩で周ります。

 

 

 園内には幾つもの池があります。

 

 

 薬用植物園、蘭園、竹園、ソテツ、ジンジャーなどの夫々のエリアは日本の個々の植物園に相当する程の面積があります。

 

 

 

 しかも、園内に育つ木々は大木も多く、森林浴を目的に歩くだけでも十分に価値があると思わせます。

 蘭園にはちょっとした東屋などもあり、老夫婦が静かに風の音に聞き入っていました。

 

 

 園内には食事を提供する場所も用意され、

 

 

 景観にも配慮し、公園としての機能も兼ね備えていました。

 

 

 中央の池ではラクウショウが水の中から幹を伸ばしていました。どういう訳なのか、こんな何気ない情景にとても心が癒されます。

 こんな点景の一つ一つに出会う度に、心の凝りが少しずつ解されていくような思いが致します。

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州花の旅 沙面

2011-06-11 22:05:38 | 広州 花の旅

 

  そうこうするうちに、沙面を囲む珠江の堀に到着。

 

 

 南京条約が1842年ですから、ここが租界になってからは150年以上の歳月が過ぎています。

 堀に沿って並ぶ木々にも風格があり、十分に歴史を感じさてくれます。

 

 

 

 

 沙面の中央を横に走る道路は公園になっていて、そこには心和ませる表情のブロンズ像が展示してありました。

 

 

 きっと広州の人々にとっても雰囲気溢れる場所と認識されているのでしょう、新婚さんがカメラマンに記念写真をとってもらっていました。

 

 

 そして何と、沙面小学校にあのシクンシ(使君子;四君子)が棚仕立てになって花を咲かせているではありませんか。

 シクンシとは旧世界の熱帯・亜熱帯に 分布する、つる性植物で夜になると花は独特の甘い香りを放つのです。

 

 

 勿論、私はシクンシを大阪の「咲くやこのはな館」などの温室でしか見たことはありません。

 驚くほうがおかしいのでしょうが、私は改めて広州が熱帯・亜熱帯に位置するのだ、ということを認識させられたのです。

 

 

 沙面の中は椰子の街路樹に洋館が並び、異国情緒たっぷりです。

 

 

 その沙面の一角にホワイトスワンという素敵な雰囲気のホテルを見つけましたので、コーヒーでも飲もうかと、中に入ってみました。

 ホテルの庭には大きなプールがあり、

 

 

 ラウンジからは珠江を行き交う船の姿を望むことができます。

 対岸の街にはもう灯りが燈り始めています。

 

 

 そういえば、今朝6時前に自宅を出て成田へ、そこから広州に飛んで、午後は目一杯に歩きまわって、時間は既に7時を廻っています。

 

 旅は始まったばかりですし、今日はそろそろホテルに帰って英気を養ったほうが良さそうです。

 

 好奇心の虫を何とかなだめながら、ここで旅の一日目を終えることと致しました。

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州花の旅 骨科

2011-06-11 22:02:49 | 広州 花の旅

 蓮香楼を出たのが午後6時頃だったでしょうか、店の左手横から逆Tの字型に南へ伸びる道を沙面方向へと向かって歩き始めました。

 沙面とはアヘン戦争の後、イギリスとフランスの租界となった長崎の出島のような場所で、異国情緒に溢れた場所だとガイドブックに記載されています。

 

 

 街中は興味溢れるものばかり目に飛び込んできます。

 多分アヒルの肉をハム状にしたものだと思うのですが、タイル張りの店に無造作に積み上げてありました。

 

 

 途中病院の前を通ると診療科名一覧が掲示してありましたが、ご覧下さい、中央に「骨科」と記載されています。

 多分これは整形外科なんでしょうね。とっても分かりやすい。

 

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

2010 広州花の旅 食は広州にあり

2011-06-11 21:43:46 | 広州 花の旅

 

 康王南路を南へ歩くと、上下九路の歩行者天国と交差します。

 ガイドブックによれば、この上下九路には老舗レストランが並んでいるはずです。

 私は康王南路を右に曲がり、上下九路へと歩を進めました。

 両側にはマクドナルドや日本料理店が軒を並べ、若者達の姿を多く見かけます。

 5分ほども歩いたでしょうか。文昌南路が交差する角に、ありました、広州酒家。

 

 

 看板には、なんと!日本語で「食は広州にあり」と記載しているではありませんか。

 これを見た途端に、日本人が大挙して店に押寄せている姿が見えるようで、何だか急に気持ちが萎えてしまったのです。

 それと店構えが立派過ぎて、一人で入るのは気後れします。

 中華料理店の大テーブルを一人占めして、食事をしても美味くはないからです。

 「金を払えば気にすることはない」と言う人もいますが、そのような流儀は私の趣味ではありません。

 広州酒家を通り過ぎ、暫く先に進むと、やがて蓮香楼の看板が目に入りました。

 これが多分、ガイドブックにある蓮香満酒家のことだろうと判断して店の前に立ちます。

 

 

 真っ赤なチャイナドレスの、ころっとした体格のお嬢さんが、二階への入り口で店番をしていました。

 その前に立って人差し指を一本立て、次にその指を自分に向けた後で、無言で「どう?」と問いかけました。

 お嬢さんはにっこりと笑って、私をテーブルに案内してくれました。

 本当に一言も発することなくテーブルに座ることができたのです。

 「愛に言葉は要らない」とよく耳にします。

 私にそのような経験はありませんが、つくづく本当なんだろうなと思いました。

 さてと、まずはビールを頼んで、出てくる間にゆっくりとメニューを眺め、

 

 

 メニューに鴨、足などという字が紛れ込んだ料理を頼みます。

 十分に染み込んだ醤油風味の皮がとっても美味です。

 

 

 私はどちらかと言えば小食ですが、もう一品欲しくて、メニューの中の「香煎黄色花魚」という料理を指差して、どんなものかと聞くと、焼いた魚にレモンを掛けたようなものらしいので、それを一つ。

 

 

 鯵に似た味で、これまたGood!。

 新たに名も知らぬ酒を追加するころには、すっかりいつものペース。

 お腹も一杯になったので会計を頼むと91元。

 100元札を渡して「釣りは要らないよ」とお大臣を気取りますが、考えてみればその額は100円程度ですから、大きな顔はできません。

 

※ 他の記事へは 広州 花の旅 index をご利用頂くと便利です。

 

全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次

筆者のホームページ 「PAPYRUS

 

 

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )