邦画ブラボー

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「殺しの烙印」

2005年05月18日 | ★ハードボイルドな映画
「STYLE TO KILL」

音楽のような映画!
影と光、白と黒。

ジム・ジャームッシュも熱狂したという、この世界に漂うがいい。
乾いた街角に響く宍戸錠のコルトと、
女のためいきが奏でるブルースを聞くがいい・・・・

てなこと言われてその気になって・・!
普通のやくざ映画だと思ったら大間違い!♪(字余り)

やっちゃってくれます。鈴木清順!

これで日活をクビになったという、いわくつきの映画。
よくあるドンパチ映画を想像して映画館に入った観客は
多分半分過ぎないうちに、椅子を立ったと思われる・・・

♪男前の殺し屋は、香水の匂いがした・・・♪

背筋がゾクゾクするような冒頭である。

独創的なアイディア、想像を超えたカメラアングル。
すべてが新しく、驚きの連続だ。

時も、場所もとっぱらわれた、
セイジュンの宇宙が存在する。

宍戸錠という素材を
思う存分映像の中にたたきこんだ
実験的精神にあふれたモノクロ映画。
NO1の殺し屋南原宏治もカッコイイデス。

セイジュンさんは音楽のセンスも優れている。
音楽的な監督さんだとわたしは思う。

出演:宍戸錠 真理アンヌ 小川万理子 南原宏治 玉川伊佐男

1967年  鈴木清順監督作品 脚本 具流八郎  日活

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