録画したままHDDに眠っていた
松本清張ドラマ「事故」を、見る。
人妻山本陽子と、興信所の所長、田村高廣の泥沼愛欲サスペンス。
田村の部下で
興信所の女社員に扮した野際陽子がいいカンジ。
マネキン人形みたいに綺麗だが
その美貌を押し殺した役どころ。
化粧も服装も地味なのになぜか靴だけは派手で、
いつも真っ赤なパンプスを履いているのだ!
暗く妖しく光る女の情念を思わせますな~~
そして美しい山本陽子に嫉妬し反感を持ち
思い切った手段で二人の関係を暴きだす。
証拠を握られ追い詰められた二人は口封じのためについに邪魔者を
消そうとするが・・
安っぽいラブホテル、ダサかわいい喫茶店(”カフェ”ではない)等、
昭和の生活感ただようセットはなぜか見ていて落ち着く。
派手な演出も一切無いのに主人公たちに感情移入して
二人がピンチになる場面ではハラハラしてしまう。
「旦那さんがいるのに今電話なんかしちゃダメでしょう!ばれるわよ!」
「あのテープはきっと予備に二本あるのよ、気をつけなきゃ」
「佐野浅夫が感づいたわよ」
「あんたたち、こんな時にそんなところでそんなことしてる場合!?」
と、
熟練俳優田村・山本カップルの上手さに翻弄され、
ひきこまれてしまうのだった。
懐かしい渡辺文雄が出ているのも嬉しい。
山本陽子の嫌味な亭主役で、
どっしりと重たい文鎮のように二人の間に横たわり、ガンとも動かない・・・
1975年のテレビドラマ
蛇足:山本陽子って昔っから茶髪だったのが印象的~
ここでも
赤っぽい茶色の髪で和装、洋装、なんでも来いとばかりに
着替えまくっています。
ブログランキングへ応援オネガイシマス