猿飛佐助(あおい輝彦)が宇宙人?という
奇想天外時代劇だが
監督は中島貞夫
脚本は笠原和夫なんです。
松方弘樹の幸村は、ドーランも黒々で
精悍でどっしり!なんだけど、
真田十勇士をストップモーションでコミカルに登場させたり、
のっけから隕石が飛んで来たり、
大陸帰りの真田広之が韓国語でぺらぺら喋ったりと
びっくりの連続。
幸村が執念で追う、家康は萬屋錦之介。
大阪城でヒステリックに叫ぶ淀君に
高峰三枝子という豪華キャスト。
高峰三枝子は
「犬神家の一族」の汚れ役が素晴らしかったけど、
すでにこういう濃いキャラをやっていたのですね→ ×
というのは間違いで
この作品は1979年公開
「犬神家・・」は76年・・だから
犬神家のほうが先でした。
とにかく、達者な演技に見惚れた。
笠原和夫の脚本は
リズムが良く、長い台詞も心地よく耳に入ってくる。
「そうなの~~?」などという
妙な現代語が混じっていないのもいい。
そうそう、成田のミッキー(成田三樹夫)も
大阪方の重鎮として出ており
ドスの効いたセリフにうっとりしました。
他に丹波哲郎、梅宮辰夫も。
大阪城落城シーンは
色々な映画で何度もみるけど、何度見ても感慨深い。
秀吉が一代で築きあげた豊臣家が無残に
滅ぼされてしまう・・日本の戦いの歴史ですね。
合戦シーンは迫力があり、
派手な甲冑姿の幸村が何人も現れるシーンは、鳥肌ものの
見どころでした。
ラストにも、あっと驚くショットが待ち構えている、
エンターテイメント時代劇でした。
今日も良い日でありますように。