【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

ミスショットの原因はクラブ「セッティング」です 中編

2022年11月21日 14時12分45秒 | ゴルフ

同じメーカーの、同じ機種を、同時に揃えたから
と言って、セッティングが流れ になっているとは限りません。
その場合であっても、
 9割がた ミスを誘発する要因は潜んでいます。

お客様の持ち込みのクラブを
長年見てきました。
数千セットは見たのではないでしょうか?

ある程度データを取って
そのデータと フェース面のボール跡、傷、
ソールの傷、グリップの傷み具合などを照らし合わせます。

IMG_3232


スイングやショットを見る前に
おおよそ どのクラブが苦手、もしくは上手く行き難い か
どのクラブはよく使っているか、使っていないか、
ショット全般に置いての悩みも見当がつきます。
001doraiba









ものすごく硬いシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
セットの中に
❶シャフトの柔らかい
❷ヘッドが重い/重く感じる
❸ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
❹ロフトの寝ているモノ
そう言うものが入っていると
 あまり得意な番手ではないようです。

逆に柔らかめなシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
❶シャフトの硬い
❷ヘッドが軽い/軽く感じる
❸ヘッドが小さい、ディープ形状、重心距離が短い
❹ロフトの立っているモノ

市販のゴルフクラブの傾向としては
 総じて…ですが、同じ機種であっても
ドライバーよりもフェアウェイウッドの方が
ヘッドが軽め・シャフトが硬め が多く、
硬いシャフトの好きな人にとっては
 そのウッド系の中では ドライバーが苦手になります。

✋そのパターンだと その傾向の方は
 フェアウェイウッドよりもユーティリティを好みます。

✋同じ機種の同じ銘柄のアイアンセットであっても
 シャフトのセッティングにはかなりばらつきがあり、
 シャフトの硬さが玉石混交、
 数種類の硬さが混在するセットが殆どです。
 その傾向は
 均一なモノを作りにくい軽量スチールが強くなります。

スナップショット 8 (2015-10-15 19-55)



硬めのシャフトを好んで使う人は
現在の一般的なゴルフクラブセットの組みあわせ

 デカヘッドのドライバー/グラファイトシャフト
 小振りな軟鉄のアイアン/スチールシャフト

というこの奇妙奇天烈なセットと呼べない
組み合わせでは
 スピードで解決できる 中距離系のクラブは得意 ですが
✊ヘッドが大きく、シャフトがアイアンに比べ
 極端に柔らかいドライバーはなかなか上手く行きません。
✊困ったことに 硬いシャフトを好み方は
 スピードで解決する傾向は強いので
 スピードで解決できない ロフトの寝たウエッジなどを
 不得手としているケースが多く、
 スコアの伸びの歩留まりはかなり早いです。

本来、スチールシャフト、特に軽量スチールは
番手が下になるほど 硬めになって行きます。
5番アイアンに比べると ウエッジが
1フレックス硬めの「同じ銘柄・同じ硬さ表示」
のセットと呼ぶもの、が標準品です。
ですので、硬いシャフトが好きな人にとって
好都合の筈なのですが、ウエッヂは万事が万事
スピードで解決できません。
煽り傾向も非常に強いので、
ウエッヂがロフト通りには距離が出ず、
番手の流れの中で
 ロフトが寝てくると どんどん距離差が広がります。

IMG_0459


ヘッドが軽く、シャフトの硬いクラブの特徴は
(使う人の特徴…ですね)
インパクト付近で クラブだけが動いていることです。
(ショットの、インパクトの慣性モーメントが低い)

ですので ラフやバンカー、ベアグランドなど
ヘッドにボール以外の負荷がかかるショットに弱くなり
それをさらにスピードで解決しようとして
動作が速くなったり、大きくなったり してミスるのです。

また 硬いシャフトを好み人の場合、
ヘッドスピードを上げても 高さが増す、スピンが増える、
余りにもロフトを寝かして煽っていると
逆にボールが低く、緩く、遅くなったりもするので
ヘッドスピードと距離の関係が確立できないため、
 グリーンに近づくほど苦労したりします。

と同時に シャフトは硬いの(ドライバーと比べ)に
 そのヘッドの形状が苦手なので
 フェアウェイウッドを嫌う人が多いですね。
バックにはユーティリティの花が咲いています^^



全体的に 練習量・練習頻度でゴルフを良くするので
ある年齢になると体が痛み始め、
その練習量と頻度に比例して、ゴルフの向上が止まります。

その時になって クラブに頼ろうとしても
兎も角 速くクラブを動かしてしまいたい人には
ゴルフクラブの、クラブヘッドのお助け機能は
邪魔のモノになるだけですから、
買い替えても、結局、同じ毛色のモノになるだけです。

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ハーフスイングのイメージを変えよう

2022年11月20日 22時13分01秒 | スポーツ

ハーフスイングのイメージを変えよう

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ミスショット原因はクラブ「セッティング」です 前編

2022年11月20日 20時10分33秒 | ゴルフ

アマチュアゴルファーの殆ど。。。
ほぼ全員と言って良い人が気付いていません、
知りません。

確かに ゴルフにおいて、現場で
精神的な理由や状態、スイングの問題、
アドレスの問題等 ミスを誘発する原因はあります。

しかし、結構な頻度(かなり高いと思います)で
ゴルフクラブ…
ゴルフクラブ単品ではなく、
クラブのセッティング、組み合わせの悪さによって
ミスが起こっているのです。

HBS 001



練習場と違い、
ゴルフコースでは OB等の打ち直しを除き、
同じクラブを二回連続で使うことはありません。

自分のプラン通りにいかないのが、
ゴルフの辛いところでもあり、楽しいところでもありますが、
使うクラブも予定通りにいかず
アトランダムと呼んでいい位の使う順序です。


練習場でこういう体験をしていませんか?
アイアンやウエッヂなどを練習し、
ドライバーやフェアウェイウッドに持ち替えると
上手く当たるようになるまで 2~3球から数球掛かる。
そして、今度はドライバーの練習が終わり、
アイアンなどに持ち替えると
やはり 似たような『始まり』。

コースでは 持ち替えたその『一球目』が勝負です。

クラブの毛色、特色が異なると
当然 それはスイングにも影響しますし、
タイミングなどにも影響します。

例えば、
ヘッドの重さが異なる、
もしくは ヘッドの重さがより異なって感じる
ゴルフクラブ2本を交互に打ったらどうなるでしょう。

IMG_0104



軽い、もしくは軽く感じるクラブを打った後で
重い、もしくは重く感じるクラブを打てば
ダフリやすくなったり、右に出易くなったりします。

その逆に順序では
トップし易くなったり、引っ掛け易くなります。

良いショットが出た次は特にそうです。
軽く感じる方のクラブで良いショットが出て、
次に重く感じるクラブを打つ場合、
人間ですから 当然良いショットは繰り返したい、
今のショット、今のスイング、今の動作を繰り返したい。
ところが 重く感じるクラブを
それと同じようには扱えません。
タイミングも異なるでしょうし、
重く感じることによって人間の反応、動作も変わります。


軽い・軽く感じるクラブとは
❶実際にヘッドが軽い
❷シャフトが硬め
❸ヘッドが小振り、ディープ形状、重心距離が短い
❹ライ角度がアップライトめ

重い・重く感じるクラブとは
①実際にヘッドが重い
②シャフトが柔らかめ
③ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
④ライ角度がフラットめ


理想論ではありますが、
ゴルフクラブとゴルフスイングの関係は
出来るだけ同じ動作、同じタイミング、同じ感じで使った時、
その番手の距離に分かれる。
クラブによって タイミングを変えたり、
ボールの置き位置やアドレスなどを変えれば
それだけ複雑になり、ミスの可能性はあがります。

この番手だからこう振る …というのは
繰り返し それを打ち続けられる、
ミスをしても、やり直しの効く、
練習場の理論です。

ミスが出るのは仕方がないにしても
その確率が事前に高いセッティングで
コースに出てしまう例があまりに多すぎます。
ほとんど全員でしょう。


同じメーカーの同じ機種を
端から端までいっぺんに買ったから
と言って その問題は解消されません。

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設計者や作り手が意図する『ロフト角度』

2022年11月19日 18時04分38秒 | ゴルフ

ご自分がどう打ちたいか、どんな球を打ちたいか
によりますが、クラブを設計、開発、製作する側の意図する
『基本的な、普遍的な クラブの使い方 』
  を知っていて損は無いと思います。
これは 50年以上前から すべてのメーカー、全ての機種で
この考え方が基本中の基本となっています。
勿論、今もそれは変わりません。

✋アイアンで説明しましょう。

IMG_0524


個人差はあると思いますが、
(もう少し グリップファースト気味…なのかな?)
だいたい このような形で構える(アドレス)と思います。


ドライバーやパターも含め、各番手には ロフト角度 がありますが、
そのロフト角度は 打ち出しの角度とボールの回転を作り出します。

静止している時は シャフトに対するフェースの後方への傾きを
ロフト角度(製品)と呼びますが、
そのシャフトは
 理想的には 入射角度分、前に傾いており(グリップファーストの形)
稼働中、ボールに及ぼす角度は
その傾き具合によって異なってきます。


クラブにはそれぞれの長さがあり、93443
前傾姿勢やからだの回転がありますから
ヘッドは地面と平行に
 ボールに真横から入ってくることはありません。
            こうは入ってこない訳です 👉👉👉


ボールに影響を与える、打ち出しの角度や回転などを
及ぼされる角度は ヘッドの進入対する 後方への傾き(角度)です。

ヘッドがそのクラブの長さなり、前傾姿勢なりに
上から入ってくる分 
✋地面に対しては ロフトの立った形 になりますが、
それが 設計者、開発者、製作者の意図する
そのクラブのロフト角度の機能です。

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左を① 右を② とすると

①は打ち出し角度は低く 回転は多め  です
②は打ち出し角度は高く 回転は少な目 です

ボールの実質速度は 打ち出しの低いモノの方が
同じ速度であっても 多く水平移動しますので
全体の傾いた ①の方が速くなります。

①と②はクラブとして 機能的に
ロフトに応じたクラブの長さとして 作られています。
ロフトの少ないモノは クラブを長くし、入射を緩くさせ
打ち出しを取り、不要なスピンを増やさない と言ったコト です。



✊✊✊設計者、開発者、製作者が一番望まないIMG_0524
そのクラブの ロフト機能、シャフトの長さの機能が使われない
使い方は ヘッドが上から入ってきているのに
ロフトがオリジナルのアドレス状態のまま
 です。

この使い方(キャスティング)をすると
打ち出し角度も多く、スピンも多い という
ボール速度も上がらない、距離も出ない使い方 になります。
元々 立ったロフトのクラブはまだマシですが、
大きなロフトのクラブになってくると
抜けた球になり易く、がっくりと距離が落ち、ボールも上がらなくなったりします。
また、上から入ってくる分 ロフトが傾く(立つ)コトを前提に
バンス角度やソールの幅など設定されていますので
その機能も使えなくなってしまいます。

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二つを比較すると 分かり易い かもしれませんが、
ヘッドの進行(進入)、入射角度に対する フェースの後方への傾き(ロフト)が
かなり大きく異なります。

ハンドファーストを推奨、促してはいませんが、
クラブのオリジナルなインパクト角度は
シャフトが前に傾いた分 イコール 上から入ってくるというコト です。

ウエッヂだけでなく クラブ全般として
 ソールの幅やバンス角度などは
この使い方を基準にして設定されています。

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ドライバーとアイアンの噛み合わせ

2022年11月18日 18時26分47秒 | ゴルフ


弊社、ハミングバードは
重たいヘッド(市販品アイアン 240g ⇒ 300g)
柔らかいシャフト(市販品アイアン 290cpm ⇒ 170cpm)
という 俗称『悶絶クラブ』が売り なのは確か、ですが
重要なポイントは クラブセッティング でもあります。
 …セットの流れ ですね。

IMG_0103

今日も相談を受けた訳ですが
その悩みの始まり は ドライバー です。

現在の一般的な ドライバーとアイアン は
硬さ SR基準で言うと

ドライバー  硬さ-振動数 240~250cpm それ以下の場合もあります
5番アイアン 硬さ-振動数 300~320cpm それ以上の場合もあります

 

その上、ヘッドの大きさが異なり
ドライバー…重心距離 40mmオーバー/おそらく42mm
アイアン……重心距離 33~36mm

  。。。感覚として、数値として同じ重量でも
     重心距離の短いモノほど、軽く感じます△

シャフトが長く、アイアンに比べ 遥かに柔らかい 重心距離の長いドライバー
シャフトが短く、ドライバーに比べ 遥かに硬い 重心距離の短いアイアン

 

ごく一般的な、ヘッドスピード相応のセットであれば
ドライバーとアイアンの硬さの差は 4フレックス近くあります。

 

ドライバー基準(R)にすれば アイアンは XX の硬さ
アイアン基準(R)にすれば  ドライバーは L以下の柔らかさ。

 

これを交互に使う訳です。
冷静に、客観的に見れば 上手く行く方が不思議 な程の差です。
。。。ボールの置き位置にも かなりの違いが出そうな差 ですね



例えば アイアンをセッティングした としましょう。
ヘッドの番手間の重さの差
半インチ短くなることを前提にした
 番手間のヘッド重量の推移は 7~8g です。
これに 仮に 振動数/硬さ 250cpm のシャフトを組む とします。
そうすると 5番アイアンを皮切りに
6番…7番… と 重くなる分、短くなる分
 250 > 255 > 260 > 265 > 270cpm……と
 振動数はある一定の割合で増えていきます

ですので 250cpmの5番 に対して
8番アイアンは 一インチ半短くなる分
数値、としては 265cpm 位が適当、
数値は異なりますが、似た感じ、似たタイミングで打てる「流れ」です。

5番 250cpm(硬さ/振動数)
6番 255
7番 260
8番 300  …流れでは265の筈
9番 270
PW 275

とこらが 8番アイアンだけ セッティングミスし、
 振動数 300cpm で仕上がったとしましょう。
硬さ で言うと R と X  の差位
8番アイアンだけ 硬く仕上がってしまいました。
    かなり大きな差 ですね・・・。

車 で言うと タイヤ 4本4か所の内、
1本一か所だけ まったくサイズの異なるモノ が
ハマっているような状態です。
車・・・であれば クレーム。。。以前の状態 と言えます。

ところが ゴルフクラブでは往々にしてこういうコトが起こります。

その8番アイアンを練習で常用していた、としたら
コースでアイアンショットはどうなるでしょう?
練習で打ち慣れている 8番アイアンよりも
4フレックスも柔らかい他の番手 上手く行くでしょうか?
その8番アイアンの練習は 本当に練習の意味を成すでしょうか?

一般的には Rの硬さのシャフト と Xの硬さのシャフト
これを交互に打つと
Rの硬さのシャフトが上手く打てていれば
 Xのシャフトは届かず、トップ気味、ひっかり気味、飛距離不足
Xの硬さのシャフトが上手く打てていれば
 Rのシャフトは届き過ぎ、ダフリ、てんぷら、飛距離増大
になりがちです。
そして それを更に混迷させるのが
打つのは機械でなく人間なので
そういうミスが出れば 修正が入りますから、
何球目か打てば、その逆の結果も生まれ易くなったりします。
スイング造りも兼ねていれば
 もうスイングが悪いのか、クラブが悪いのか
 訳が分からなくなるのは当然と言えます。
HBS 001

少なくとも 同じような硬さ、流れがある
クラブで交互に打つよりかは 困るコトが増える のは
想像出来るでしょう。



その同じことが ドライバーとアイアン の関係にあるのです。
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バンス、バンス角度と飛距離の密接な関係

2022年11月17日 17時29分54秒 | ゴルフ

全てのクラブ には
バンス、バンス角度 なるモノが存在します


英語でいうと バウンス
 跳ねる とか、弾む という意味合いです。
多くのイメージでは バンカーでの跳ね として
捉えられているトコロが強いですが
実は ショット全般に
ショットを支える、ロフト角度を支える
 大きな意味を持っています。

それも スイングを考える一つの目安 になります。

wedge-bounce

 

よく知られているモノは ウエッジのバンス角度 ですが、
ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティ にも
 その角度はあります。

一応 ですが
000009 リーディングエッジ(フェース側)の基準に
 後方が低くなっているモノを 「バンスソール」 絵図㊧
 後方が高くなっているモノを 「スクープソール」 絵図㊨
と呼んでいますが、 ドライバーやフェアウェイウッドの場合
スクープソールのモノも見られますが、
 コト アイアンに関しては ほぼ全機種 「バンスソール」
つまり 名称で言うバンス部(ソール後方)が
 リーディングエッジよりも 低く、下に張り出しています。


そのバンス 下への張り出し方は 番手により異なり、
5番アイアン を 5度 に仮に設定すると
6番で6度、7番で7度。。。。。PWで10度 と
 同じ角度ではなく、番手順に角度は増えてきます。

特にバンカーで使われる SWはその数値が大きく
一般的な市販品では 10~14度位
 弊社のHBS-10では16度、HBS-16では14度になっています。

バンカーで使われるコトもありますが、
ウエッジが アイアンの中で 数値的にバンス角度が大きい、
そして 番手により バンス角度が推移していく、
その理由は クラブの長さ にあります。

クラブが長くなると
 スイングの円弧は大きくなります。
ボールに対して入ってくる角度も緩くなります。
一方、クラブが短くなると
 スイングの円弧は小さくなり
ボールに対して入ってくる角度もきつく成ります。

 
IMG_0496


そのクラブの製品ロフト通りに打つには
 その入射角度通り の インパクト姿勢 となりますから
△5番アイアン(バンス角度5度仮定)と
△ウエッジ (バンス角度14度仮定) で比較してみると
グリップが前に倒れている度合い(見た目のハンドファースト)
は ウエッジの方が多くなる、約10度分 シャフトが前に倒れている
 と言う風になります。


ウッド など箱形状のヘッドに比べると
実は 特徴の出し難い アイアンの場合、
このバンス角度も含めた ソールの形状が
その性能を大きく左右します。

 


ロフト角度は バンス角度など ソール形状とは関係なく
シャフトに対する角度を計測するのが常、ですが、
バンス角度が強いモノほど ボールが低くなり易く、
ヘッド特性や機種のロフト角度との絡みにもよりますが、
数値としてロフトの立っているアイアンは バンス角度は抑えめ、
上がり易い性格のアイアンはソールが幅広いか、
バンス角度が張っている傾向が多いです。

445TL-5-1


フェアウェイウッドなどは ヘッド性能もありますが、
そのロフト角度との絡みも考え、
ショットの是非(ミス)への影響が大きいので注意が必要です。
寝かし気味に入れる傾向の強い方、
フェアウェイウッドのダフリ、トップ、チョロ の多い方は
ソール後方、バンス部の逃げ、ラウンドがキツク
スクープ気味になっているモノの方が無難でしょう。

 


IMG_0610IMG_0607







ウエッジになると ウッドやアイアンに比べ
更に 機種によるヘッド性能の差が出にくいので
『ソール形状やバンス角度』が
 ヘッド特性ソノモノと言っても過言ではありません。

ロフト角度 や シャフトの長さ、硬さ、ヘッド重量 など同じにして
バンス角度だけを 0度のモノと 14度のモノ で比べると
最大飛距離も 平均飛距離も どれも 14度の方が上になります。
 つまり 飛ばなくなってしまいます。
また バンス角度の大きな役割として
 地面に接触した際の ロフト角度の確保 というのがありますが、
その後ろ支えのないモノは 抜けた球にもなり易く、
自分自身の、スイングの再現性、安定性が低いと
 そのまま反映されます。


平均的なウエッジのバンス角度 12~14度
ということは インパクトの望ましいヘッド姿勢は
その分 グリップが前、シャフトが前に倒れている
地面に対して バンス角度が ゼロ度 になる
という事を指します。
 それが メーカー、デザイナー の想定しているインパクト です。

IMG_0727


こすり打ち の場合、
そのバンス角度分 シャフトを前に倒して使わず
アドレス通りのインパクト を想定して使いますので
バンス角度分 12~14度も ソールが下に張り出す形になります。

wedge-bounce


バンカーでは良いかも知れませんが、
普通のライ からボールを打つ際、
ボールとフェースがコンタクトする前に ソールが地面と接触してしまいます。

 
レッスンなどでよく見かける
振り子式のアプローチ。。。 これって マットから打つ専用 の方法
に見えてしまうのは 私だけでしょうか
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クラブは引きずって使おう

2022年11月16日 20時18分33秒 | ゴルフ


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シャフトの『硬さ』考察

2022年11月16日 19時59分06秒 | ゴルフ
シャフトの硬さ と言うモノに対して
夢語りに近いと思うのですが、思うことがあります。



9割以上…(ほぼ全員と言って良いかも、ですが)のゴルファーは
ドライバー  45インチ相当 振動数...150cpm を
打ったコトも、振ったコトも、持ったコトもありません。

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好き嫌い は別として 一度でも
振動数150cpmの ドライバーを持つ、振る、打つ を体験すると
その100cpm上の 250cpmを恐ろしく硬く、単なる棒に感じ、
それが10cpm下の 240cpmであっても
それが10cpm上の 260cpmであっても
ヘッドが付いていない❓んじゃないか と思えるほど
 動きの無い ただの棒っきれ に思えてきます。

キックポイント なんて言葉を聞きますが、
 その棒のようなシャフトの硬さ…で?
と常々思う訳です。

150cpmを打ったことのない人でも
想像出来るかも…しれませんが、
初めて 150cpmを打つとすると
シャフトがものすごくし(短く)なるので
 チョロしそう…届かなそう  もしくは その真逆な
 テンプラしそう… 届き過ぎる…  想像をするでしょうし
逆に 150cpmを打った後、 250cpmのモノを打てば
シャフトが「全く」しなら(短くなら)ない ので
 届き過ぎ…そう か  届かなそう… と思うモノです。
そして、それが そのまま スイングに反映されるのです。

下に振ってはダメよ_Moment

道具、なので サイズ とは異なるとは思いますが、
服であれば S.Ⅿ.L.LL. と試着してみれば、
 すぐその差は分かりますし、何かの事情(思惑)が無い限り、
 適正なモノを選んだ方が、快適ですし、見栄えも良いでしょう。
それから 考えると
 ドライバーを試打する際に、 R.SR.S.を打ってみて… って
 少し違和感を感じるのです。
 X…シャフトなんて 基本、マッチョな若者のモノですから
 対象外ですので、除外するとすると、
 R.SR.S はアマチュアが選ぶべき シャフトの硬さの端から端、
 それを打ち比べる って 本来、無理がある筈なのです。

つまり R...240cpm SR...250cpm S...260cpm
このどれもが硬くて どれも差がない のが現状なのだと思うのです。

👉選ぶ幅が狭すぎる と思うのです。

((Rさん SW.6i.5w.1W 2021913_Moment



夢物語 ですが、 表記として
①L (レディース) 155cpm(振動数)
 A (Gシニア)  170cpm
 AR (シニア)  185cpm
②R (レギュラー) 200cpm
 SR (選びドコロ) 215cpm
 S (スティッフ) 230cpm
➂SX (マッチョゾーン) 245cpm
 X  (絶句ゾーン) 260cpm


この位の硬さの差異 が 本当の意味での「シャフトの硬さ」
シャフトの硬さの役割を考えた 差 だと思います。

大量販売を主としているメーカーが
 一本のシャフトでここまで 広い硬さ差では管理しきれないのもありますし、
 ①のゾーンのシャフトと ➂のゾーンのシャフトをまるきし同じ
 とする訳にも行かないでしょうから よりコストがかかる…でしょう。


しかし、実際には ヘッドスピード、体力、年齢の差
 また、スイングのタイプの差 によって
 シャフトの硬さには この位広い領域があった方が
 多様性も生まれ易いですし、楽しめると思います。



また コレも正直な感想ですが、
 現在の多くのゴルファーは 硬すぎるシャフトを使っています。
 故に、しならないシャフトをしならせて使うことに慣れてしまいますから
 振動数 5cpm程度のシャフトの硬さ には ノー感じ ですが
 しならせなくても しなるシャフトを使うようになると
 その 5cpmの差も感じ取れる人が増えてしまう ので
 製品誤差 を狭めなくてはならず
 昔のように バカバカ売れるのであれば やる意欲も湧くかもしれませんが、
 爪に火を点すような現代のゴルフ販売事情で
 コストもかかり、手間もかかる のを やる筈ありませんよね…。

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ゴルフクラブ〇 クラブィッティングの謎

2022年11月15日 18時06分43秒 | ゴルフ

ゴルフショップをして約30年、
この業界にかかわって35年位が経ちますが、
いまだ 巷で使われる
 「フィッティング」 と言う言葉の意味が掴めません。

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私個人、ハミングバードが考える「フィッティング」とは
良い悪いを除き
 「年齢も含め 自分の体力に合っているのか」
 「セットとしての 流れはどうなのか」
 「行き着きたいスイング~クラブの扱いに導かれるか」
これが基準点です。

スイングは主にクラブによって造られてしまう、導かれてしまう、
を念頭に置いて、どんなスイングを造りたいのか
というのが 一番重きを置くところ かも知れません。


✊✊✊ところが 一般的なアマチュアゴルファーの場合
クラブを選んでいく過程で
「上手くなると 硬いシャフトを使う」
「上手くなると 少ないロフトを使う」
「スチールシャフト⇒上級者 カーボンシャフト⇒初心者」

という おそらく スコアを目安にしているのだと思いますが
上手い/下手 が クラブ選びのフィルターとして 重きを置くので
 フィッティング イコール フィットする フィットさせる
と言う言葉の意味が難解になってしまいます。

 

 

なんと言えば良いのか…
背伸びしたい気持ちは分からないでは無いのですが、
年齢や体力などを棚に上げてしまうのは
正直、おススメしかねます。

そして そのクラブは 今日から先の、未来の…
恐ろしい言い方をすれば ゆっくり ではあっても
日々衰えていく自分が使うコトになるのです。
自分にとって キツイクラブ、シャフトの硬いクラブ、
それは 必ず どうボールを打つか、
 即ち スイング・クラブ扱いに影響を及ぼします。 必ず

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プロの立場から言わせて貰うと
まず フィッティングの基本~原則順 は

❶ セットが一貫した流れ になっているコト
 バッグに入れた 10~14本
 パターも含めた クラブの 特に「シャフトの硬さ」
 「ヘッドの重さ感」などが 流れになっているコトが肝心 です。

❷ 自分の年齢、体力なりに無理のないモノ
 多くの方が 捻じり鉢巻をして
 自分の 最高ヘッドスピード を基準に シャフトを硬さ
 を選んだりしていますが、
 そんなのは 生涯を通して、コースでは 「出ません!」
 二日酔い気味で回る日もあれば
 途中から土砂降りになる時もあります、
 微妙に 腰痛を気にしながらゴルフすることもあるでしょう
 少なくとも 自分の最低限を基準にして ゴルフクラブを選ばないと
 コースに行ったときに クラブに助けて貰えません

❸ 良くも悪くも クラブ によって スイングは影響を受けます。
 おそらく 本当のフィッティングの意味はここにある と思いますが、
 巷の ゴルフ では 完全に無視されています。
 
✋どんな風にクラブを振りたいか、扱いたいか、
 は その人の体力とクラブスペックの関係 によって
 ほぼ 決まってきます。

 仮想の未来 を考えるとすると
 全くゴルフをしたことのない人に
 軽い(小さい)ヘッド~硬いシャフト のクラブ
 重い(大きい)ヘッド~柔らかいシャフト のクラブ
 の二種類 を渡した時、
 同じ人 であっても 双方の一年後の未来 は
 全く別なスイングが出来上がってきます。



 体力を無視し、無理やり クラブを、ヘッドを振りまわしたい
 のであれば 硬いシャフトを選ぶと良いでしょう。
 ただし こちらは 肘や手首、首や腰 など を痛める可能性 と
 練習の頻度、量を調整する必要が生まれます。

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ゴルフ知恵袋『ウエッジのスピンの正体』

2022年11月14日 21時16分31秒 | ゴルフ

店長「スイング論の話しで
 インサイドアウトとか、アウトサイドインとか
 左右のコトを話題…気にする人が多いですけれど
 縦の方、入射、仰射、アタックアングルを話題にする人は少ないですね。」

中村2022612_Moment

質問「アッパーブローとか、ダウンブローとか、ですか❓」

店長「いやいや、ゴルフスイングは特別なコトをしなければ
 どれも 長さに応じて それが変化するだけで
 短ければ ダウンブローに該当しますし、
 クラブが長くなってくれば それは緩くなり、レベルブロー
 に見えるようになり、
 ドライバーは ティーアップして、その分、
 若干、左め(右打ち)にボールを置くので
 アッパーブローになりますから
 意図的に ダウンやレベルにする必要はありません。

 そうですね、
 分かり易いサンプルになるので
 ヘッド重量を長さなりに整えた 同じ長さのアイアン と
 通常のアイアン
 で比較して考えると良いかも知れません。
IMG_0082
通常のアイアンは
ロフトが少ないモノが長く、
ロフトが大きくなると短くなります。
ロフトの少ないモノが緩い角度で入射して
ロフトの大きいモノがキツイ角度で入射する
 というコトです。

一方 デシャンボー方式のアイアンは
ロフト角度、番手がどれであっても
入射角度は変りません。

 その二つがどのような違いになるか というと
 通常のモノは 番手で距離が違うだけで
 ボールの飛ぶさま は 同じ、
 ボールの一番高くなるトコロは割合として同じです。
 参考例 なのですが 100y打つとして 80y辺りが
 一番高くなるトコロで
 それはシンプルに 50yなら 40y辺り
 150yであれば 120y辺り です。

 

 ところが デシャンボー方式のアイアン では
 一番ロフトの立った 上のアイアンを基準とすると
 ロフトが増える(寝る)に従って
 通常のアイアンと比べると
 より緩い入射で入ってくることになり
 ロフトが増えるのに
 より打ち出し角度が取れるようになるので
 弾道の頂点、一番高くなるトコロの割合が
 どんどん手前に来るようになります。
 
 ロフトは増えていますが、入射は緩くなりますので
 実際のロフトで掛かる筈の スピン量よりも
 少ないスピン量になります。 …ボールは高いんですが…。
iron-shot-green
 多分…ですけれど、自分で体験したコトがないので
 (デシャンボーのヘッドスピードを)
 推測に過ぎませんけれど、スピンが多くかかり過ぎるので
 距離コントロールが難しい というのも
 長さを揃えた原因かも知れませんね。


 ウエッジに成るほど ボールの頂点は手前に
 150yでは 120y が頂点なのが
 100yでは 70y、 50y では 25y と言う風に
 なりますので ボールが地面に着弾する時の角度、
 着弾角度と言えば良いのか分かりませんが、
 その角度が 通常のアイアンよりも緩くなります。
 そして スピンの総量も少ない、
 コレって まさに アマチュアがスピンが効かない、
 スピン制動が効かない、その正体だと思います。」

質問「ウエッジであれば その短さ通りに入射させるより緩い、
 長いクラブで入れてきたような角度になる、というコトですね。」

店長「その通りです。」

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