私にとってはよくある、ごく日常的な
一般的なゴルファーの皆さんにとっては 信じ難い、
出来れば起こって欲しくない
セッティングから始まる悩み の実例を 紹介いたします。
【年齢63歳】某有名チェーンストアにおいて 試打(ドライバー)もしながら
最新のクラブ数本を選ばれたそうです(購入)。
某メーカーA社のドライバーに
試打した結果 社外品B社の S シャフト(オプション選択)
が装着されているモノをお選ばれました。
ヘッドスピードは 平均で【40㎳】ですので
年齢から言うと 決して低い訳ではありませんが
ドライバー【45in】 シャフトの硬さ【振動数 250cpm】
は かなり硬い と思います。
そのお客様のスイング との相性で言うと
スライスが多い というコトで
ヘッドが重たい ~ヘッドが効いてる 👉ヘッドが遅れる
シャフトが柔らかい ~ヘッドが効いてる 👉ヘッドが遅れる
ヘッドが遅れる👉👉フェースが開く👉👉スライスになる
それを防止する為、フェースターンを要るので
方向、弾道がバラつき 安定しない…😢
✅故に 遅れの少ない、フェースターンのし易いクラブ選択
というのが理解出来ます。
しかし、年齢、体力から考えると
動かし易い、ヘッドの軽さ、シャフトの硬さ が故に
疲れてきたり、OBやスコアなど他に意識が強く言った場合、
動かし易い…ですから、テークアウェイも 手でヒョイと上げる、
右向き不足・準備不足を誘発し易く、
手で上げますので 準備段階として
ヘッドが、フェースが開いている量が増えますので
自分の運動性能が下がってくると その修正が効かず、ミスが出易く、
疲れてきた時に飛距離ダウンにつながり易いスペック です。
しかし、今まで 硬いシャフトを使い慣れたこともアリ、
おそらくですが、比較試打の中で一番シャフトの硬い、
一番バラつかない
一番真っ直ぐ行き易い、飛距離重視ではなく、
安定性、方向性重視で 選んだ結果、
この硬さに行き着いたのだと思います。
…しかし 段々キツク成って来た。
または 思っているよりも 安定しない。。。など
ソレが故にご来店なのですが、
問題は ソコから先 にもありました。
ドライバー、ウッド、ユーティリティ
を同時に購入された のだそうですが、
試打は ドライバーしかされていないそう です。
まあ 一般的には全部打たない人の方が多そうです。
常識的なゴルファーの考え では
同じメーカーの 同じ機種の
シャフトの銘柄も一緒、表記の硬さも一緒 …ならば
ちゃんとセットになっている、
クラブとして『流れ』になっている、
同じ硬さになっている と思います。
ユーザー、購買者としては当然、そう思いますよね。
ところが
今回のケースでも
同じメーカーの、同じ機種、
シャフトの銘柄も同じ、表記の硬さも一緒なのに
1W 45in 250cpm
5W 42in 264cpm
UT#4 41in 281cpm
と 非常に数値が『飛んで』しまっています。
特にUTが酷いですね…🤪
全体が硬い と言う話は棚に上げて
同じ機種、同じシャフト銘柄、同じ硬さ表記 であれば
1W 45in であれば 42inのモノは 258cpm が上限、
ドライバーよりも ボールのライや打つシチュエーション、
一般的にはドライバーよりも ほのかに「振れない」
フェアウェイウッドの方が
ほんの微妙にヘッド軽め気味/シャフトは柔らかめ の方が
圧倒的に使い易いです。例外は非常に少ないです。
ドライバーと同じ流れ、同じ硬さ の数値よりも
1フレックス位 硬い フェアウェイウッド。
ドライバーと違い 傾斜のある場所、
フェアウェイウッドを使う場面は緊張感が高く、
ボールの置き位置も ドライバーよりも中め、
それを ドライバーよりも1フレックス硬い、ヘッドの感じにくい、
このフェアウェイウッドで打とうとすると…
チョロ、頭打ち、ダフリ、スライスなど
流れが整っているモノと比べ、かなりミスが出易くなります。
〇アマチュアにフェアウェイウッド好きが少ない理由のヒトツです。
そして 👉ユーティリティ は
41in と言う長さからして 硬くても 265cpm前後 が
ドライバーとはだいたい同じ流れ、適切でしょう。
〇元々 硬いシャフト好みのお客様 から考えると
ユーティリティが3本の中で断トツの硬い ですから
一番使い易い、好きなクラブになる可能性 があります。
…となると それよりも
2~3フレックス柔らかい 肝心要のドライバー が
上手く行かない可能性がかなり高くなります。
スライスが出易い~対処療法で引っかけが出る…など…。
そして かなり根深い問題・後遺症になりそうなのが
ユーティリティやフェアウェイウッドの方が
地面にあるボールを打つクラブ とは言え
ドライバーと比較すると かなり硬い(同じ硬さ表記なのに)です。
その硬さ分、ボールは中に置くことになる可能性が高いです。
ティーアップしたドライバーと比較すると
ボールの置き位置は ボール5個分位、
人によってはそれ以上…中に入る可能性があります。
ゴルフクラブは 概ね そのシャフトの硬さ分、
ヘッド重量に応じた硬さ相応分、
感覚的にボールは『中に入り易いモノ』です。
練習での 成功体験からも そうなって行きます。
ボール1~2個なら まだ良いですが
ボール5個分、中に… となると
アドレス姿勢は そのボールの違い分、変わります。
スイングの練習は 大概の場合、
ユーティリティと言いませんが、
シャフトの硬い軽量スチール系アイアンですることが多い。
ボールの置き位置が中に入り、それが右向きのスタンスを誘発する。
アマチュアのアドレスが右向き気味な原因のヒトツです。
ご自分でやると分かりますが、
ドライバーを 左足のかかと、もしくは それよりつま先寄り、
ソレで構えた後、
ユーティリティで ボールを5個分 中に入れて下さい。
必ず 右を向き気味に、、、
もしくは 上半身上部だけが右を向いた 捻じれた、
違和感のあるアドレスになります。
本来 ここら辺を使うと良いよ、と言う硬さよりも
硬いシャフトを使ってしまうコトは
スイングを間違えさせてしまう原因、元になりますが、
アドレス、スタンスの向きをごちゃごちゃにさせてしまう、
のは スイングそのものもそうですし、
コースでの上手く行かないを かなりの確率で誘発します。
そのアドレスと向きを壊してしまう
シャフトの硬さのばらつきはかなり深刻です。
そう言う 知らず知らずの セッティングのバラつき
同じ銘柄の、同じシャフトの、同じ硬さ表記の
その ものすごい製品誤差、
『工業製品』であれば 当然、弾かれるであろう
そのバラつき は
ゴルフクラブでは ごくごく普通に無視され 販売されます。
バラつきの全くないとまでは言いませんが
セットの硬さや本当の意味の重さが流れている、
多少の揺れはあったとしても許容範囲の中に収まっている、
似たようなフィーリングで使える 流れになった
セットになっている市販品 は
私の長いゴルフ生活、ゴルフの仕事の中で
万を超えるセットを見たり、数値測定してきましたが
未だ 2セットしか 見たことが有りません。
それは どのメーカーの、どの機種、人気度、知名度、
価格など関係ありません。
バッグ付きで セットで2万円のセット と
バッグ無し 13本で100万円のセット に
そのバラつきの差は殆ど無く、双方、驚くほどバラバラ です。
30年の営業の歴史で 15年に一回 です。
見た目だけ 名目上だけ セットになっているのが
一般的な ゴルフ『セット』です。
流れが許容範囲に収まっているモノが『例外』なのです。
ホールインワン級の出来事なのです。