良くある(ご本人は気が付かない困ったクラブの)お話し…
あるお客様が フェアウェイウッドを手にご来店し、
「上手く当たらなくなったから いじって欲しい…」と。
スペックを見ると
某人気ブランドの 70g台の 硬さ X(エックス) 振動数280cpm
それを C-8.0 と言う軽めのヘッド重量、と短さ
と言う状態、
フェアウェイウッド だから
正直、かなりハードな
シャフトの硬さとヘッド効き と言う点で見ると
プロでも使えないような 超ハードセッティング。
と、ここまで聞くと
若い、結構な力持ちのお客様❓ と思うでしょうけれど…
華奢なご高齢の方・・・です。
いや ボール浮かない、
いや ボールに届かない、でしょう・・・
というと その通りだと仰っています。
『 軽いから シャフトをもっと重たく…。 』
ええええええええええ
「いやいやいや その流れは芳しくないと思いますよ。」
シャフトが硬く、ヘッドも軽い状態、
その年齢だと使う頻度の高い フェアウェイウッド
これがボールに届き辛く、ボールが上がり辛い、
勿論、飛距離や方向性も良くない・・・ となると
ヘッド(クラブ)をぶんぶん振る練習をしてしまう のでは、と聞くと
『最近は そういう練習を中心にしている』 とのコト…。
私からは
「ほかのクラブとの兼ね合い の問題はありますが、
コトこのフェアウェイウッドに関して 言うのなら
硬さを適正なモノ
現在の硬さ→【 280cpm 】 を 👉250cpm台 に落とし
(本当なら200cpm位まで落としたいけれど…)
(慣れやドライバーのコトを考え 250cpm前後で妥協)
適切な長さとヘッドの効き
(長さ1/4インチアップ 重さ5gアップ) にすれば
ずっと 易しく届く、当たるようになりますし、
ヘッドを無理に振らなくても打てるから
スイング造りにも良いですよー。」 と。
『30年前から この硬さを使ってきた。』
・・・いやいやいや 30年経ってますよー
・・・・重量の軽いシャフト と シャフトを柔らかくする
のに難色を示されまして ご帰宅されました。
まあ ほんの一例ですが、
お店をやっていて とても高い頻度で遭遇する
クラブチューナップ前の会話 ですね。
ゴルフは確かに それぞれの方が
好きなクラブで、好きなスイングで楽しめる
と言う点もありますけれど、
ヘッドの重さやシャフトの硬さ などのクラブのセッティングによって
知らず知らずの内に ボールの打ち方は調教されてしまいます。
ハードなスペック は ほどほどにして置かないと
ブリブリとヘッドばかり振る 手打ちの道にまい進しがちですので
ご注意ください。
また、シャフトの硬さなど クラブのスペックは変わらなくても
自分が年齢を重ねる、加齢する、ということは
どんどん そのスペックから離れていく、
オーバースペックになるのだ、ということもご理解ください。