羽花山人日記

徒然なるままに

現場

2021-07-16 20:21:32 | 日記

NHKのテレビ小説『お帰りモネ』の今日の放送で,ヒロインのモネが家族に,東日本大震災の日に,島を留守にしていたために,現場で大変だった家族や友人たちとの間に,どうしても埋められない隔たりができてしまったことを,告白するシーンがあった。

テレビ画面を撮影。

わたし自身も,現場にいられなかったり,現場を避けたりした時,ホッとすることもあるが,後ろめたさを感じることがある。現場にいないにも拘わらず,賢しら口でその状況をとやかく言う人には,腹が立つ。現場や状況を共有することは,連帯の必要条件だと思う。

大学の農学部を専攻した時,郷里の,農業高校を卒業して農家を継いだ友人から,「農村と農業から別れて大学まで行ったのに,どうして農学部なのか。」と,問われたことがある。この言葉は,今でも胸の奥底に淀んでいる。

 

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ザ・クラウン

2021-07-15 19:48:26 | 日記

わたしは,就寝前にFireTVを通して配信されるドラマを観ている。外国テレビのシリーズ物が多い。最近,ザ・クラウンという英米合作のドラマを観終わった。イギリスのエリザベス2世治政下の王室の内情をドラマ化したもので,現在までに4シーズン,各10エピソードが配信されている。時代的には1947年のエリザベス王女とフィリップ公爵との結婚から,1990年のサッチャー首相の辞任までがカバーされている。

史実が忠実になぞられ,スエズ動乱,ペルシャ湾危機,ケネディー暗殺,フォークランド紛争など,記憶にある事件が王室サイドから描かれて興味深かったが,何よりも驚いたのは,王室内部における人間関係が赤裸々に描かれていることである。

       

                                             戴冠式のエリザベス2世

                                      

                            エリザベス2世に臣下の礼をとるフィリップ殿下。写真はいずれもテレビ画面を撮影。

わたしは,王室というのは,ある意味で最も非論理的な存在の一つだと考えるが,その非論理的な世界に生きる人々が,生身の人間として,嫉妬したり,羨望したり,いがみ合ったり,みだらな関係をむすんだりする様子が,ドラマとはいえ,生々しく演じられている。しかも,これらのエピソードは,スキャンダルとして報じられた事件に立脚している。

このような内容の映画に,英王室からも,イギリス政府からもクレームがつけられていないのが,もう一つの驚きである。それどころか,ドラマはいくつかの賞に輝いている。日本で,皇室に関するこのような映画が作られることは,とても想像できない。

この日英の差は何だろうか。

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トウモロコシ

2021-07-14 17:33:47 | 日記

MLBオールスターで,大谷選手が,ナリーグの猛者を相手に,3者凡退に仕留めたのを見てから,畑に行った。枝豆と並んで大好物のトウモロコシの雄蕊の毛が褐色になってきたので,恐る恐る皮をむいてみたら,結構な粒ぞろいだった。早速昼食の主食にした。

品種は,ハニーバンタム。子供のころ,生食用と言えばモチトウモロコシだったが,戦後に穀粒内の糖分を増やす遺伝子が利用されるようになって,スイートコーンが開発され,すっかり置き換わった。現在の生食用スイートコーンはほぼすべて一代雑種品種である。

ちなみに,トウモロコシの房の粒列の数は偶数である。また,ピーターコーンのようなバイカラーの房に付く,黄色と白の粒の比はほぼ3:1になっていて,メンデルの法則が具現化されている。

今日のほかの収穫物は,ナス,トマト,ピーマン,小松菜,青紫蘇,キュウリ,インゲン,枝豆,そしてミント。

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残念!大谷君

2021-07-13 19:39:58 | 日記

豪雨に閉じ込められて,テレビでMLBのホームラン競争を見た。大谷翔平選手は第一シードで一回戦の最後に登場。

休憩時間には,高校先輩の菊池雄星選手が応援に登場

ソト選手と再々延長の死闘の末,残念ながら敗れ去った。さすがに疲れたか。明日は一番・投手でオールスター戦に出場。潰されないか心配だ。

写真はすべてテレビの画面を撮影

 

高校野球は地方予選の花盛り。わが母校は3回戦で花と散っている。

 

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携帯電話

2021-07-12 20:14:05 | 日記

コカリナのレッスンで柏まで行くために家を出て,しばらくしてから,充電中のスマホを置いてきてしまったことに気がついた。家に戻るには遅すぎる。こういう時に感じる不安が頭をもたげてきた。

もし何かあって遅刻しそうになった時に,先生に連絡する手段がない。家に連絡することができても,公衆電話からの電話をわが家の電話機は受け付けない。(何年か前に,携帯電話を忘れて外出し,カミさんに連絡することができたので,公衆電話をようやく見つけてかけたところ,「この電話は受信しません。」と,けんもほろろの返事。迷惑電話防止の装置が働いてそうなったらしい。「お前の主は俺だぞ。」と電話に怒鳴りつけた。)

考えてみると,携帯電話を持ち始めたのは20年ちょっと前で,60年以上ガラ携もスマホもなしで過ごしてきたんだからと,いつものように自分を納得させた。お稽古が終わり次の練習日の予約をしようとしたら,予定表はスマホに入っていることに気づいた。

やっぱり,IT機器依存の生活に慣らされてしまっているようだ。

ちなみに,今日のお稽古で課題曲『オルフェの歌』は合格のお許しが出て,先生の伴奏で至福の時を過ごした。

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読書備忘(8) 原田マハ

2021-07-11 20:15:51 | 日記

原田 マハ 『リボルバー』 幻冬舎 2,021年

原田マハの著書で最初に読んだのは,『楽園のカンバス』で,続いて『ジベルニーの食卓』だった。前者はアンリ・ルソー,後者はクロード・モネがそれぞれ主人公で,読みやすく,美術や絵画に関する知的好奇心を刺激してくれる,優れたエンタメ系の小説だった。

著者はキュレーターの資格を持ち,特に印象派や後期印象派についての造詣が深く,その後も原田マハの小説を追っかけることになった。数えてみたら,読んだ著書は15冊にのぼっていた。閨秀作家と呼ぶにはちょっと抵抗があるこの多作の女流作家の作品の中には,駄作としか言えないものもあるが,この本はなかなかの内容だと思う。

主人公はパリ在住の28歳の日本女性,高遠冴で,パリ大学で,ゴーギャンとゴッホとの関係をテーマにして修士の学位をとり,小さなオークション会社で働いている。ある日,画家を名乗るサラという女性が,オークションに出品して欲しいと,赤さびだらけのリボルバーを持ち込んでくる。聞けば,ゴッホを撃ち抜いたピストルであるという。そこから,その真偽を巡っての,冴とオークション会社スタッフとによる調査が始まる。

ミステリー仕立ての小説なので,詳しいことは書けないが,ゴッホとゴーギャンの関係に絡んで,美術史を根底から揺るがしかねない事実が示唆されるようになる。最後は小さなどんでん返しが待っているが,著者一流の蘊蓄とともに展開される話は飽きさせず,肩の凝らない緑陰読み物として,お勧めものである。

蝉の鳴き声を聴いた。蝉の羽化周期は,7年,11年,13年のように素数で,天敵の周期と重ならないようになっているという説がある。もっともらしいが,よく分からない。

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梅雨の晴れ間

2021-07-09 20:06:04 | 日記

梅雨の晴れ間

久々の青空。今年のヤーコンは育ちが良い。

 

昼寝?日光浴?

                 

                                   

雨蛙もでんでん虫も,日当たりが気持ちいいのか。

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スクールバス

2021-07-09 20:06:04 | 日記

スクールバス

菅首相が千葉県八街市の市長と会談し,同市の小学生へのスクールバス運行に賛意を表し,政府としても全国的にその導入を支援したいとの見解を述べた。

以前にも述べたように,わたしはこの考え方を疑問に思う。スクールバスは子供の通学上の安全を図るとしているが,逆に考えれば,道路から子供を排除しようということではないか。車の通行の邪魔になるものはどかそうということである。

通学の道で,道草を食ったり,どっかに寄り道したり,友達とふざけたりした思い出は貴重である。バスの中でも子供同士のコミュニケーションはあるだろうが,大空の下での,のびのびとした環境とは異なる。スクールバスは子供から路上での行為を奪うことになる。子供の発育にとって,こうした環境変化がどんな影響を及ぼすか,研究する必要はないだろうか。

日本の道路行政が,車優先で人や自転車の権利を狭めるのではなく,その道路上での復権を考えるようになって欲しい。

6月30日のブログ記事掲載と同じ写真。6月30日家の近くで撮影。

 

無観客

一都三県でのオリンピックの無観客開催がようやく決まった。この決定には,先の都議会選挙にも示された,世論の力が与かったと考えたい。何しろ,つい最近まで,組織委員会は観客を入れて,飲酒まで許そうと考えていたのだから。

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色づく

2021-07-08 19:44:44 | 日記

色づく

梅雨のすき間を縫って畑に行ったら,トマトが色づき始めていた。陽光がほしい。

 

異常事態

東京に4回目の緊急事態宣言。なおかつ開催されようとするオリ・パラ。もはや言うべき言葉を知らず。

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巨大な花

2021-07-07 16:32:12 | 日記

コンニャクの巨大花

今日の朝日新聞25面にコンニャクの巨大花の記事が出ていた。この正体はショクダイオオコンニャク。2018年6月に開花した実物を,筑波実験植物園で見ることができた。この時の高さは240㎝,直径は106㎝ということだった。

インドネシアのスマトラ島原産で,花の形が燭台に似ていることから,この和名が付けられたとか。植物園で開花した例は極めて稀らしい。昨年までの5年連続開花は,世界でほかに1例あるだけだそうだ。図体の割に,開花2日間の短命である。電話で問い合わせたところ,今年は開花がなさそうだとのことだった。

真ん中が雄花で,雌花は下部で雄蕊を取り巻いている。猛烈なにおいがするということだったが,その時はほとんど感じなかった。このオオコンニャクの花粉媒介昆虫は唯一アカモンオオモモブトシデムシで,動物の死体を餌にしている。ショクダイオオコンニャクの姿と腐臭は,この昆虫をおびき寄せる擬態ではないかと考えられている。

進化とは,実に面白いことをやってのけるものだ。

 

七  夕

子どものころは,裏庭に生えている蕗の葉に転がっている露を硯にとって墨をすり,短冊に願い事を書いたものだ。今は特段の願い事なし。コカリナで『星に願いを』を吹いた。

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