コカリナのレッスンで柏まで行くために家を出て,しばらくしてから,充電中のスマホを置いてきてしまったことに気がついた。家に戻るには遅すぎる。こういう時に感じる不安が頭をもたげてきた。
もし何かあって遅刻しそうになった時に,先生に連絡する手段がない。家に連絡することができても,公衆電話からの電話をわが家の電話機は受け付けない。(何年か前に,携帯電話を忘れて外出し,カミさんに連絡することができたので,公衆電話をようやく見つけてかけたところ,「この電話は受信しません。」と,けんもほろろの返事。迷惑電話防止の装置が働いてそうなったらしい。「お前の主は俺だぞ。」と電話に怒鳴りつけた。)
考えてみると,携帯電話を持ち始めたのは20年ちょっと前で,60年以上ガラ携もスマホもなしで過ごしてきたんだからと,いつものように自分を納得させた。お稽古が終わり次の練習日の予約をしようとしたら,予定表はスマホに入っていることに気づいた。
やっぱり,IT機器依存の生活に慣らされてしまっているようだ。
ちなみに,今日のお稽古で課題曲『オルフェの歌』は合格のお許しが出て,先生の伴奏で至福の時を過ごした。