羽花山人日記

徒然なるままに

線状降水帯

2021-07-03 16:38:53 | 日記

しい降雨が,午前中で止んだ。三日ぶりに行った畑では,ナスやキュウリが収穫を待っていた。

この豪雨は線状降水帯によるものと言われている。今日の朝日新聞に出ていた,気象庁主任研究員の広川康隆さんの話によれば,線状降水帯の正体は,次から次と発生した積乱雲が上空に持ち上げられ,さらに強い風に流されてできる細長い降水帯のことを指すという。この用語は,2000年から使用され始め,2016年の広島の土砂災害以来頻繁に登場するようになったらしい。

現時点では予測不能で,線状降水帯の発生が報告された時には,すでに豪雨が始まっているということになる。海に取り巻かれている日本では,どこでも線状降水帯は発生しうると,広川さんは指摘している。

最近の気象で感じるのは,振れが激しくなっているということである。下の図は,気象庁のホームページにあった各年の降水量の基準値からの偏差の推移を示したものである(青線は5年間の移動平均)。気象庁の解説によれば,1970年代から2000年代にかけて,年ごとの変動が比較的大きくなっているという。

変動が大きくなれば,予想もしなかった時,場所,大きさで自然現象が生じることが多くなり,「想定外」という結果になる。

何年か前,地震予知連絡会議の会長が,「地震はいつでもどこでも起きます。」と発言していたのを聞いて,唖然とした。地球相手の科学はまだまだである。広川さんがおっしゃるように,「最後に自分の命を守るのは自分自身」ということである。

コメント (2)
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