NHKのテレビ小説『お帰りモネ』の今日の放送で,ヒロインのモネが家族に,東日本大震災の日に,島を留守にしていたために,現場で大変だった家族や友人たちとの間に,どうしても埋められない隔たりができてしまったことを,告白するシーンがあった。
テレビ画面を撮影。
わたし自身も,現場にいられなかったり,現場を避けたりした時,ホッとすることもあるが,後ろめたさを感じることがある。現場にいないにも拘わらず,賢しら口でその状況をとやかく言う人には,腹が立つ。現場や状況を共有することは,連帯の必要条件だと思う。
大学の農学部を専攻した時,郷里の,農業高校を卒業して農家を継いだ友人から,「農村と農業から別れて大学まで行ったのに,どうして農学部なのか。」と,問われたことがある。この言葉は,今でも胸の奥底に淀んでいる。