北西航路の開通2

　（昨日からの続き）
　北西航路は、やっと20世紀になって極地探検家として有名なノルウェーのロアルト・アムンセンが1903年から1906年にかけて47トンの小さな狩猟船ヨーア号（写真：http://en.wikipedia.org/wiki/Gj%C3%B8aより引用）で、３年がかりで大西洋から太平洋へと抜ける航海を成功させました。よくそんな小さな船で少数の隊員で成功させたものだと思いましたが、航海中、水深がわずか1メートルの場所もあって、小さなヨーア号だから通過できたということです。
　アムンゼンは北極海の島で2回越冬しましたが現地の先住民から、犬ぞりの使い方や毛皮の作り方使い方など北極で生きる知恵を学んだことが成功の秘訣だったそうです。
　一方フランクリン隊は隊員数も装備も船隊も、アムンゼン隊とは比較にならないぐらい大規模だったにも関わらず、現地の先住民の生きる知恵を学ぶことができなかったことが悲劇の原因ではないかということを、故植村直己さんが著書で指摘していました。