太陽系の外縁にはさらに強力な天体群の存在が予想されています。オランダの天文学者であるヤン・オールトが1950年に、その存在を予測した「オールトの雲」です。オールト雲とは、長周期彗星の起源と考えられています。太陽系外縁を取り囲むように、氷、ドライアイス、一酸化炭素やメタンなどの氷や、岩石といったものを主成分とする小さな天体群です。太陽から1万天文単位もしくは10万天文単位(1.58光年)の間に球状に広がっているとされています。まだ実際には観測されていません。セドナはそのとんでもない軌道からオールト雲天体だという天文学者もいますが、実際にはセドナでさえオールト雲の内縁には達しません。10万天文単位だと、もはや光年の単位に手が届きます。10万天文単位では、ボイジャーがそこに到達するには・・・何と約2万8千年近くかかります。
これほどの広い範囲でオールト雲を引き止めているのは結局、太陽の重力です。太陽って凄いと思いませんか。
図はオールト雲の概念図です。国立科学博物館ホームページから引用させていただきました。
ところで歌手の柴田淳さんが、その名も「オールトの雲」というアルバムを出しているようです。ぜひ聞いてみたいですね。
これほどの広い範囲でオールト雲を引き止めているのは結局、太陽の重力です。太陽って凄いと思いませんか。
図はオールト雲の概念図です。国立科学博物館ホームページから引用させていただきました。
ところで歌手の柴田淳さんが、その名も「オールトの雲」というアルバムを出しているようです。ぜひ聞いてみたいですね。
「オールトの雲」は知っていましたが、10万天文単位の距離感が分かっていませんでした。ボイジャーが到達するには約2万8千年近くかかるのですか・・・うぅぅぅむ。
よく天文の話をしていると、人間の一生やら、日々の雑事や悩みなどは取るに足らないもののように思えてくると言われますが、このブログでもよく書かれている「雲の形」や「季節の花」、「食べ物」や「周りの風景」など、日々の暮らしの刹那的瞬間にも、或る種の永遠性がひそんでいるといえるのかもしれませんね。
それにしてもボイジャーが土星の輪を撮影してから四半世紀もたっているんだなぁ。。。日々の暮らしもなかなか疲れるものです。