らい君とわたしのさんぽ道

いすみ市内に在中し、盲目のラサ・アプソ犬らい君との散歩道で出会った、花と諸々の出来事を掲載したいと思います。

椿の里を散策する。

2012年02月29日 | 景色
昔から旧大原町には椿の里があると聞いていましたが場所を探せないでいました。


今回の鑑賞会で場所を知りえたことは大きな成果ですよ。


大原海水浴場公園に車を置いて約2キロの散策に出発です。


初めに案内されたところは隅田川にかかった「一路橋」です。

山本有三の小説「真実一路」の舞台になったところです。























家々の間の細い道路を歩いて「椿のトンネル」につきました。

ここは残念ながら椿花が少なかったです。










































そして同じ旧大原町にある「椿公園」に来ました。


















おまけは椿公園にいた野生のキョンを発見しちゃいました。

椿を木をかじったりして木を枯らしているそうです。










更なるおまけは真実一路のあらすじです。これを読んで思い出しましたわ。


この美しい大原海岸を舞台に、母と子の邂逅(かいこう)が始まろうとしています。父義平は、縁談がこわれてから日増しに衰弱していく娘をつれて、大原海岸を訪れます。ここは、義平が学生時代に一夏を過ごしたことのある海岸で、息子の義夫も一緒でした。娘は、自分が父の子ではなく母の連れ子(胎児)であったことを、大原へ来る前に知らされます。それが破談の理由であったことに怒りはないが、二十年間も自分の子として愛しんでくれた義父に頭が下がりました。
 一方、異父姉弟の義夫は毎日の釣りを楽しみにしていました。東京のおじさんらしい人に会って釣り方を教えてもらえるからです。この人こそ、義夫を生んだあと母が義平と別れて、いま同棲中の愛人・隅田恭輔であることを、義夫は知らない。釣り場は、きまって浜の左端にある塩田川の落ち口でした。橋の上に女は立っていました。