海岸ビルヂングを取材していると
すぐ傍をピンク一色の山田花子が通った。
何故かしきりときっどさんに愛想を振りまいている、
何かのロケのようだ。
山田花子には特に興味はないので、スルーして
スィーツのお時間である。
元町と言えば、きっどさんは
Patisserie GREGORY COLLET
毎度お馴染、飽きもせずに注文するはホットミルクティーと
アプソリュ
あらっ、なんかちょっと変わってる?
周囲を囲む羽根の様な薄い板チョコが無くなって
その代わり、マーブル状の板チョコが一枚だけ斜めに刺さってる。
しかも全体的にひと回り程、小さくなったような。
それよりも大切な味の方だけど
以前ヒメが
「台の部分が不味くなってがっかり」
と怒っていた。
アプソリュは
ショコラとキャラメルのムースの間に
クリームブリュレクリームを挟んでいるんだけど
その下には箔状のゴーフレットを敷いて
土台はノワゼットのビスキュイである。
そのノワゼットが一時期まるでチョコクランチのよう
いやもっと言うとコーンフレークのようにガシャガシャになって
アプソリュ全体の上品さを台無しにしていた。
それが今日久々に本店で頂くと
まさに軽いカラメリゼ状態に仕上がっていて
程良い歯ごたえ、いやアクセントにさえ感じさせないくらいに自然で
昔きっどさんが「日本一のチョコレートケーキ」
と称賛した当時にすっかり戻っていた。
グレゴリーコレの看板商品であり、代名詞でありながら
日々進化する、そして間違っていると判ったら躊躇せずに昔に帰る、
「absolute(完全な)」でありながら日々進化しているのだ。