沖ノ島本体以外の宗像大社や新原・奴山古墳群については
「イコモスは,一連の宗像大社の資産や宗像氏の寄与を示す古墳群の価値は,国家
的なものであり,地域や世界的な価値とは認められないものと考える。よって比較
研究によって沖ノ島のみが世界遺産一覧への記載に十分な正当性が証明されたと
考える。」
と除外を勧告していた。
世界遺産になると観光客がどっと訪れるので、
どさくさ紛れに、ちょっとでも関係あるものはほりこんどけ!
ってな風潮がこれまで無かったとは言えない。
今回の沖ノ島についてはどうこう言うだけの予備知識を持ち得ていないんだけど、
沖ノ島への上陸が、女人禁制や禊等で厳しく制限され、観光客誘致には限界があるとしたなら、
周辺の関連施設への誘導を目論むのも当然かと思うし。
実際イコモスも
「沖ノ島に対する違法な上陸及び船舶の接近の増加が懸念される点について考慮すること。」
と勧告しており、若し沖ノ島本体だけの登録なら、観光業界への貢献は殆ど無かっただろうし。
もともと、「海の正倉院」「神宿る島」沖ノ島を世界遺産登録しようと、よう思い立ったな~と驚いていた、
それだけベールに包まれた神秘の島。
部外者の古代史ファンとしては、できたら騒がれずにそっと、
いつまでも古のままで存在し続けて欲しかったんだけど。
【追記】来年は「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」
百舌鳥・古市古墳群はいつになる事やら。。。
安倍政権が憲法改正同調を前提に、
維新に撒き餌として与えるかな??