天下を取っていない人物が大河の主人公の場合、
天下人との絡みで物語りは進んでいく。
「真田丸」の場合は、秀吉の家臣として、家康の天敵として。
「軍師官兵衛」の場合、そのまま秀吉の軍師として。
「おんな城主直虎」の場合、家康との絡みになる筈なんだけど、
直虎は本能寺の変の直後には死んでしまうという短命の為、
絡むべき家康はまだまだ戦国の脇役に過ぎない。
更には井伊家は圧倒的に小物である。
気賀城を任されたくらいで鼻高々、秀吉なら墨俣一夜城なんて第3話くらいの成功物語がこれでは、
話がチマチマし過ぎて、ちっとも高揚感が起こらないのである。
正直最初から、寿桂尼を主人公に「尼御台 寿桂尼」って大河ドラマの方が遥かに盛り上がったような、
永井路子の「姫の戦国」って原作もあるし。
氏親、氏輝、義元、氏真と四代に渡って、政務に携わり、
今川家の栄枯盛衰を見守ってきた。
絡む大名も武田信玄やら織田信長やら不足がないし、
今川義元自身、主人公として描いてもよいくらいだ。
いや、ホンマに「尼御台寿桂尼」観たくなってきた!
テレ東さん、新春時代劇でやってみない??