数ヵ月前から、語り手は幻聴が聞こえるようになる。
しかし、語り手はその幻聴を『うるさい』とは感じても否定はしていない。
すなわち、『殺せ』という指図には疑問を持っていないわけである。
コンビニまでの道中、
『この時間帯に誰とも会わなくても不思議ではない』と言っているのは、
「皆殺しにしてても簡単にはバレない」ということを示唆している。
また、コンビニ内で『レジに代金を置いて店を出た』とある。
"店員に支払った"のではなく、"レジに代金を置いた"
……つまり店員がいないのである。
コンビニ弁当の味が悪かったのは日が経っていたことも起因している。
村人を全員殺し終えて、村に滞在する理由のなくなった語り手は、
欲望を満たすため次の場所を目指すわけである。