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《解説編》意味がわかると怖い話2992 「栄」

2020年02月24日 09時55分13秒 | 意味がわかると怖いコピペ
この話は麻雀中の悲劇(語り手的に)である。

賽は投げられた。
→開門箇所決定のための賽振り

これが最後のチャンスだ。
→すなわちオーラス

机を囲む四人は、黙々と己の作業をこなす。
→理牌作業

よし、来たぞ。
これなら確実に勝てる。
→逆転手を聴牌

奴らを騙すための布石も十分だ。
→和了牌の近辺牌を先切り、もしくは筋引っ掛け

俺は机を思い切り叩いた。
→安牌として抱えていた字牌を打ちリーチ宣言

『残念ながら、あんたの負けだよ』
『どういうことだ。そんなわけあるはずが……』
言い掛けて、語り手は気付いた。
『なぜ俺は今まで警戒しなかったんだ。』
→「四枚目の字牌でロン和了されるはずがない」と語り手は考えていたが、対面の中張牌の多い異様な捨て牌を見てある役満の可能性に思い至る。

「32000、払ってもらおうか」
→32000点、すなわち子の役満直撃。

半荘戦でも持ち点25000開始の麻雀で、トップでは無い語り手、
さらにはリーチを掛けないとトップを狙えない点差ならば、持ち点が30000点を越えているとは考えにくい。
結果、この放銃でハコ割れしてしまったわけである。
麻雀をやった事がある人間にとっては怖い話である(?!)

ちなみにタイトルの『栄』は麻雀用語で「ロン」と読む。