一般的には干し柿と言うが、柿の産地であるワシの生まれ故郷奈良では
「吊るし柿」というのが普通だ。晩秋に吊るしてお正月前に出来あがるのも、先人は干し柿に秘められた肝機能回復の効能ををまるで知っていたかのようで、お酒を飲む機会が多いお正月に食すということだ。
つい最近までは大きいで通っていた西条柿から、さらにその1.5倍の大きさがある
奈良産の江戸柿を使うようになったのは、肉厚であればあるほど、半熟のようなあんぽ柿風に仕上がる率が高いのが理由だ‥‥‥しかし!例年の吊るし柿づくりは、皮を剥いて煮沸消毒で熱湯に十数秒間浸けては、ラム酒をスプレーして雑菌が付かないようにし、出来上がるまで毎日ラム酒をスプレーする方法を当然としていた。
ところが今年は何を血迷ったのか、ズボラをかましてラム酒以下を省略した結果、色が濃くドドメ色になり、しわしわのオジンの手の甲のように仕上がってしまった。ハッキリ言って
これじゃ~バリバリ干し柿で、あんぽ柿の「あ」の字もない失敗だ!
去年までの丁寧な作り方
(毎日ラム酒をスプレーし続けた)をした、去年の
「極上吊るし柿(下の画像)」と比べてみると‥‥‥雲泥の差とはこのことだ! 目指す出来映えは「あんぽ柿」だったことを忘れ去った結果だ。
やっぱり、愛情と手間をかけないと、美しく美味しいものは出来ないと改めて実感した。本日の格言、
美味しくするときの苦労は買ってでもやれ! と定めて反省しておくことに。今年の失敗吊るし柿作りをご紹介した。
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