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メドベージェフ大統領誕生

2008年03月03日 | プーチン
3日に行われたロシア大統領選の開票が進み、予定通り、メドベージェフ氏が圧倒的な支持を得て、当選を決めました。

得票率が70.2%だったそうですが、10%程度と予想された共産党のジュガノフが17.8%で2位につけたのは、『反プーチン』勢力のせいいっぱいの抵抗のあらわれだったのでしょう。

とにかく、「プーチン後」のロシアも、やはり、『プーチン』に頼るのが一番、というのが、大多数のロシア国民の選択ということです。

この際、選挙が適正に行われたのか、とかいうことは争いの種にもならないようです。
メドベージェフ大統領の誕生は、プーチンという『独裁者』の一存で決まったも同然で、選挙という民主的手続きは海外向けの(正確には、海外投資家や国際世論向けの)ポーズでしかないのでしょう。

昨夜のNHK教育で放送した『ETV特集 ロシア』はそこらへんのロシアの事情を『歴史は繰り返す』というテーマで、大変わかりやすく整理して見せてくれました。
番組では、ロシア帝政時代の末期に暗殺されたアレクサンドル2世を、ペレストロイカを進めたことで最終的に失脚したゴルバチョフになぞらえ、父の死を目の当たりにして強権に転じたアレクサンドル3世がプーチン、そして、帝政最後の皇帝でロシアの近代化を進めたニコライ2世をメドベージェフになぞらえておりましたが…。

果たして、メドベージェフは《ロシアの民主化》という難題を乗り越えられるのでしょうか?
ニコライ2世は《血の日曜日事件》までは、民主化に理解のある皇帝として民衆に人気があったようですけど。

そおいえば、最後には奥さんの意見を受け入れて、皇后お気に入りの怪僧ラスプーチンに政治を任せたのが運のつきで、一家そろって悲惨な末路が待ち受けるわけですよね。
42歳と若きメドベージェフ新大統領の運命もラスプーチンならぬ『プーチン』首相に振り回され、悲劇的な末路を辿るような…。

ん? これも『歴史は繰り返す』ということなのでしょうか。

とぷーちん