「BANKARA 吉田拓郎詩集 」昭和58年8月10日 初版発行 角川書店定価260円 0195-153903-0946(0) この文庫本のジャケットの裏に松本隆氏の一文がある。武道館のステージで「酒と、女と、ぼくはでたらめに生きてます。真面目に生きるのなんてつまらない。」と拓郎が叫んだ時、 ぼくの後ろの男が「その通りだ。」と合いの手を入れた。 &nbs . . . 本文を読む
行きつけの赤提灯は去年の暮れに閉店してしまった。ここ数年顔色に生気がなく動きが緩慢になっていた店主が意を決して病院に出向いた結果、膵臓がんStⅣオペ不可。
自宅療養している彼の見舞に行ったとき、青白く横たわる彼の横にある酸素ボンベや介護用品を見たとたん「セカオピ受けた?」などとはとうてい言えなかった。
薄く目を開けて「焼き鳥わりいなぁ.....」と、細く震える声でつぶやく彼の手をさすることしか . . . 本文を読む