「BANKARA 吉田拓郎詩集 」
昭和58年8月10日 初版発行 角川書店
定価260円 0195-153903-0946(0)
この文庫本のジャケットの裏に松本隆氏の一文がある。
武道館のステージで
「酒と、女と、ぼくはでたらめに生きてます。
真面目に生きるのなんてつまらない。」と拓郎が叫んだ時、
ぼくの後ろの男が「その通りだ。」と合いの手を入れた。
もしも拓郎が「人間は真面目に生きなきゃだめだ。」と叫んでも
その青年は「その通りだ。」とどなるだろう。
つまり意味なんてどうでもいいんだ。
拓郎が叫ぶという行為そのものに価値があるような気がする。
憧憬、嫉妬
かすかな侮蔑が混在して。
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最近拓郎が自分の曲で気に入ってるのが
「今日までそして明日から」
よくわかる
拓郎はいつも等身大
song for you (R) ♪「熱き想いをこめて」 146頁
あの拓郎もオトナになるんだな
アフロにヘアバンドしてファンに説教した
あのライブが懐かしい
今日までそして明日から
作詞・作曲・唄:吉田拓郎
朝日が昇るから 起きるんじゃなくて
目覚める時だから 旅をする
教えられるものに 別れを告げて
届かないものを 身近に感じて
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
嵐の中に 人の姿を見たら
消えいるような 叫びをきこう
わかり合うよりは たしかめ合う事だ
季節のめぐる中で 今日をたしかめる
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
あの人のための 自分などと言わず
あの人のために 去り行く事だ
空を飛ぶ事よりは 地をはうために
口を閉ざすんだ 臆病者として
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
おそすぎる事はない 早すぎる冬よりも
始発電車は行け 風を切ってすすめ
目の前のコップの水を ひと息にのみほせば
傷もいえるし それからでもおそくない
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものはすべて 手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず
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