破壊と再生

8月を目前にして、
画材屋を見て回ったり、お気に入りの画集・写真集が気になる。
このまま少しづつ高めたい。
まったく関係ないことやチグハグな出来事の中にヒントは隠れている。
倉庫のペール缶に座り、目の前の床にある雑多な部品を眺めながら
ゴッホの杉並木をトレースする自分がいる。

振り返れば破壊と再生を繰り返してきた。
九分通り仕上がった油絵を真夜中の狂気で切り裂いた。
真っ白な画布のロールがそこにある、
両方を見比べてほろほろと落涙する、
この口惜しさが明日へのバネになる。

そう信じて床に着くが、眠られるものではない
夢中でデッサンを繰り返し感性の色を重ねていったのに、
あげくこのザマだ。激しい後悔となぜか安堵が同居する。
白々と朝を迎え泣き疲れた子供のように仕事にむかう。
一歩会社の門をくぐったらそこは別天地、
時間に追いかけられ思いわずらう暇もなく一日が終わる。

仕事は生きる糧、趣味は心のVitamin、書くことは心の浄化、
そして一日があっという間に過ぎ去る。
あぁ、幸せな人生なり(笑)