睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

恥をかくことの効用・ビオラの蕾

2020-05-26 11:07:14 | ひびつれづれ


ビオラの蕾をひとつふたつと愛でながら
今日か、明日かと開花を待つなんて、
いままでにはなかったこと。

山の家の玄関ポーチに花鉢を置いただけでも
気恥ずかしさを覚えたものを。
♫どうしたんだ Hey Hey Baby

もう何十年も昔、20代半ばのころ、
東北最北端の秘湯を訪れたとき、
4畳半くらいの露天風呂に爺さん婆さんたちが
自然体のまま混浴で湯につかっていた。

肌に焼き付いた赤銅色、顔に刻まれた深い皺、
間近で聞く彼らの世間話は遠い異国の言葉のようで、
なにがなんだかさっぱり分からない。
場違いな自分たちの若さが恥ずかしかった。

自分の未熟さを思い知らされ穴があったら入りたいと
何度そうおもったことか。
恥のかき捨ては論外だけど、
恥のかき溜めはわるいことじゃない、
たくさんの人たちと関わってきたということだから。

コロナ禍を引きずってこれからの日本はどう変わるんだろう。
何事もなく元通りになる、はあり得ない。
テレワークに見る働き方の改革はこれからも推進され、
ITに馴染めない人は蚊帳の外に置かれるのが当然の
成り行きになるかも知れん。

スマホはオールマイティに使うが、PCは使えない、
YouTubeはできてもパワポ+プロジェクターは使えない、
ビジネスメールの書式や敬語の使い方などは未知の分野。
そんな若い人が増えているという。

コロナ以降はリモート&ロボット化が急激に進むと思うから、
ITに乗れない中高年は即リストラ候補になってしまうかも。
会社で身の置き所がないのは何よりも恥かしい、
そう思うことができれば、いまからでも遅くない。



まだ足りぬ 踊り踊りて あの世まで
(六代目尾上菊五郎 辞世の句)








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