水産庁は、平成28年5月10日(火)から5月13日(金)までの予定で、ロシア200海里水域のサケ・マス漁業に関する日ロ政府間交渉をモスクワで開催すると発表した。
今回の協議は3月26日に東京で開会し休会となっていた協議を再開するもので、2016年のロシア200海里水域における日本漁船のロシア系サケ・マス資源に対する流し網からの転換漁法による試験操業の条件が主な議題となる。
ロシアの国内法で流し網漁業が禁止となったことを受け、漁法転換による試験操業が日本の関係漁業者から強く要望されている。ロシア国内では「巻き網」「曳き網」「表層かご」という3種類をサケ・マス類の漁法として定めるための農業省令改正の手続きが進んでいる。「はえ縄」は対象外となっている。このうち、「曳き網」は二艘曳きによる漁法で、漁獲の面で最も有望視されており、2隻がペアになっての操業となる。省令改正は今年のシーズンが始まる6月までに行うとされる。