水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

日ロサケ・マス漁業交渉 流し網からの転換漁法(試験操業)が焦点に

2016-05-05 20:25:50 | ニュース

 水産庁は、平成28年5月10日(火)から5月13日(金)までの予定で、ロシア200海里水域のサケ・マス漁業に関する日ロ政府間交渉をモスクワで開催すると発表した。

 今回の協議は3月26日に東京で開会し休会となっていた協議を再開するもので、2016年のロシア200海里水域における日本漁船のロシア系サケ・マス資源に対する流し網からの転換漁法による試験操業の条件が主な議題となる。

 ロシアの国内法で流し網漁業が禁止となったことを受け、漁法転換による試験操業が日本の関係漁業者から強く要望されている。ロシア国内では「巻き網」「曳き網」「表層かご」という3種類をサケ・マス類の漁法として定めるための農業省令改正の手続きが進んでいる。「はえ縄」は対象外となっている。このうち、「曳き網」は二艘曳きによる漁法で、漁獲の面で最も有望視されており、2隻がペアになっての操業となる。省令改正は今年のシーズンが始まる6月までに行うとされる。


日本海スルメイカ長期漁況予報 来遊量は前年並みで不漁、漁期は前年より早まる

2016-05-05 20:24:30 | ニュース

 (国研)水産研究・教育機構は、平成28年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報を発表し、5月〜7月の見通しについて「来遊量は、前年並みで、近年平均を下回る」「漁期の開始時期は、前年および近年平均より早い」とした。

 同日本海地区水産研究所は、日本海におけるスルメイカの資源調査結果と海洋環境予測を主な情報として今期の日本海イカの漁況を予測した。


道内沖底27年水揚げ状況 ホッケなど数量減少続く 単価高で金額は4%増

2016-05-05 20:23:29 | ニュース

 道機船連によると、道内沖底漁船の平成27年水揚げ状況は、15万5,094トンで前年比4%減だったが、単価が㎏114.7円と前年(106円)に続き好調で、金額は177億8,583万円と同3.9%増だった。

 道内沖底の漁獲量は、平成22年以降低減傾向にあるが、金額は昨年、今年と上向き、数量減が単価を押し上げる状況となっている。

 最も水揚げが大きいスケソウは、11万1,535トンで前年並み。単価が78.8円と前年より2割近く上昇し、金額は87億8,356万円と前年を18.9%上回った。

 一方、ホッケは8,223トンと数量が半減し、前年を49.2%下回った。㎏単価は227.3円と高騰したが、数量の大幅減を挽回できず、金額は18億6,901万円で前年の71.7%にとどまった