5年魚が大幅減、根室・えりも以東で親魚不足も
道総研さけます・内水面水試は、6月27日に開催された道連合海区漁業調整委員会で、今年の秋サケの来遊について前年実績より3.8%減の24,806千尾と予測した。
同水試さけます管理グループの藤原真研究主幹が発表したもので、全道的に極めて少なかった昨年の4年魚が5年魚となるため、今年も大幅に減少する。また、昨年の3年魚が平成以降で最も少なかったため、今年の4年魚も昨年を若干上回る程度にとどまる。
地区ごとでは、オホーツク中部、根室南部、えりも以西噴火湾、同道南、日本海中部・南部などは前年実績を10%以上上回る見込みだが、えりも以東東部・西部、えりも以西日高・胆振などは前年を3割前後下回ると予測される。そのため、根室とえりも以東は海域全体でも親魚・種卵が計画より不足する事態が想定される。