とうとう12月。あっという間に2017年も過ぎ去ろうとしています。
北海道の水産業界は、たいへん難しい転換期に直面し、スピード感のある改革が必要なようです。
12月号は「師走 今年のモノ捨て来年のコト考えよう」
「資源と経営を守るための政策・予算の実現を」
という気持ちでつくりました。
主な内容は、
「29年度補正・30年度当初予算
成長産業化に必要な事業費の確保をめざせ」
特集1 北日本漁業経済学会が函館でシンポ
特集2 2017秋サケ来遊状況
特集3 全道「JF共済」専務参事協議会
特集4 森漁協が待望の施設落成の記念式典
という感じです。
北海道沿岸の定置網で獲れる秋サケは11月30日現在で、約1,570万尾、558億円
となっています。単価は1尾3,553円。これって平均で㎏1,000円以上ですよ。
かつてない不漁は、魚価の高騰を呼び、結果として「効率的な操業体制」が実現したでしょうか?
全道総体のデータを統計的に眺めれば、そう言えるかもしれませんが、地域格差は一層進み、
えりも以東や、根室の海区では経営が成り立たない定置網が出ています。
栽培魚種の資源の回復対策もはや待った無し。そして秋サケの単価をみれば、海洋環境に左右されない
陸上養殖(例えばサケの「循環ろ過式養殖」)が北海道でも可能性を帯びてきそうな雰囲気です。