日本海沿岸で刺し網、定置網で漁獲されるニシンは、12日から操業を開始、20日までに462㌧を漁獲した。前年は沿岸域の低水温などで来遊が遅れ、わずか6㌧だったため、77倍の豊漁となっている。22日以降の 低気圧、時化などの影響で操業は少しペースダウンしているが、シーズン通しての豊漁を予想させる滑り出しとなった。
道水産林務部水産振興課普及指導員が10日毎にまとめている漁獲状況速報によるもので、地域別にみると、石狩管内が304㌧、うち石狩湾漁協の厚田本所が173㌧、石狩支所が100㌧、浜益支所で30㌧となっている。また、後志管内は158㌧で、うち小樽市漁協が114㌧、余市郡漁協33㌧、東しゃこたん漁協12㌧。
24日に道総研中央水試が小樽市漁協で実施した漁獲物調査によると、大型魚中心の好漁が続いており、5年魚(2013年級)の来遊が予想を上回る展開となったことが要因という。25日以降の時化後には、大規模な産卵も予想され、しだいに4年魚主体の展開になる。水温は6℃と依然として 例年より高めで推移している。30㎝〜31㎝台にモードのある5年魚と4年魚の2群構成に、大型の6年魚が加わる組成で、2月以降は3年魚が混じる可能性もある。