オホーツク海毛がに漁業協議会(会長・安田順一猿払村漁協組合長)の30年度全体会議は2月2日午後4時から京王プラザホテル札幌で開かれ、宗谷・網走管内の関係漁業者、漁協幹部ら約100名が出席して総会に続いて29年操業結果、道総研から資源調査やABCの報告を受け、30年の漁獲割当漁など操業条件について協議した。
毛ガニの資源は翌年の漁獲対象となる甲長7㎝台が前年より増えているが、いぜんとして低いとの評価で、各地区の要望を踏まえ、道が総合的に判断した結果、30年シーズンの許容漁獲量を1,100㌧とし前年より5%、60㌧削減した。宗谷、網走管内に各550㌧を配分する。
安田会長が「昨年は1,160㌧の許容量のもと、3月15日操業を開始し、8月9日をもって許容量を達成した。幸い漁具被害もなく、安心したが、宗や管内において漁期前に不法漁具が発見される事態がいぜんとして続いている。関係機関は引き続き監視体制を強化してほしい。漁業者自らが資源管理に取り組み、今後も秩序ある操業を継続する」と挨拶した。次いで道水産林務部の矢本論漁業管理課長が「昨年のオホーツク海毛ガニ漁業は順調な操業が続き、単価に恵まれたことから、平成10年以降最も高い約43億円の漁獲金額となった。毛ガニの資源水準は5年間維持してきた中水準から低水準に転じており、今後の資源動向を注視していく必要がある。外国漁船による不法漁具が発見され、引き続き取締船を配置し、関係機関と連携を図りながら取締りを強化する」と述べ、ノルマ抑制への理解を求めた。
このあと、29年度決算、30年度計画を原案通り決定し、任期満了に伴う役員改選は、各漁協の総会が終わったあと、改めて行う。協議に入って道が示した30年の取扱い方針を承認した。